電気製品ごとに電力使用量をモニターする装置、Kill-A-Watt


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3日前に、WiFIでリモート制御する電源スイッチ、Belkin Wemoの使用体験記を書きました。
iPhoneからWiFiで制御する電源スィッチ、Belkin WeMoを使ってみた。 – 2012年8月13日

しかし、自分の家の中を良く見回して、このスイッチがどこで使えるか、良く考えてみてください。

通常、リモコンで電源オン/オフしたいようなものには、
1.電灯
2.通風機・扇風機
3.監視カメラ
・・・他には何がありますかね?

テレビは使えませんよ。なぜなら、チャンネル設定とかも必要でしょう。同じ理由でステレオなど音響機器も、どの曲を再生するかを選択する必要がありますので、「オン/オフ」スイッチだけではダメですね。

PCは、遠隔操作で「オン」にするのは良いかもしれないけど、何をやっているか判らない状態で急に「オフ」にはしたくないですね。

冷蔵庫とか湯沸かしポットとかは、常時繋いでいたいですね。オフにはしたくないですね。

ところで電灯ですが、家の中の電灯のほとんどは壁スイッチでオン/オフしていませんか?あるいは、電灯が天井に据付けになっていると紐スイッチがぶら下がっていて、それを引っ張って電気を点けたり消したりしていませんか?・・・・・そういう場合にも、このWemoスイッチは使えませんね。

たまにリセットしたくなるような装置も、このWemoタイプのスイッチを使うには向いています。
ルーター、ハブ、あたりは使えそうですね。
我が家にもWiFiルーターが時々リセットが必要なので、このWeMoを使おうかと考えましたが、良く考えたらWemoをこのWiFiルーターの無線を経由して設定すると、WiFiルーターを消すときは良くても、オンにするときには・・・・WiFiルーターが消えているから、WiFiネットワークが無くなるので、制御不能になる・・・んですね。

・・・案外使えるところが少ないですよ。

この辺のことは、今の家に引っ越してきてからこれまで約13年間、ホームオートメーションをやろう(・・・というか、毎日のルーチン仕事を手を抜こう)と思いながら少しずつ出来る範囲のことをしてやってきて、至った結論なんです。

Belkin Wemoの設置記事を書いて、これまでも頭の中にあって、いつか書かないといけないと思っていた「現在の我が家のホームオートメーションの状況」をそろそろ書こうかな、と思い始めており、その気持ちがあるうちに何回かに分けて書きたいと思います。

まずは最初に、「電気製品ごとに電力使用量をモニターする装置、Kill-A-Watt」について書きましょう。

ホームオートメーションの目的は、
1.電気製品を遠隔操作で制御する
こともありますが、
2.どのくらいの電力量を使っているか、リアルタイムでモニターしたい
ということがあると思います。

「Kill-A-Watt」という製品は、コンセントと電気製品の間に噛ます装置で、電圧・電流・ワット数・接続時間とその時間内の総積算キロワット時数、などをLCDに表示できる装置です。
メーカーは台湾のProdigit、販売元はP3 International、日本では100V仕様のモデルが「ワットチェッカーPlus」という商品名で発売されています。

特に目新しい商品ではなく、数年前から販売されているもので、筆者もAMAZON.COMから3-4年前に買っています。
今は$20くらいで買えるようですね。
P3 International P4400 Kill A Watt Electricity Usage Monitor

 

 
 

最新モデルはこんな電源ストリップのモデルもあるんですね。
10 Outlet Kill A Watt Surge Protector, w/ Power Monitoring, 6ft Cord, Dark Gray, P3, P4330

 

使い方は非常に簡単で、コンセントと電気製品のプラグの間に噛ませ、表面のボタンで

● 交流電圧(Volt)
● 交流電流(Ampare)
● ワット(Watt)
● 皮相電力(VA)
● 周波数(Hz)
● 力率(PF、Power Factor)
● 積算電力使用量(KWH)
● 積算時分(Hour)

の表示切り替えが出来ます。

で、肝心の電力使用量は、しばらく電気製品を接続したまま放置し、その間の積算電力使用量(KWH)を積算時分(Hour)で割って、一時間あたりの平均値を割り出すことが出来ます。

「Kill-A-Watt」の商品名は「Kilowatt(キロワット)」をもじった物で、この装置は電池も何も要りません。・・・ってか、コンセントに繋いだら、その交流電源から必要な電気を消費しています。

非常に単純で簡単な装置です。

でも、これをそれぞれの電気製品ごとに買っていたら、えらい数が必要です。
いちいち消費電力量をチェックするために定期的に各装置の数字をチェックして歩くのも、大変出し。
(でも、一個はあれば、便利かも。)
電力モニターの記録は、全くこの装置には保存されません。

でも、Belkin WeMoのような電源スイッチがこの電力モニター情報を、無線を介してホストに定期的に情報を送ってくれたら、楽しいですね。
 
 

・・・・それが、Mi Casa Verde社製Z-Wave対応の「電力使用量リアルタイムモニター付き」SmartSwitchです。

 

Z-WaveはZigBeeと並ぶ「ホームオートメーションのための家庭内ネットワーク」の世界標準のひとつですが、残念ながらZ-Waveの周波数(900MHz帯域)は日本ではZ-Wave用にまだ認可されていません。そのために、これまでZ-Wave対応の装置は日本では発売も使用もできませんでした。
しかし、900MHz帯域の電波再編によって日本で使えるZ-Waveの周波数が政府に認可され、新たに世界標準に追加される動きがあり、欧米のメーカーが日本のZ-Wave周波数向けに既存商品を改善(内部の通信ICの交換が必要)すれば、日本でも今年度末から来年度始めあたりに商品が出てくるのではないかと思います。もちろん、日本のメーカーや販社も、公式発表があれば、Z-Wave商品を出してくるでしょう。

・・・ということで、次回は筆者宅のZ-Waveネットワークを紹介します。
 
 



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