ソフトバンクの新パック料金と、「米国など世界の携帯電話事業者ですでに導入されている先進的な料金プラン」の比較。


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ソフトバンクは昨日、2014年1月24日、プレスリリースを発表し、2014年4月21日よりパック料金を提供すると発表しました。
このプレスリリースの中で、「音声定額とパケット定額がセットになったパックプランは、米国など世界の携帯電話事業者ですでに導入されている先進的な料金プランです。」と明記されていますので、早速、ソフトバンクの新パック料金と、「米国など世界の携帯電話事業者ですでに導入されている先進的な料金プラン」とを比較してみましょう。アメリカには4大キャリアがありますが、全部と比較するのは大変なので、特に、子会社となったSprintの料金と比較しましょう。
【ソフトバンクモバイル株式会社】VoLTE時代の革新的な新定額サービスが登場! – 2014年1月24日 (日本国外からアクセスすると、英語ページにリダイレクトされることがあります。その場合は、下のプレスリリースページのスクリーンショットをご覧ください。)

プラン名 月額通信料金 強制月額基本料金 オプション月額基本料金 国内通話条件(発信) 通話条件
(着信)
データ通信条件
ソフトバンク Sパック 月額5,980円+消費税 2年契約の場合は980円+消費税。
通常契約は1960円+消費税。
スマホは月300円+諸費税のS!ベーシックが実質必須。
  3分以内/月50回まで。
それ以上は、超過料金 30円/30秒。
ソフトバンク同士は無料。
無料 月2GBまで。
テザリングは無料。
超過料金は、250円/100MBで、青天井。
月300円追加で、低速無制限オプション。
国内SMS(ショートメッセージ)は、無料。
キャリアメール/Webアクセスは、S!ベーシック基本料金払いで可能。
ソフトバンク Mパック 月額6,980円+消費税 2年契約の場合は980円+消費税。
通常契約は1960円+消費税。
スマホは月300円+諸費税のS!ベーシックが実質必須。
  5分以内/月1,000回まで。
それ以上は、超過料金 30円/30秒。
ソフトバンク同士は無料。
無料 月7GBまで。
テザリングは無料。
超過料金は、125円/100MBで、青天井。
月300円追加で、低速無制限オプション。
国内SMS(ショートメッセージ)は、無料。
キャリアメール/Webアクセスは、S!ベーシック基本料金払いで可能。
ソフトバンク Lパック 月額9,980円+消費税 2年契約の場合は980円+消費税。
通常契約は1960円+消費税。
スマホは月300円+諸費税のS!ベーシックが実質必須。
  5分以内/月1,000回まで。
それ以上は、超過料金 30円/30秒。
ソフトバンク同士は無料。
無料 月15GBまで。
テザリングは無料。
超過料金は、100円/100MBで、青天井。
月300円追加で、低速無制限オプション。
国内SMS(ショートメッセージ)は、無料。
キャリアメール/Webアクセスは、S!ベーシック基本料金払いで可能。
Sprint MyWay Plan
データ1GB
月額$70+諸税(約10%) $0 ペーパーレス請求の場合は、月無料。
通話明細や請求書の郵送は、月$2.50追加。
電話し放題。
相手が固定でも、携帯でも、他社携帯でも、構わない。
時間帯制限も無い。
通話時間や回数の制限も無い。
国内通話は、超過料金無し。
使い放題
(実質、無料)
月1GBまで。
テザリングは月1GB/$10で可能。
超過分は$0.015/MBで、青天井。
国内SMS(ショートメッセージ)は、追加料金無しで使い放題。
Sprint MyWay Plan
データ無制限(使い放題)
月額$80+諸税(約10%) $0 ペーパーレス請求の場合は、月無料。
通話明細や請求書の郵送は、月$2.50追加。
電話し放題。
相手が固定でも、携帯でも、他社携帯でも、構わない。
時間帯制限も無い。
通話時間や回数の制限も無い。
国内通話は、超過料金無し。
使い放題
(実質、無料)
使い放題。
テザリングは追加料金で可能。
(テザリング月1GB/$10.00
テザリング月2GB/$19.99
テザリング月6GB/$49.99)
速度制限無し。
テザリング以外の超過料金無し。
国内SMS(ショートメッセージ)は、追加料金無しで使い放題。
Sprint My All-In Plan 月額$110+諸税(約10%) $0 ペーパーレス請求の場合は、月無料。
通話明細や請求書の郵送は、月$2.50追加。
電話し放題。
相手が固定でも、携帯でも、他社携帯でも、構わない。
時間帯制限も無い。
通話時間や回数の制限も無い。
国内通話は、超過料金無し。
使い放題
(実質、無料)
使い放題。
月5GBまでのテザリング込み。
速度制限無し。
超過料金無し。
国内SMS(ショートメッセージ)は、追加料金無しで使い放題。

まあ、ソフトバンクのパック通話料金は、アメリカの課金方式に比べると、まだまだ改善の余地はあると思います。特に、通話に1回3分以内とか5分以内とか制限が付いているので、プレスリリース内の「気兼ねなく音声通話をご利用いただけるようになる」というくだりは、中高校生や恋人同士・遠距離家族など長電話する人には疑問な文言でしょう。

アメリカはここ1-2年、通話とテキストに関しては、従来の「無料分数による段階料金(例:450分まで$30、900分まで$50、無制限$60、など)」を廃止し、一つの月料金(例:月$50)で「国内通話とテキストを無制限」とするプランが主流になっています。「私は通話はあまりしないので、無料分数が少なくても良いから、月の通話料金(基本料金)が安いほうを選びたい。」と思っても、「低い無料分数制限」のプランは選択出来ない(存在しない)ようになっています。

その理由は、全体的に従来型の通話が減ってきていることだと思います。だから、携帯電話会社としては、「(通話は)月一定/画一料金」の方が利に合うのでしょう。
さらに、「VoLTE時代」になると、携帯電話の通話もインターネット(データ通信、VoIP)になりますから、従来型の「分単位」の課金では意味が無くなってくるのでしょう。ただ、「通話・テキスト無制限」プランの導入が始まった1-2年前には、VoLTE時代のことまでは考えていなかったと思いますが・・・

また、「アメリカは、着信も有料(課金対象)」と言われていることが多いですが、「有料(課金対象)」なのですが、その有料(課金対象)の条件は「無料分数が、国内通話は(発信も着信も)無制限」なので、結果的に、すべての着信は「実質無料」になります。

比較して、どう思うかは、皆さんご自分で・・・



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