日本に置いてあるとある銀行口座で、オンラインバンキングのパスワードを「2016年夏からスマホ連携パスカード(一定時間毎に発行される使い捨てのパスワード)に完全切り替えする」ということで、その切り替え手順の途中のステップで日本の電話番号に何らかのメッセージを送る、ということなので、アメリカ(海外)に居ながら日本の電話番号で受けられる電話番号が必要になりました。
そこで、海外在住のままでどうやったら日本の電話番号を取得できるか、調べてみました。
■ Skypeで日本の電話番号を取得
まずは、Skypeです。
筆者は既にアメリカ住所でSkypeアカウントは持っています。特にSkype Creditは払っておらず、これまでは無料で使っています。これまではPCアプリで日本の相手や、「アメリカの他の都市+自分+日本」のSkype会議で使ったことがあるだけです。ただし、iPhoneにもSkypeアプリはインストールしてあり、いざとなれば使えるようにしてあります。
【Skype】ホームページ
PCブラウザーでSkypeアカウントにログインし、「Skype Number」と言うアイコンをクリックします。次の画面で「Get a Skype Number」をクリックすると、24ヵ国のリストが出てきて、これらの国の番号が取得できるようです。どんな条件(例:住所)が必要なのかな・・・と思いながら、「Japan」をクリックすると、「050」で始まるIP電話番号が出てきましたよ。これから選ぶか、自分の好きな番号の含まれている番号も選べるようです。
番号を選ぶと、次は課金の画面。番号をキープするには、1ヵ月$6.50。3ヵ月または12ヵ月先払いすると、割引があります。
支払いはクレジット/デビットカードかPaypalが使えます。
なぜか、アメリカ発行のデビットカードではエラーが出てしまったので、日本の電話番号を得るためには日本の住所で発行されたクレジットカードが必要なのかもしれないと思い、Paypalを選んで支払ってみました。でも、他のクレジットカードを使ってみていないので、デビットカードが拒否された理由がわかりません。
そして、Paypalでは何の問題も無く支払いが認証されました。
Skypeで登録しているEメールアドレスに注文受付の確認Eメールが届き、その1分後には電話番号取得完了Eメールが届きました。
Skypeアプリのほうにはこの電話番号は設定するところは、何もありません。(何もしなくて良い。)
念のため、iPhone(やPC)のSkypeアプリを起動しておき、別の電話から国際電話でこの050番号に
- 011-81-50-xxxx-xxxx
と発信して、国際電話をかけてみます。ちゃんとアメリカに居る筆者のSkype(PC)やiPhoneのSkypeアプリに着信通知が来て、iPhone通知をスワイプしてSkypeアプリへ(自動)移ると、電話が受けられました。
「ほう、アメリカに居ながら、日本の電話番号に来た通話を受けられる!」と改めて感心してしまいました。
と言うわけで、Skypeでは日本の住所無しで、海外(アメリカ)に居ながら日本の050 IP電話番号が作成できて、使えます。月$6.50の電話番号維持費は掛かります(キャンセルするまで、自動更新・自動課金)が、着信専用であれば(日本は着信無料なので)通話クレジットは払う必要はありません。
■ 楽天コミュニケーションズ/Fusion IP-PhoneのSmarTalkで日本の電話番号を取得
そこで、他にも日本の050電話番号取得が出来る方法がないかどうか、調べてみました。その中でも楽天コミュニケーションズ/Fusion IP-PhoneのSmarTalkは毎月の維持費がゼロ円であることがわかりました。
【Fusion IP-Phone SmarTalk】ホームページ
そこで、申し込んでみると、
- Eメールアドレス
- 日本の住所
- クレジットカード(発信、留守録、などの課金対象通話の請求のため)
が必要であることがわかりましたが、
- 日本の住所は、親戚・友人などの住所を使えばよい
- クレジットカードは、アメリカ(海外)発行のカードでも申し込める
ことが分かりました。
一応、クレジットカードは登録し、カード番号が正しいかどうかを申し込み時に$0.01オーソリされますが、たぶん、課金完了はされないで放置され、期限切れになると思います。したがって、この電話番号を着信専用にすれば、(日本は着信無料なので)まったくお金を払う必要なく、この電話番号を維持できます。
実際に利用する場合にはiPhone/iPadまたはアンドロイドスマホにSMARTALKアプリをダウンロードし(アメリカのiTunesアカウントでもダウンロードできました)、申し込み後にオンラインアカウントページで表示される「SIPアカウント番号」と「SIPパスワード」を最初に入力します。
以後、このSMARTALKアプリを裏で起動しておけば、いつでもこの050電話番号への着信を、世界中どこででも、無料で、受けられます。
ただし、ひとつ、問題が発覚しました。それは、クレジットカードの期限が切れたときに、新しいクレジットカード情報(カードの期限を含む)に更新する方法は、今のところ郵送しかないと言うこと。その変更申込用紙は、登録した日本の住所にしか送ってくれない、ということ。これでは、日本国外在住の我々には数年毎にクレジットカード情報変更のたびに問題になります。
運が良いことに、このSMARTALKのIP電話番号の解約はオンラインで簡単に出来ます。したがって、クレジットカード情報が古くなったら、そのたびに番号を解約し、新たに新しいクレジットカード情報で新しく番号を申請すれば、この問題は回避できます。ただし、そのたびに電話番号は新しくなりますが・・・
日本で050-IP電話番号がどの程度普及していて、個人の認証などに先方機関から躊躇無く電話してくれるものなのかどうかは、筆者は日本に住んでいないのでわかりませんが、これから銀行口座の認証など、いくつか使ってみて、検証していきたいと思います。
本日は日曜日で、日本の銀行も月曜朝までシステムメインテナンスで、まだ実際の「パスワード切り替え手順」で試すところまでは至っていません。
※ 追記:Skypeで取得した「050」番号で、日本の銀行の「パスワード切り替え手順」手続きがめでたく完了しました。