【検証】ZIP SIM(旧Ready SIM)は、iPad/iPad MiniやポケットWiFiでも使えるか
昨日アクティベートしたZIP SIM(旧Ready SIM)を、期限が切れる前に、iPad/iPad Miniと、ポケットWiFiに使えるかどうか検証します。
iPhoneでの検証は、昨日のブログj記事
アクティベーションの簡単なZIP SIM(旧Ready SIM)を試してみました・・・そして、新しい事実が判明! – 2013年4月18日
参照。
ZIP SIM(旧Ready SIM)の価格や特徴は、
SIMアクティベーションが簡単な、アメリカ短期滞在用使い捨てSIM、ZIP SIM(旧Ready SIM)(T-Mobile USA回線のMVNO) – 2013年4月10日
を参照してください。
■ まず、iPad 3。(基本的にiPad 4も同じはず。)
iPad 3(GSM/W-CDMA版)に、マイクロSIMにカットしたZIP SIM(旧Ready SIM)を挿入します。
残念ながら、このSIMは前日に既に携帯(iPhone)に挿入し、電源を入れたまま、そのまま約13分放置して自動アクティベートされています。
したがって、ZIP SIM(旧Ready SIM)がiPadだけを使ってアクティベートできるかどうかの検証は、今回は出来ません。
どなたか試してみた方は、ご報告ください。
最悪は、別途SIMフリー携帯(1900MHz 2G/3G周波数、または、AWS Band 4周波数対応)を使って、ZIP SIM(旧Ready SIM)のアクティベートだけをその携帯で行い、アクティベート終了後、SIMをiPadに移すことになります。
最初に気が付くのは、キャリア表示が「ZIP SIM」になりました。昨日、iPhone 4SにZIP SIM(旧Ready SIM)を挿入した場合には「T-Mobile」表示だったのですが、これは、キャリアプロファイル設定などの違いでしょうかね。まあ、表示だけの問題ですから、どうでも良いのですが・・・でも、端末によって「ZIP SIM」と表示されることも、「T-Mobile」と表示されることもある、ということを知っておけば、慌てる事は無いでしょう。
キャリアプロファイルは、ジェネリックの「Carrier 14.0」を使っています。
手動でAPN設定を、「roam wholesale」に設定します。
APN設定後に場合によっては再起動(電源オフ/オン)、それでも繋がらなかったら、「設定(Settings) ⇒ 一般(General) ⇒ リセット(Reset) ⇒ ネットワーク設定をリセット(Reset Network Settings) ⇒ ネットワーク設定をリセット(Reset Network Settings) ⇒ 再起動」を行い、もう一度APNを確認して下さい。
以下の様に、ZIP SIM(旧Ready SIM)でiPadのブラウザー(Safari)が使えます。
以下のスクリーンショットで分かるように、テザリング(インターネット共有、Personal Hotspot)も使用可能です。
データ通信アクセス速度は時間帯や場所によっても違うでしょうが、今朝は3.53Mbpsの速度で、充分まともな速度です。T-Mobile契約の純正SIMなら、もう少し速いのでしょう。
というわけで、ZIP SIM(旧Ready SIM)は
● アクティベーションが、超簡単。(SIMを携帯本体に挿入して、10数分待つだけ。)
● 使い捨て。(トップアップは出来ない。)
● 期限内にデータ通信の制限に達したら、もう一枚買って(あるいは、事前に予備を購入しておいて)、差し替えて使う。
● 予備のZIP SIM(旧Ready SIM)を購入したとして、そのアクティベーション有効期限は2~3年あるので、余ったSIMは次回の訪米に使える。
● 設定も比較的簡単。APN値も覚えやすい。
● テザリングも可能。
● データ通信速度は特別速くも無いが、遅くも無い。(ただし、その地域でのT-Mobileのサービス周波数と速度、および、使用する端末の周波数対応に依存します。)
● サービスエリアはT-Mobileのサービスエリア。市街地から離れたところ(例:国立公園の周辺や、大平原の高速道路沿い、など)では電波が無い可能性があるので、そういう地域を訪問する予定のある人は、カバレッジの事前チェックが必要。
という特徴を持っており、普通の短期アメリカ旅行者で、
● ともかく、アクチが簡単。
● 通信コストもそこそこの値段。
● 滞米中のデータ通信は、そこそこ普通に使うが、ヘビーには使わない。
● データ通信速度も、そこそこの速度。(LTE速度ではない。)
● 電話番号をキープする必要が無い。
というポイントを割り切って納得して使える方には、ZIP SIM(旧Ready SIM)は携帯にもスマホにもiPadにも使える、手軽なSIMと言えるでしょう。
■ iPad Miniでは、どうか。
結論:使用可能。
まずは、ZIP SIM(旧Ready SIM)をマイクロSIMから、更にナノSIMサイズにカットします。
そして、Verizon版iPad Mini(モデル A1455)に、ナノSIMカットしたZIP SIM(旧Ready SIM)を挿入します。キャリア信号は「ZIP SIM」と表示され、キャリアプロファイルはCarrier 14.0が使用されます。
iPad 3同様にAPNの設定も手動で出来て、
テザリングも可能。
Safariも正常に使用出来ます。
データ通信アクセス速度は、まあまあの2Mbps。(場所や時間帯によって、違います。)
■ SIMフリーポケットWiFi
結論:使用可能。
次に、ZIP SIM(旧Ready SIM)を、SIMフリーポケットWiFi、Elevate 4G(Sierra Wireless AirCard 754S)に挿入してみます。
iPadから、Elevate4GのAPNをZIP SIM(旧Ready SIM)の値「roam wholesale」に設定し、
デフォルトプロファイルをZIP SIM(旧Ready SIM)のプロファイルに設定します。
そして、Elevate 4Gを再起動・・・
ちゃんと、ネットに接続可能です。
APNが正しくないと、あるいは、デフォルトAPNプロファイルがReady SIMのプロファイルに選択されていないと、他のURLにリダイレクトされてしまいます。こうなったら、APNの値とデフォルトAPNプロファイルをチェックしてください。
■ T-Mobile仕様のポケットWiFi(例:T-Mobile Sonic 4G Mobile HotSpot)
結論:使用可能。
ここまでは予想できたことですが、それでは、T-MobileのMVNOであるZIP SIM(旧Ready SIM)のSIMを、T-Mobile専用ポケットWiFiに挿入してみると、どうなるでしょうか?
T-Mobile専用ポケットWiFiやタブレット端末には、T-Mobileプリペイド携帯用SIMは使えないことは、以前から報告しています。T-MobileのSIMを使うなら、T-MobileプリペイドMobile Broadband(webConnect)用契約のSIMを使わないといけません。そうしないと、SIMは読めても、ブラウザーが特定のT-Mobileサイトにリダイレクトされて、他のサイトがアクセスできません。
iPadからT-Mobile Sonic 4G Mobile HotSpot(Huawei UMG587)にWiFiで接続し、
ZIP SIM(旧Ready SIM)のAPNを設定し、
デフォルト・プロファイルに選択し、
回線に接続します。
見事(?)にブラウザーが繋がりました!
前回iPhoneでZIP SIM(旧Ready SIM)を試した時に判明した事ですが、
アクティベーションの簡単なZIP SIM(旧Ready SIM)を試してみました・・・そして、新しい事実が判明! – 2013年4月18日
T-MobileのSIMをiPhoneで使った場合と、T-MobileのMVNO(ZIP SIM(旧Ready SIM)、Net10、StraightTalk、Simple Mobile)のSIMをiPhoneで使った場合とでは、iPhoneで使用されるキャリアプロファイルが違っていました。そして、T-Mobile純正のSIMではT-Mobile 14.1のキャリアプロファイルが使用されてテザリングが出来ませんでしたが、MVNOのSIMではCarrier 14.0のキャリアプロファイルが使用されて、テザリングが可能でした。
iPhoneと同じようにT-Mobile専用ポケットWiFiでも、T-Mobile純正SIM(T-Mobileプリペイド携帯用SIMと、T-MobileプリペイドMobile Broadband(webConnect)用SIM)と、MVNOのSIMでは、扱いが違うようです。
そのため、「T-Mobileプリペイド携帯用SIMでは使用できない」T-Mobile専用ポケットWiFiでも、ZIP SIM(旧Ready SIM)は使用できるようです。また、同じことは他のMVNO(Net10、StraightTalk、Simple Mobile)のプリペイド携帯用SIMにも言えて、これらもT-Mobile専用ポケットWiFiで使えるはずです。
■ T-Mobile仕様のアンドロイドタブレット端末(例:Galaxy Tabなど)
結論:使用可能。
前節の、T-Mobile仕様のポケットWiFiでもZIP SIM(旧Ready SIM)が使える、ということは、非常に興味深い結果です。
これが可能だということは、Galaxy TabやNexus 7などのT-Mobile仕様のアンドロイドタブレット端末でもZIP SIM(旧Ready SIM)で使える可能性がある、と言うことです。
前節でも書いたように、T-Mobile仕様のアンドロイドタブレット端末ではプリペイドT-Mobile『携帯用』SIMは、使えません。サーバー(APN)側でSIMの契約種類を判別し、携帯用SIMの場合には特定のT-Mobileサイトのみにリダイレクトされてしまうからです。
早速、試します。残念ながら筆者は最新のT-Mobile用アンドロイド端末を持っていませんが、初代Galaxy Tabを持っているので、それで試します。
T-Mobile仕様のGalaxy TabにZIP SIM(旧Ready SIM)を挿入します。
APNを設定し、
WiFiをオフにして、
ブラウザーを起動すると、ちゃんとアクセスできます!
つまり、ZIP SIM(旧Ready SIM)は、T-Mobile仕様のタブレット端末でも使用できました。(Net10、StraightTalk、Simple Mobileなどの他のT-MobileのMVNOのSIMでも、同じ結果でしょう。)
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