WiFiディジタルペン、Livescribe Sky WiFi Smartpenを使ってみた。


- Old Counter



2ヶ月前にLivescribe社の新ディジタルペン、Sky WiFi Smartpenの新発売を紹介しました。
遂に出た、ディジタル・ペンLivescribeのWiFi版 – 2012年10月29日

Livescribe社はディジタルペンを2008年から発売していますが、旧モデルはPCへはUSBケーブルでデータをアップロードするようになっています。
当然、この旧商品は筆者は持っています。手書きがそのままディジタル化されてPCに保存できるというので、便利ではあります。
また、このディジタルペンで音声の録音も出来て、文字を書いたタイムスタンプと、音を録音し始めたタイムスタンプが、同期できるので、あとで文字のところにマウスやペン先を移動すると、その瞬間に録音した会話だけを聞くことが出来ます。
会議や、大学・高校の講義のノート取りには、とても便利です。スマホやタブレットの画面では書けない繊細な描画やスケッチをディジタル化するにも、便利です。

アメリカでも大学生を対象マーケットとして、2009年8月頃から百貨店や家電量販店などの商品陳列棚で広く目にするようになりました。筆者もそれを見てこの商品を知り、その年に即、Amazon.comでオーダーしたのでした。

それが2012年初めにLivescribe社はこのディジタルペンのWiFi版を2012年中に発売すべく、開発を始めた・・・とのニュースが報道されました。それからというもの、筆者は首を長くしてこのWiFiディジタルペンの発売を待っていました。ひょっとしたら、新型iPhoneよりも、こっちの方が欲しかったかもしれません。

旧モデルだと、ペンをUSBケーブルでPCに繋ぐまでデータのアップロードが出来ません。
WiFiモデルだと、このディジタルペンをWiFiに繋げる環境さえあれば、このペンで書いた内容はすぐにアップロードできるようになります。本当はBluetooth接続も出来れば、スマートフォンやiPhoneにペアリングして、すく、アップロードできるようになるのでしょうが・・・・しかし、ポケットWiFi(モバイル・ルーター)やiPhone/スマホのテザリング機能を使えば、まったく公衆WiFiのアクセスできないところでもモバイル端末を通してのアップロードが出来るから、許してあげましょう。

という訳で、Livescribe社からWiFi版新商品発売のEメール案内が来てすぐにブログ記事を書き、書き終わった直後にBestBuyオンラインでこの商品を注文し、数日後には自宅に届けられました。

それからというもの、なるべく早くこの商品のブログを書こうと思っていたのですが、今日まで延びてしまいました。

■ Livescribe Sky WiFi Smartpen パッケージ

Livescribe Sky Smartpenのパッケージ写真です。

 

中には
● Sky WiFi SmartPen
● 充電用 USB-マイクロUSB ケーブル
● 替え芯(ボールペン)
● ペン先キャップ2個
● 16センチx21センチのスパイラル・バインダー式小型ノート
● ノート/ペン フォルダー(Pro版パッケージのみ)
● コマンド・ボタンの書かれたシール4枚
● Quick Startガイド
● Basics(基本)ガイドブック
● Evernote Premium 1年間サブスクリプション PIN番号(Pro版パッケージのみ)
が入っています。

 

ペンの内部には電子回路が入っていますので、普通のボールペンよりは太いです。
Sky Smartpenの握る部分は直径が18mm。普通のボールペンが9.5mm位ですから、2倍の太さですね。しかし、持ってみて「太過ぎて使えない」と思ったことは(旧モデルでも)一度も無いです。

 

Livescrive Sky WiFi Smartpenには2GB、4GB、8GB Pro Packの3つのモデルがあり、それぞれ
● Livescrive Sky WiFi Smartpen 2GB -> $169.95、Evernote Livescribeプラン付
音声録音 200時間保存可能
● Livescrive Sky WiFi Smartpen 4GB -> $199.95、Evernote Livescribeプラン付
音声録音 400時間保存可能
● Livescrive Sky WiFi Smartpen 8GB Pro Pack -> $249.95、Evernote Premium 1年サブスクリプション($45相当)付
音声録音 800時間保存可能
となります。

購入前にレビューを見ると、「WiFi版は、WiFiを経由して頻繁にデータがアップロードできるので、それほど大きなメモリーは必要無い。」というコメントを見ましたが、あとで買い換えるのは嫌なので、筆者は8GB Pro Packを購入しました。しかし使ってみると、コメント通り、頻繁にデータをアップロードすれば、それほどメモリーは必要無いと実感しました。したがって、$80を節約したければ、2GBバージョンでも充分に実用できると思います。

音声録音時間が気になる人もいるかと思いますが、仕様には見つからないのですが、実際にはペン内蔵のバッテリーの連続使用可能時間はそれほど長くは無く、筆者は一度セミナー録音をしたところ、半日でバッテリーがなくなってしまい、午後は使用できませんでした。このバージョンはマイクロUSBポートがペン本体にあり、携帯用非常バッテリーなどをUSBケーブルで繋いで充電しながら録音は出来ると思いますが、ディジタル音声レコーダーの代用品になるとは思わないほうが良いようです。

あと、Skyペン本体にはスピーカーの他にイヤホン・ジャックが付いていて、このペンで録音した音は(組込みスピーカー以外に)普通のイヤホンを差し込んでペンから聞くことが出来ます。旧モデルではイヤホン(ヘッドセット)が付いてきましたが、Sky WiFi Smartpenでは付いてきません。イヤホンが欲しければ、自分で用意する必要があります。

※ バッテリー使用時間の記述がありました。
WiFi設定がオンの場合:
– 筆記のみ・・・約6時間
– 筆記と録音・・・約4時間
– ボリューム最大で音声再生・・・約2.5時間
WiFi設定がオフの場合:
– 筆記のみ・・・約11時間
– 筆記と録音・・・約11時間
– ボリューム最大で音声再生・・・約5時間
 
 

■ Livescribe Sky WiFi Smartpen 初期設定

この部分は、後日追加します。・・・CES出張準備で忙しいため。
 
 

■ Livescribe Sky WiFi Smartpen 使い方

Livescrive Sky WiFi Smartpenの電源ボタンを押して、電源をを入れます。

 

Livescriveドット・ペーパーの上で、文字や絵を描きます。

 

書いた内容をアップロードしたい時には、「Sync Now」コマンドアイコンをLivescrive Sky WiFi Smartpenのペン先でタッチします。(このコマンドアイコンは、ドット・ペーパー・ノートブックの内表紙にあります。)

 

ペンのLCDに「同期中(Syncing)」の文字が表示されます。内容はEvernoteの他、Google Drive、Facebook、DropBox、iCloud(Me)にアップロード出来るようです。

 

同期が済んだら、Evernote(または、それぞれのクラウド・ストレージ用アプリ)を起動すると、

 

書いた内容がページ毎(そして、複数のノートブックを使う場合にはノートブック番号毎)にアップロードされています。

 

ページを選択し、

 

そのページをFacebookにアップロードしたり、Twitterで写真を送信したり、Eメールで送ったりも出来ます。印刷も出来ます。

 

「Sync Now」コマンドアイコンをLivescrive Sky WiFi Smartpenのペン先でタッチするたびにEvernote(クラウド)の内容は同期/更新されます。
したがって、同じページに内容を追加し、「Sync Now」コマンドアイコンをタッチしなおすと、追加した内容がEvernoteのファイルにも(同じページに)追加されます。

Livescribe社ではこのSkyペンを学校の教室などでも使うことを事例として紹介していますが、この場合には先生が黒板を使う代わりに自分のLivescribeドットペーパー・ノートブックに書き、生徒がiPadなどのタブレットで先生が書いた内容をリアルタイムで(・・・と言っても、先生が「Sinc Now」ボタンを押すたびに・・・ですが)見る・・・・ということも可能です。
 
 

■ Livescribe Smartpen用ノート

Livescribeスマートペンの原理は簡単に
遂に出た、ディジタル・ペンLivescribeのWiFi版 – 2012年10月29日
で説明してありますが、このペンを使って文字や絵を書くときには、専用の紙(ノートブック)が必要です。
この専用紙には目では識別できない細かなドットが一面に印刷されており、ペン先に備え付けられているスキャナーがこれを識別して、ノートの現在のページ番号やXY座標を判断して内部メモリーの保存していきます。

 

また、ノートの内表紙や各ページの脚注部分には、スマートペンコマンドのアイコンが印刷されており、これをペン先でタッチすることによってコマンドが実行されます。

 

一旦スマートペンで書いてしまえばノート(特殊用紙)は不要ですが、書くまではこの専用紙(ノートブック)が必要です。

ノートは手のひらに納まるメモパッド・サイズから、大学ノート(レターサイズ)までいくつか用意されていますが、

 

レターサイズ/150枚(300ページ)のスパイラル大学ノートで$8.95です。
Livescribe -> Shop Supplies -> Dot Papers

Sky WiFi Smartpen自体はペン本体の表示から音声案内まで全て日本語も選択できるのに、まだ日本で販売していないのは、このサプライが日本サイズに対応していないからですかね・・・

あと、ボールペン・カートリッジのインクが切れた時のために、替えのカートリッジも販売しています。5本入り$6.95ですね。色も黒・青・赤とありますが、同じページで書く内容の色を変えるときにひとつのペンのペン先を変えるのは面倒そうです。(出来ないことは無いが・・・)

3本のLivescribeディジタルペンで同じページに書いたら、どうなるのかな・・・・ちゃんと同じページの画像に3本のペンの書いた内容が合成されるのかな・・・それを試すのに3x$170を費やすのは高過ぎますが・・・
 
 

リンク:
Livescribe ホームページ



――<●>――
関連すると思われる記事: