デンバー上空から見える、大きな円形のパターンは何?
デンバー空港上空にアプローチしたときに飛行機の窓から下を見ると、地面に大きな円形のパターンがところどころ見えます。
デンバーに限らず、サンフランシスコ空港やロサンゼルス空港から東側に飛んだとき、または、逆に東側からサンフランシスコ空港/ロサンゼルス空港へ向かったときに、ネバダやアリゾナの砂漠地帯でもところどころでこの円形のパターンを見かけます。他にもネブラスカ、カンザス、テキサスなど中西部でよく見られる光景です。
これは、なんでしょうか?
これは、普通の畑です。
ただし、この地域では乾燥しており、作物への散水が定期的に必要です。
その散水(灌漑)方式のなかで、Center Pivot Irrigation(センターピボット灌漑方式)と呼ばれる方式があります。
この方式では、円形の中央に水源のパイプが備え付けられています。
そこから長く「半径」にあたるパイプが張られ、その下に車輪が何ヵ所かに付けられ、
これが円を描きながら動いて、パイプの下にある散水ノズルから水を撒いていきます。
車輪がどうやって動くのかは筆者も実際に動いているところは見たことがないので、わかりません。ガソリン動力なのか、それとも、水がパイプの中を流れる力でギアを回して車輪も一緒に回すのか、・・・
ともかく、このように円形に散水するので、上から見ると、作物の生き生きしているところは緑色に見えます。
また、作物を刈った後はこの円形が土を露出し、茶色に見えます。
このCenter Pivot Irrigationシステムが利用される作物は、背の低い園芸野菜から、冬の間家畜のえさになる牧草やアルファルファ、そして、背の高いとうもろこしなどだそうです。