デンバーで、クラフトビールBlue Moon(ブルームーン)の本社を訪問しよう!


- Old Counter



日本でも数年前から輸入されて販売されている、オレンジのスライスを添えて飲むビール、Blue Moon(ブルームーン)の本社は、コロラド州デンバーです!

醸造所、兼、パブは、デンバーダウンタウンのMLB野球場、Coors Fieldsの一角にあります。
試合の無い平日は、火曜日から土曜日まで、午後2時から午後8時までオープンしています。
MLBチームのコロラド・ロッキーズのホームゲームがある日は、試合開始2時間前にいったん閉店、試合開始90分前に野球観戦者(ゲーム観戦のチケットを持っている人)だけの入場に制限されます。つまり、試合がある日は野球場外からの(道からの)入場ドアは閉じられ、そこには警備員が立ち、当日のゲーム観戦チケットを持っていない人はここから入場はできません。
パブの名前は、The Blue Moon Brewing Co. at the SandLot と言います。

このBlue Moonビール、コロラド大学で卒業直前、既に医学部大学院に入学許可されていたキース・ビラ(Keith Villa)さんが、夏休みのアルバイトを探していて、近くのビール醸造会社のCoorsでの調査のアルバイトに応募。数十人の中から一人選ばれ、Coorsで1年間調査の仕事をすることになりました。その後、「大学院に戻って、博士号を取りたい」と会社に申し出たところ、「ベルギーにビール醸造学の大学院がある。そこで博士号を取るなら、会社でお金を出しても良い。」と会社から返答があり、ブルッセル大学でビール醸造学の博士号を取得。Coorsに帰って新しいクラフトビールを造るものの、最初はなかなか成功しなかった、とのことです。あるとき、オレンジのスライスをビールのグラスに添えてもらうために、お得意さんのパブにオレンジを1ヵ月間、配達ごとに一袋を無料で配布。次第に「Blue Moonにオレンジを添える」、というのが当たり前になってきてお客さんからリクエストがあり、パブでオレンジを自前で購入してもらうようになった、とか。
この写真の左側が、Blue Moon創立者のキース・ビラさん、右はブリューマスターのジョン・レグナード(John Legnard)さんで、二人と、他に2~3人の人が、このBlue Moon Brewing Co. at the SandLotの醸造所で常に新しいビールを作る研究をしています。我々が訪れたときは、コーヒー味のクラフトビールが新しいビールだと言って、飲ませてもらいました。(一般の人はまだ飲めるかどうか、わかりませんが・・・)
ここで試作品が完成した後、大量生産するときには親会社であるMolson Coorsの工場で商用版を造るそうです。

なお、Blue Moonがオレンジのスライスと合うのは、Blue Moonの成分そのものにバレンシア・オレンジの皮(ピール)が入っているからですね。

球場とThe Blue Moon Brewing Co. at the SandLotの位置関係。ゲームの無い日は、Blake Street(22nd Streetに近い)側から入店できます。(火曜日から土曜日まで、午後2時から午後8時まで。)


パブの目印は、このサイン。

中に入ると・・・


中はテーブルと、ビール発酵・醸造タンクが見えます。実際には、熟成タンクは地下にまだあります。



こちらは、カウンター。

試合中は、球場の右翼側の客席中段からもアクセスできます。


サーブしているビールの種類はそれほど多くは無く、Blue Moonと、親会社であるCoorsのCoors Banquet(冷蔵出荷しかできないので、他州へ運搬が難しいタイプ。要は、コロラドでしか飲めないCoorsビール。)、Coors Lite、その他、数種、プラス、3ヶ月ごとに品変わりするBlue Moonの季節限定(Seasonal)クラフトビール、が飲めます。

参考:
Blue Moonホームページ(英語)
【Blue Moon Brewing Company】アメリカ公式サイト
Blue Moonホームページ(日本語)
【Blue Moon Brewing Company】日本公式サイト
Blue Moonホームページ(英語)
【MLB Colorado Rockies Coors Field】BLUE MOON BREWING CO.



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