全米文具店チェーン業界第2位のOffice Depotと、第3位のOffice Maxが、合併に合意。


- Old Counter



PC、ディスプレイ、プリンター、タブレットなども販売しているアメリカの文具店チェーン、売り上げベースで業界第2位(直近四半期売上げ26.93億ドル)のOffice Depotと、第3位(直近四半期売上げ17.45億ドル)のOffice Maxが、本日2013年2月20日(現地時間)、合併に同意しました。
Office Depot to merge with OfficeMax in stock deal valued at $1.17 billion – 2013年2月20日
Office Depot, OfficeMax to merge – 2013年2月20日

アメリカの文具業界は売上げ第1位(直近四半期売上げ63.53億ドル)のStaplesに対してOffice Depot/Office Maxともに苦戦しており、リーマンショック後の2009年3月9日のニューヨーク市場株下落以降、Office DepotおよびOffice Maxの今後の経営方針や戦略が注目されていました。

2008年~2012年各チェーン四半期毎の売り上げグラフ:

 

結局、独自で知恵を出しても無理ということで、合併により重複する流通拠点や店舗を削減し、経費削減化に踏み切ったようです。

合併は「均等合併」と発表されており、これから公正取引委員会等の独禁法関連審査を受け、年末までに統合を完了する予定です。
合併後の新しい店舗はOffice Depotの名前を継ぐのか、はたまた、Office Maxの名前を継ぐのか、そして本社ビルはどちらの拠点を使うのか、・・・は、まだ決まっていないそうです。しかし、合併後、Office Maxの株主は1株当たり2.69株のOffice Depot新規発行株を受け取ります。

これで、文房具のみならず、PC関連機器やアンドロイドタブレット端末などのアメリカでの購入先選択肢が、また減ります。
筆者の住んでいる市にもStaples、 Office Depot、 Office Maxの3店舗があったのですが、年末までには2店舗に減ることになります。

アメリカでの全米チェーン小売店は、家電量販店もCircuit Cityが破産/清算してBestBuyだけになり、本屋もBordersが無くなってBarnes and Nobilesだけになり、文具店業界にも統合の流れが到来しました。

次は、ドラッグストア業界でしょうか・・・



――<●>――
関連すると思われる記事: