2015年10月末に発売開始された新Apple TV（第4世代）の文字入力は、本当に不便です。特にパスワードなどの英数文字入力の場合、英字入力スクリーンはAからZのボタンが横一列に並んでいる画面で、タッチパッドでカーソルを横に移動しながら文字を一文字ずつ選んでいかなければなりません。「abc」などアルファベットの先頭付近にある文字を選んだ直後に「xyz」などの後ろにある文字を選ぶときは、カーソルを端から端まで動かさないといけないのです。しかも、「削除キー」は「z」の次、一番右側にあり、文字を消すにもカーソルを最右端に移動させないといけない・・・というのは苦痛です。
新Apple TVはまだブルートゥースキーボードに対応しておらず、パスワードの入力のみならず、アプリ内のコンテンツの検索キーワードの入力など、本当に文字入力が面倒で、嫌になってしまいます。
そこへ本日、「新Apple TV（第4世代）に旧型Apple TV用（シルバー）リモコンを使うと、オンスクリーン入力キーボードが旧Apple TVのように縦横グリッドスタイルになる」というレポートが出たので、それを実際に検証してみました。
【iPhone in Canada】How to Enable Old Password-Entry Grid on New Apple TV – 2015年11月23日
まず、注意点として、旧Apple TV用リモコンを使ってオンスクリーン入力キーボードのスタイルを変えるためには、新Apple TVがスリープ状態の時点から旧Apple TV用リモコンを使わないといけません。既に新Apple TVがスリープ状態から立ち上がっている状態で旧リモコンに切り替えても、効果はありません。
※ 一定時間が経てば新Apple TVはスリープ状態になりますが、強制的にスリープ状態にするには、「Settings（設定）⇒ Sleep Now（今すぐスリープ）」で強制スリープさせることが出来ます。
スリープ状態で旧リモコンを使って新Apple TVを起こした場合・・・
■ 言語設定が英語（English）設定の場合
新Apple TVの言語設定が英語（English）設定の場合、確かに、オンスクリーン入力キーボードが縦横グリッドスタイルになり、文字の入力選択をする際に、少ないカーソル移動で文字が選べます。
■ 言語設定が日本語設定の場合
残念ながら、言語設定が日本語設定の場合には、この旧リモコンの魔力は発揮しませんでした！ オンスクリーン入力キーボードは、新リモコンの時と比べて、何も変わりませんでした。
言語設定=日本語設定、日本語文字入力モード：
言語設定=日本語設定、英数文字入力モード：
ちなみに、・・・
■ 言語設定が英語（English）設定の場合
オンスクリーン入力キーボードには地球儀マークが現れず、この状態ではアプリ内で日本語文字検索は出来ません。英数+記号文字だけでの検索になります。
■ 言語設定が日本語設定の場合
オンスクリーン入力キーボードには地球儀マークが現れ、言語設定を変えずに日本語入力と英数入力の切り替えが可能です。切り替えることにより、アプリ内でも日本語文字と英数字を組み合わせた（あるいは、どちらか一方の）検索が出来ます。
■ 結論
新Apple TVは、
－ 早急にブルートゥースキーボードに対応してくれる、か、
－ オンスクリーンキーボードを改善してくれる、か、
－ 新Apple TV対応のiPhone／iPad用リモコンアプリをリリースする、か
をしてくれないと、アプリ内のコンテンツタイトルの選択に不便極まりありません！
これなら、iPadでコンテンツを選んで、AirPlayで新Apple TVにコンテンツを飛ばして使うほうがよっぽど早い。そして、それなら、旧Apple TVで充分間に合います。
今後、OS（tvOS）がアップグレードされて使い心地も良くなるんでしょうけど、旧Apple TVを持っている人はそんなに急いで買う必要は無いかと思います。
私もいつもこれには苦労してました。やってみたところうまくいきました。おかげさまで英文での文字入力がスムースになりました。貴重な情報をありがとうございました。でもパスワードの入力画面は初代から不便で、例えばTouchIDで解除出来るようにするとか、抜本的に改良して欲しいですね。 Waipahu