【コロラドスプリングス】車かバイクで登る、Pikes Peak Highway




10日ほど前に、年一回の定例二社会議に出席した日本からの出張者2人が3日間の会議後の1日を自由時間に取って、ハーレイをレンタルしてPikes Peakにバイクで登る予定だと話していました。海抜4302メートル(14115フィート)のPikes Peakに、筆者はこれまで三度登ったことがありますが、いずれも登山電車(Pikes Peak Cog Railway)を使っての登山でした。なので、車やバイクを使ってのPikes Peakへの登山に関しては、頂上の天気や気温以外は詳しいアドバイスが出来ませんでした。
以前のブログ記事:
【コロラドスプリングス】海抜4302メートルのPikes Peakは、登山電車か車で登る - 2015年8月23日

先週木曜日、午前中にコロラドスプリングスへ通訳で行く機会があったので、そのあとに経験のために筆者も車でPikes Peakへ登ってみよう、と決め、実行しました。

※ コロラドスプリングス市内からPikes Peakを望む(撮影:3月)

その結果、以下のようなことがわかりました。

■ Pikes Peak Highwayは、有料です。
料金は、大人(15歳以上)一人に付き$15、子供(6~15歳)一人に付き$6。ただし、車一台に付き最大$50(最多5人まで)。
【Pikes Peak】Tickets
道路開通時間:午前7時半から午後8時まで。

■ コロラドスプリングスのダウンタウンからPikes Peak Highway料金所までは車で約20分(12マイル、19キロメートル)

■ US 24号線からPikes Peak Highway方面に左折するあたり(地名:Cascade、Colorado)の標高は2249メートル(7379フィート)、頂上は標高4302メートル(14115フィート)。ここから登る標高差は、2053メートル(6736フィート)。コロラドスプリングスのダウンタウン(標高1839メートル)からだと標高差は2463メートルになります。肺や心臓の弱い人は、登山しないことをお勧めします。ちなみに、頂上の気圧は約600ヘクトパスカル。標高ゼロの気圧の約6割です。

■ Pikes Peak Highway料金所から頂上まではノンストップで約50分(18マイル、30キロメートル)。途中で写真撮影などで停車すれば、1時間前後。(毎年6月に行われるPikes Peak Hill Climbタイムレースでは、レースカーやバイクは10分前後で山頂に到達します。)

■ 頂上には駐車場があり、小さなギフトショップの中にはトイレと、「有名な」海抜4300メートルで揚げたドーナッツ(1個$0.99+消費税)がコービー/ホットチョコレート/フライドポテトとともに販売されています。また、記念撮影のための頂上のサイン、展望のためのプラットフォーム、もあります。

■ 頂上からの下車も、途中で写真撮影ストップと、道中2か所のギフトショップへの訪問を含めると、約1時間強。
下車時には下り坂の為、車のギアは低速ギア(ギア1か2)に落とし、エンジンブレーキが有効になるようにし、出来るだけブレーキペダルを踏まないで安全に坂道を下れるスピードで降りて来てください。Pikes Peak Highwayの途中でブレーキチェックのステーションがあり、そこの係員によるタイヤのブレーキディスクの温度のチェックがあります。ここでブレーキディスクの温度が高いと、その先の駐車場で駐車して温度を下げるように言われます。
オートマティック車でも、シフトを「D」ではなく、「1」または「2」に入れて下車してください。
係員の推薦では「下山時はギアは一番低いギアにするように」言われますが、筆者のオートマティック車では「1」だと低すぎて、ほぼ「2」で比較的平坦な区間では「3」で降りてきました。

■ バイクで登る人は、走行中に風を遮るようなジャケット(革ジャン)は、必須です。車で登る人も、頂上は温度が下がり、夏でも小雪が降ることがあるので、風を遮るような、または、温かいジャケットを車に積んでいった方が良いでしょう。なんせ、頂上は4302メートル。富士山よりも高いですから・・・

■ 道中見られる可能性のある動物:マーモット(Marmot)、シロイワ山羊(Rocky Mountain Goat)、ビッグホーンシープ(Bighorn Sheep)

■ 全行程、往復で約3時間は時間を見ておきましょう。

こちらにPikes Peak Highway全線を運転席から撮影したYouTube動画がありますので、紹介しておきます。
Pikes Peak road drive The whole road from beginning to the top in the summer of 2008

■ 小さなお子さん連れの家族には、料金所のすぐ下に「Santa’s Workshop(North Pole)」という遊園地があります。5月からクリスマスイブまでオープン。
開園時間は午前10時から午後5時まで。
料金は2歳未満は無料、2歳~59歳まで一人$23、60歳以上は無料。
【North Pole, Colorado】ホームページ

料金所。もちろん、クレジットカードOK。

目指すは、頂上。

両側には広葉樹のアスペンの林。秋になると黄色に黄葉します。

途中にある「Big Foot Xing」(Big Foot Crossing=大雪男横断注意)信号を見落とさないように・・・

針葉樹林帯になってきた。

木が生えないツンドラの高度に。

道路の直線部分にはガードレールが無く、路肩は絶壁。

途中の岩の上にちょこんと休んでいるマーモット(Marmot)の家族。

道を横切るマーモット(Marmot)

頂上到着。左側の建物がギフトショップ(トイレは中にある)。右側が展望用プラットフォーム。

本日は天候が悪いので、頂上からの下界の景色は良くない。また、小雪がちらついていた。(2017年8月3日)

ギフトショップ内のドーナッツ・コーヒーショップ。

有名な、「気圧の低い4302メートルの高地で揚げたドーナッツ」1個$0.99、2個$1.79、6個$4.99、プラス消費税。他にはコーヒー、ホットチョコレート、フライドポテトがある。ドーナッツを食べた感じは、フワフワではない、ちょっと堅めの普通のドーナッツだった。

登頂記念はギフトショップの外にある、この頂上のサインの前で写真を撮りましょう。

下山しようとしたところ、ちょうど、登山電車(Pikes Peak Cog Railway)が登ってきた。

下山途中、ブレーキディスクの温度チェック。横にはギフトショップがあります。

ギフトショップの横にあるこの木製のトイを使って、砂金や宝石の原石(ガーネット)を探すことができるようです。でも、砂をすくってこの木製のトイに流すための近くの小川は、今日は水が枯れていました。

下山途中に貯水池のダムを通り過ぎる直前の手前にある「Crystal Reservoirギフトショップ」。ここのトイレは、屋外。(駐車場の端)

料金所に戻ってきて、そこを通過すると・・・

すぐに目の前にサンタの遊園地(Santa’s Workshop(North Pole))。





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