Dunkin' DonutsがiOS/アンドロイドアプリで、支払いも可能に。
コーヒーとドーナッツのチェーン店、Dunkin’ Donuts(ダンキンドーナッツ)が、今日リリースしたiOS/アンドロイド版の同社の初めてのアプリで、お店の場所を地図で検索したり、メニューをチェックしたり、できるようになりました。
Dunkin’ Donuts : New Dunkin’ Mobile App
それだけならどこのチェーン店レストラン/コーヒーショップにもあるようなアプリですが、・・・
Dunkin’ Donutsのアプリは、Dunkin’ Donutsギフトカード/プリペイドカードで、お店の支払いをモバイルアプリで支払えるようになります。
Dunkin Donuts gets into the mobile payment game – 2012年8月16日
自社ブランドのギフトカードで買い物を支払えるのはDunkin’ Donutsが初めてではなく、Starbucksは1年半前の2011年1月18日から全米でiPhone、iPod touch、BlackBerryアプリでの支払いを受け付けています。
Starbucks Starts Accepting Mobile Payments Nationwide – 2011年1月18日
ユーザーは事前に購入したギフトカードの番号をアプリに入力するか、モバイルアプリに登録済みのクレジットカードで新たにDunkin’ Donuts(ギフト)カードを購入し、そのままモバイルアプリに金額を追加します。
店頭でコーヒーやドーナッツを購入する際には、アプリを開いてギフトカードをタップして、アカウント番号を表示したバーコードを画面に出し、店員がそれをレジにつながったバーコード・スキャナーでスキャンすることにより、課金が実行されるというものです。この方式は、すでに1年半前から実現しているStarbucksのモバイルペイメント方式と同じです。
(以下、Starbucksでの実際の使用例写真)
買い物をすると、ギフトカードの残高が反映されて、減額されます。
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また、今回のDunkin’ Donutsモバイルアプリのもうひとつの特徴は、自分のアプリからギフトカードを、友人や家族のEメールアドレス/テキストメッセージ(携帯電話番号)/Facebookアカウントに送ることができることです。受け取った友人は、そのギフトカードをDunkin’ Donutsモバイルアプリにロードすることができます。
その時その時の状況に応じて、ギフトカードのデザインも選べます。
※ Starbucksも現在、モバイルアプリからギフトカードを送れますが、送り先はEメールアドレスとFacebookアカウントのみです。
アメリカではようやくモバイルペイメントが加速すべく、いろいろな団体が最近動き始めています。
しかし、その一方でそれぞれのお店でしか使えない「ギフトカード」の文化もあり、食品スーパーやディスカウント百貨店、ドラッグストアなどでは、いろいろなレストランや小売店やオンラインショップのギフトカードが並んで陳列されているコーナーがあります。
したがって、クレジットカードを使ったユニバーサルなモバイルペイメント(例:Google Wallet)以外にも、各小売店チェーンが自社専用アプリをリリースし、自社レジでしか使えないようなStarbucksやDunkin’ Donuts方式のモバイルペイメントも、今後並行して使われるのでしょう。
また、ギフトカードも、このようにモバイルアプリ同士でネットを介してやり取りされるようになるのでしょう。
...ってことは、グリーティングカードの会社の将来は?...新聞と同じ運命?