カリフォルニア州3大電力発電企業の発電量の20%は、再生可能エネルギーから
カリフォルニア州PUC(Public Utilities Commission - 公益事業委員会)が2012年7月31日に発表したレポート
California Public Utilities Commission : Renewables Portfolio Standard Quarterly Report、1st and 2nd Quarter 2012
によると、カリフォルニア州内の3大民間電力発電企業、Pacific Gas & Electric(サンフランシスコ・北カリフォルニア周辺), San Diego Gas & Electric(サンディエゴ周辺)、Southern California Edison(ロスアンジェルス周辺)は、カリフォルニア州全体の電力発電量の68%の電力を発電していますが、その3社の2011年の発電量の20.6%は再生可能エネルギー(太陽光発電、地熱発電、風力発電、バイオ燃料、発電量10~30メガワット(1万~3万キロワット)以下の小規模水力発電)から生成された、と報告しています。
※ カリフォルニア州の「再生可能エネルギー」の定義には、建設時に周囲の自然環境に影響(破壊)を及ぼす大型水力発電所は、含まれて居ません。
これは、アメリカ連邦エネルギー省が発表した2011年のアメリカ全体の再生可能エネルギーからの発電量、13%よりも、高い割合です。
The Green Future Arrives In California As Utilities Hit 20% Renewable Energy Target – 2012年8月1日
Major California utilities generated 20.6 percent of their power from renewable sources in 2011 – 2012年8月1日
3社のそれぞれの再生可能エネルギーの割合は、
● Southern California Edison 21.1%
● San Diego Gas & Electric 20.8%
● Pacific Gas & Electric 20.1%
と成っています。
このレポートは、2003年から2011年までの9年間ににカリフォルニア州内の再生可能エネルギー発電設備は2871メガワット(287.1万キロワット)の電力が発電できる施設を新設した、と報告しています。2012年もさらに2800メガワット(280万キロワット)の新しい再生可能エネルギー発電設備を追加設置する予定です。
カリフォルニア州内の全再生可能エネルギー発電設備を合わせると、ピーク時には原子力発電装置5基分の発電量に匹敵する量の電力を発電できます。
カリフォルニア州の計画では、2020年までに全発電量の33%を再生可能エネルギーで発電することを目標としています。