グルーポン創立者で前CEOが、市内オーディオ・ツア・ガイドのアプリを一般リリース開始


- Old Counter



博物館や美術館内でのオーディオ・ガイドのレンタルやアプリはありますが、市内観光を歩きながらオーディオ・ガイドで聞いて楽しむアプリが現れました。

グルーポン創立者で前CEOのAndrew Mason氏が、市内オーディオ・ツア・ガイドのアプリ、Detourを2015年2月3日に一般リリース開始しました。
当初はフィッシャーマンズワーフ、アラモ・スクエア(Painted Ladies)、マリナ地域などサンフランシスコ市内の6ヵ所のオーディオ・ツア・ガイドがリリースされています。

アプリは無料で、現在はiPhone版のみ。アンドロイド版は開発中です。
Andrew Mason氏はグルーポンでの同僚のYishai Lerner氏とこのDetour社を2013年に設立。昨年夏(2014年7月)より4つのサンフランシスコ市内オーディオ・ガイドをベータ版で有志に提供してきました。そして、先週(2015年2月3日)にiPhone用に一般リリースしたものです。

それぞれのツアーは1-2時間。ツアーのオーディオは高品質で、ナレーターは現地の有名人、または、フィッシャーマンズワーフの場合は現地の漁師に一部話をしてもらうなど、特徴を持たせているようです。また、一般の旅行者用ツアーでは見られない「隠れたポイント」なども説明してくれます。
音声ガイドはアプリ内で購入出来て、$2.99~$4.99の値段が付いているようです。クーポンコードを入力して音声ガイドをダウンロードできる機能もあるので、旅行会社や航空会社、近所のホテルなどがサービスでゲストに無料提供することも可能でしょう。年間$19.99の購読料を支払うと、無制限で全コンテンツへのアクセスが可能です。
コンテンツは今後、月に1回(第3木曜日?)はリリースされ、世界中の名所案内を計画しているようです。現在、サンフランシスコに次ぎ、テキサス州オースティンのコンテンツを開発中のようです。


カップルやグループなど複数の人で同時に行動する場合にも、お互いのiPhoneのアプリのオーディオを同期させる機能もあるので、(イヤホンを付けていても)常時、同じタイミングで説明を聞けるそうです。

一定距離の歩行や移動が必要な場合には、地図も用意されているようです。

Andrew Mason氏は実際にローマへ夫婦で旅行をしたときに現地のツアーに参加しましたが、既存のツアーでは時間が掛かる事と、個人行動の自由さに欠けるので、このアイデアを思いついたと話しています。

これまでも同様なアプリとして、MyToursという音声ガイドのアプリが提供されていて、誰でもそのプラットフォーム(アプリ)にコンテンツを作成してアップロードを申請することが出来ました。

この企画はアプリの機能と言うよりも、「音声内容の質、説明内容の特殊性(普通のバス・ツアーなどでは聞けない情報が聞ける)、有名人を使う」など、主に内容の充実が成功の秘訣ではあると思いますが、日本国内でもこのような半日/一日自由行動ツアーのコンテンツが外国人向けに英語でのナレーションで提供されたりすると、面白いと思います。
あるいは日本人向けでであっても、芸能人や作家などの有名人の旅が企画化され、その本人の声を聞きながら同じ「道のり」を辿ってみる、など。四国のお遍路さんとか、芭蕉の奥の細道、あるいは、東海道五十三次など、ある程度の長期の旅になるものの、その一部だけを少しずつ訪問しながら、何日・何年もかけて全行程を埋めていくというようなものも、面白いかもしれませんね。

とても楽しそうで、夢が膨らんでくるようなアプリだったので、紹介せずにいられませんでした。

【Detour】ホームページ

【The Verge】Groupon’s ousted founder is making gorgeous audio tours of San Francisco - 2014年7月30日
【The Verge】You can now tour San Francisco with audio guides from Groupon’s ousted founder - 2015年2月3日



――<●>――
関連すると思われる記事:

  • 関連すると思われる記事が見付かりませんでした。