ソフトバンク、健康ガジェットのFitbitに投資へ。
UP by JawboneやWithings Pulseと競合する健康管理グッズ(ライフスタイルグッズ、活動量計)を開発・販売するFitbitは、本日(2013年8月13日)、4300万ドルの増資を受けたとSEC(米国証券取引委員会)に報告しました。今回の増資は、ソフトバンク・キャピタルが最大投資額で更にQualcommベンチャー、SAPベンチャーが新規でFitbitへの投資に参加します。これまでの投資団体であるFoundry GroupやTrue Venturesも投資を増額します。
Fitbitは今年3月から3000万ドルの投資家を探していましたが、今回、目標を上回る投資額が集まりました。
これまでの投資額が2300万ドルで、今回はそれを上回ります。同社の企業価値は、3億ドルと推定されています。
ソフトバンク・キャピタルはこの投資で、同社の役員指名権を得て、ソフトバンク・キャピタルのSteve Murray氏が就任します。
【CNN Money】FitBit raises $43 million in new funding – 2013年8月13日
ソフトバンクは2013年7月18日からFitbit社の腕輪タイプの活動量計Fitbit Flexを使った「ソフトバンクヘルスケア」サービスを、「健康は、スマホから。」のキャッチフレーズで月額使用料525円(MNP/機種買い替えでは、2年間無料)で提供しており、今回のFitbit社への投資で、ソフトバンクとFitibit社の関係が離れられない関係になったとともに、今後、ソフトバンク仕様の「クローズド」のFitbit製品が日本向けに開発される懸念も出てきます。
アップルやSamsungが腕時計タイプのデバイスを近いうちに発売することが予想されている中、これらの腕時計タイプのデバイスも歩数計などの機能を持つと考えられており、健康管理ガジェットの分野はこれら大企業の参入に勝ち残るためには、より良い製品(ハード)とアプリ、そして、サービスの開発を早いサイクルで行っていかないといけません。
「過去にも『マイクロソフトやグーグルの大企業が、すべてのテクノロジー・ベンチャー企業を潰してしまうであろう。』と言われたことがあるが、相変わらずベンチャー企業がコンスタントに新しく生まれ、成長していく。したがって、我々はアップル(などの大企業が開発しているといわれる腕時計タイプのデバイス)を恐れてはいない。」と、Steve Murray氏は話しているそうです。
う~ん、まだソフトバンクの対米国投資は続くのかなぁ。
1990年代後半のソフトバンクのアメリカ企業買い漁り時期を思い出してきた。