Sprintが、電話番号の代わりにニックネームで電話を掛けられる「StarStar Me(**Me)」サービスを開始


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Sprintは本日(2012年10月8日)より、自分の電話番号に有料でニックネーム(文字数5-9文字)を割り当て、それを友達や家族に教え、電話番号の変わりにニックネームで電話してもらえるサービス、「StarStar Me」を開始します。
Sprint Offers Personalized Names as Alternatives to Phone Numbers – 2012年10月8日

つまり、自分の電話番号が「212-555-1234」だったとして、この電話番号を友達に教えるのではなく、代わりに「**LadyGaga」と教えます。
相手はSprint/Verizon/T-Mobile/AT&Tの加入者なら、キーパッドを使って「**LadyGaga」(**52394242)とダイアルして電話を発信すると、「212-555-1234」にこの電話が繋がる・・・と言うこと。これに加入して自分のニックネーム電話番号を指定すれば、覚えにくい数字の電話番号ではなく、ニックネームで電話番号(?)をみんなに覚えてもらえる・・・というものです。

もちろん、個人だけでなく、企業やお店も屋号をニックネームとして登録することが出来ます。

「StarStar Me」はこのほか、電話中に別の電話が掛かってきた場合にはその人にテキストメッセージで返信する機能や、ブログ、ウェブサイト、SNSとのリンクも提供します。
ニックネームは一つの電話番号に対して2件まで割当て可能で、ニックネーム1件当たり月$2.99がSprintの請求書に加算されます。

このサービスに加入してニックネームを選ぶには、Sprintの携帯から「**ME」(**63)に電話するか、
StarStar MEサービス ホームページ
へアクセスして申し込みます。

StarStar MEサービスはキャリアと独立のサードパーティーのサービスですが、当初はSprint独占で提供されます。

StarStar Meの無料アプリもアンドロイド用にGoogle Play Storeで提供されており、間もなくiPhone用もAppStoreからリリースされます。このアプリを使えば、掛かってきた電話に出られないときに自動的にテキストメッセージで相手に返信したり(たとえば、「いま忙しいので、あとで電話するよ。」とか。)、特定の番号からの電話を着信拒否することもできるそうです。

「StarStar ME」は、シリコンバレーPalo Altoに本社を置くZoove Corp.社のサービス商品です。
Zoove Corp ホームページ

 
 

しかし、ポピュラーな名前はすぐにニックネームが取られてしまいそうですね。
今のうち有名人の名前で登録し、あとで高く売るとか・・・



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「Sprintが、電話番号の代わりにニックネームで電話を掛けられる「StarStar Me(**Me)」サービスを開始」への6件のフィードバック

  1. Sprintがソフトバンク傘下になると、日本の利用者にメリットは出てくるんでしょうか?
    それにしても、このニュース、驚きました。
    http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD110IX_R11C12A0000000/?dg=1

    管理人 返信:

    また孫さんがアメリカの会社に乱投資して、ぐちゃぐちゃにして、数年後には放り出すんですかね。(1990年代に、ありました。)

    まだ確実ではないので、もう少し様子を見ないとこの買収が通るかどうかはわかりません。

    この買収のメリットは:
    ● ソフトバンクも、Sprint(その実質”子”会社のClearWire)も、TD-LTEの施設計画があります。
    ソフトバンクは既に今年2月末から日本で開始しています。
    Sprint-ClearWire陣営も、2013年にTD-LTEを開始したいのですが、資金が無いのが問題です。
    TD-LTEはもともと中国で開発された技術で、中国移動がこれを広く施設し、アップルiPhoneの TD-LTE版が出ると一気に世界に広まる、と孫さんが昨年から期待していた通信技術です。ところが、中国政府が今年に入って、「まだ早い」とTD-LTEを含むLTE電波の使用許可発行を限定する政策を発表しました。

    ちなみに、現在世の中で騒いでいる「LTE」は、もう一つの通信方式のFD-LTEで、相互の互換性はありません。
    アップルiPhone 5も結局はFD-LTE版だけしか出なくなり、ソフトバンク(もau)も、まだ先だと思われたFD-LTE通信網を
    iPhone 5の発売当日にサービス開始できるように、急いで整備してこなければなりませんでした。

    この買収が成立すれば、Sprint/ClearWire陣も、ソフトバンクの資金が流れて、ソフトバンクの信用で大銀行から借金が出来るので、TD-LTEの整備を急いですることが出来ます。

    ソフトバンクにとっては、今世界で殆ど孤立しているTD-LTEの通信を他国でも早急に確実に整備させることによって、世界のTD-LTE整備が進み、日本国内で孤立して整備しているTD-LTEが世界標準として広まります。

    ソフトバンクおよびソフトバンク利用者は、それによって、近い将来、TD-LTE端末の世界ローミングを実現できます。

    この買収のデメリット:
    ● ソフトバンクは3GはW-CDMA、Sprintは3GはCDMA2000(auと同じ通信方式)なので、3G通信では互換性が無く、お互いにローミングができません。

  2. ありがとうございました!
    TD-LTEの世界標準化が買収目的の一つということなんですね。

    次期iPhoneが2つのLTE方式に1台で対応すれば、SoftBankのLTEエリアが一気にdocomoなどより充実することも考えられるのですか?
    WILLCOMの設置したTD-LTEの通信網がどの程度か知らないもので、馬鹿な質問だったらすみません。

    あるいは、そもそも2方式の同時対応技術的にあり得ないですか?
    だとすると、SoftBankユーザーは二種類のiPhoneから選ぶことになってしまいますよね。

    管理人 返信:

    ソフトバンクのTD-LTE(AXGP)は、全国県庁所在地までは延びているようですね。
    SprintもTD-LTEとFD-LTEの並行利用も考えているので、両方使用できる携帯を開発するのは可能でしょうが、それはQualcomm社などの通信チップのメーカーと、価格(=出荷数に依存する。多ければ多いほど、単価は安くなる。)次第ですね。

  3. 端末の同時対応は可能なんですね。初歩的な質問にお答えいただき、ありがとうございました。

    その後、他の記事をいくつか読みました。
    SoftBankが力を入れてきたTD-LTEを世界標準ににしたい、という狙いは何となく理解できるんですが、どうしてそれがSoftBankの大きな利益につながるのか?と考えてみると、いまひとつよく分からないのが正直なところです。
    TDが広まったとしても、あくまでFDとの共存ですよね。
    同時対応の端末が出てくれば、SoftBankのLTEエリアはより広まるでしょうけど、仮にdocomoやauがFD方式しかやらなかったとしても、SoftBankに負けない通信網は構築するでしょうし、ユーザーにとっては方式ではなく、通信速度とエリアが重要なわけですから、それほどSoftBank優位にはならないですよね。

    TD方式が世界標準になると、SoftBankが儲かるようになるのは、ユーザーの獲得以外のところにあるのか?とか考えてみましたが、知識不足でよく分かりません。
    一般の記事の解説にあるように、SoftBankグループが多くの契約者数を持つことで、端末や通信設備などの調達コストが低くなる、ということは分かりやすい話ですけども、そんな単純な話だけではないですよね。
    もう少し勉強します。

    Sprintの関連記事ということだけで、このコメント欄に書き込んでしまい、すみませんでした。

    管理人 返信:

    >端末の同時対応は可能なんですね。

    先ほど調べたら、TD-LTEもFD-LTEも、同じ通信IC(半導体チップ)で対応可能だそうです。
    後はソフトだけの問題だとか。
    したがって、FD-LTE用端末は、TD-LTE用にそのまま使える(ソフトは変更かもしれないが・・・)そうです。

    TDのメリットは、FDほど周波数が幅広く必要無いので、許可がとりやすい。FDだと帯域幅(周波数帯幅)が狭いと速度が遅いですが、TDは関係無い。
    もちろん、実際の使用速度は回線混雑数にもよると思うので、簡単には比較できませんが。

    契約者数は直接は関係無いですよ。
    端末の値段も多少は影響してきますが、端末代を払うのは所詮、ユーザーです。
    一国内にLTE通信網を設置しようとすると、基地局とその通信機器の設置費用だけで100億ドル/1兆円規模になります。その金額の節約のほうがはるかに大きいですよ。

    Sprintを買収することで契約者数が増えるとありますが、Sprintは2008年から5年間配当を出していない会社です。理由はSprintがNextelを買収したときに巨額の銀行などからの借入金で買収しているので、その利息を払うのに運用利益が全部飛んじゃうからですが、そういう意味ではSoftbankがSprintを買収(最新のニュースでは、買収ではなく出資だけにとどまりそうですが・・・)したって、赤字が増えるだけで、利益は増えません。

    だから、契約者が増える=利益に繋がる、の方程式にはならないです。

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