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さて、毎年今頃書いている、CES向けLas Vegas通信状況です。
・・・とはいえ、アメリカ4大キャリア各社とも、LTE通信がかなり充実しており、人が多いコンベンションセンター内の会場オープン中の時間帯はともかく、ストリップ通りは数年前の「電波がまったく繋がらな~い」と言うことは、なくなっていますよね。
で、まずは、各社の2014年12月末時点でのラスベガスでの電波カバー状況を調べてみましょう。
回線キャリア |
LTE |
3G/2G |
VoLTE |
キャリアアアグリゲーション |
AT&T |
700MHz Band 17 10MHz+10MHz 1900MHz Band 2 5MHz+5MHz |
1900MHz Band 2 W-CDMA(UMTS)/HSPA+ 850MHz Band 5 W-CDMA(UMTS)/HSPA+ 1900MHz 2G GSM 850MHz 2G GSM |
〇 |
X |
T-Mobile US |
AWS Band 4 15MHz+15MHz |
1900MHz Band 2 W-CDMA(UMTS)/HSPA+ AWS Band 4 W-CDMA(UMTS)/HSPA+/DC-HSDPA 1900MHz 2G GSM |
〇 |
X |
Verizon |
700MHz Band 13 10MHz+10MHz AWS Band 4 20MHz+20MHz |
1900MHz CDMA2000/1x 800MHz CDMA2000/1x |
〇 |
X |
Sprint |
1900MHz Band 25 5MHz+5MHz WiMAX(WiMAX1も2015年11月6日まで継続中) |
1900MHz CDMA2000/1x |
X |
X |
“Las Vegas通信状況、2015年CES向け” の続きを読む
NTTBP(エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社)は、2013年11月8日、アンドロイド端末用に、同社が空港やJR駅などで提供している無料WiFiをアクセスするための便利ツールをリリースしました。
海外では初めてのWiFiホットスポットでも、その都度、その場で、登録してすぐに使用できるのに、通常、日本国内のWiFiホットスポットにアクセスするためには、事前にPCからブラウザーで登録したりと、面倒でした。このアプリの提供により、一度、アプリで登録をすると、NTTBPが提供する日本国内約2000ヵ所の無料WiFiがシームレスに利用できるようです。(連続90日間利用が無い場合には、再登録が必要。)
【NTTBP】ニュースリリース:Androidアプリ「Japan Connected-free Wi-Fi」の提供開始について – 2013年11月8日
アプリは5ヶ国語対応で、英語・中国語(繁・簡)・韓国語・日本語に対応しています。
WiFi提供箇所は、成田空港、羽田空港、JR東日本主要駅、JR東海主要駅コンコース、沖縄市内主要観光拠点、など。
まあ、地方へ行く人にはほとんどメリットはありませんが・・・
アプリはGoogle Play Storeで検索キーワード「Japan Connected-free」くらいまで入力して検索すると、出てきます。
iOSバージョンは現在開発中で、近々リリース予定。
主要駅での乗り換え時には、便利かも。
アメリカStarbucksは、今月(2013年8月)からアメリカ国内約7000店の直営店舗での無料WiFiサービスを、AT&T(SSID=attwifi)から、10倍速いGoogle/Level 3(SSID=Google Starbucks)に変えて行きます。全店舗が変わるのには18ヶ月掛かる予定です。したがって、自分が良く行くStarbucksの無料WiFiの速度がすぐに速くならなくても、辛抱強く待ちましょう。
また、フランチャイズ店はこの決断の対象外で、それぞれのフランチャイズ主の判断によります。
さらに、ボストンの一部の店で提供していた「ワイヤレス充電マット(Qi PMA Powermat 2.0互換)」を、サンホセ店にも提供するほか、全米に順次広げていく予定です。
アメリカではNokia Lumia 920が昨年2012年11月2日にQiワイヤレス充電内臓で発売され、今回の新型Nexus 7もQiワイヤレス充電互換となっており、Sasmsung Galaxy S4も含めていくつかQi互換の携帯やタブレットが既に発売されていますが、PMA互換の端末って有るんですかね。
WiFiが速くなり、ワイヤレス充電の可能なテーブルが増えると、Starbucksのお店に長居するお客さんが増えて、今よりも更に座れるテーブルを探すのが難しくなりますね。
さて、グーグルは他にニューヨーク市のチェルシー地区で今年2月から、また、サンフランシスコの市立公園など31ヵ所でこの夏から、無料WiFiを提供しています。シリコンバレーのマウンテインビューでは2006年8月16日からグーグルが市内全域で無料WiFiを提供しています。
更に、グーグル社内では「風船」を使って全米に無料WiFiを提供するプロジェクトの企画も有るようです。
このような試みは全て、WiFi接続情報からスマホやPCなどのユーザー情報を集めて、グーグルの広告収入に結び付けようという試みだと、考えられています。
Starbucksが今回グーグルをWiFiパートナーとして選んだのも、単なる店内の無料WiFi速度改善以外に、「2~3年後のサービスを考えての選択。」と発表しているようです。お店に入っただけで突然スマホ画面に広告が出たりプッシュ通知が出るとか、店内でコーヒーを飲んでいると、コーヒーの御代わりの広告や、別の広告が出るとか・・・・
今でもスターバックスアプリをiPhoneにインストールしていると、スターバックスのお店の近くを通ると、その店の名前がプッシュ通知でiPhoneの画面に出ることがありますね。
これはとても良い話題だと思うので、紹介したいと思います。
今朝の地元新聞からの記事です。
Longmont could set up free Wi-Fi service in seven Longmont parks – 2012年5月12日
コロラド州デンバー郊外のベッドタウンで、近くにはIBMの旧タイプライター工場/レーザープリンター工場で、現在はIBM顧客企業用のデータセンターとしても使われている施設のあるLongmont(ロングモント)市(人口8万6270人)は、市内7つの公園に無料WiFiを設置する計画を提案し、今夜の市協議会でその許可を求めます。
ロングモント市は昨年秋の市民投票で、市が「高速光ファイバー幹線通信網(メトロ・ファイバー・ループ)」を市内17マイルの距離に渡って設置/運営することを認められ、市内の一般住民および企業向けインターネット通信の高速化に貢献できるようになりました。(同市は電力を市営で提供しています。)
市民への感謝と還元の気持ちとして、市電力通信局は市内7箇所の公園に無料の公衆WiFiを設置したい意向を発表し、今夜、その許可を市協議会に求めるものです。
無料WiFiは公園内で24時間提供され、7公園での初期設置コストは$13,475かかる予定です。その後、年間維持費として$750を予定しています。
許可が出れば、サービス開始まで1~2ヶ月で提供できる予定です。
市電力通信局は既に、市内最大の屋内ショッピングセンターで3月に開催された地元教育委員会主催のキャリア・フェアや、市内でも多くの住人が住むメキシコ系民族のお祭りの日であるCinco de Mayo(5月5日)の週末にルーズベルト公園で、試験的に無料WiFiを提供しています。
提案担当者の言葉によると、「It’s not hard to do.(そんなに難しいことじゃあ、ないよ。)」と言うこと。
議会の許可が出れば、公園だけでなく、今後開かれる市主催のイベントでも臨時無料WiFiを提供していきたいとの事です。
アメリカ国内にはカリフォルニア州マウンティンビュー(Mountain View)市のようにGoogleが投資して市内でWiFiがどこでもアクセスできるようになっていたり、カンザス州ローレンス(Lawrence)のように市の許可を得た業者が無料(一日30分まで)・有料のWiFiサービスを市内全域で提供しているところもあります。
他にも市内全域での無料WiFiサービスを計画している市はいくつもありますが、採算性の問題や、投資してくれる第三セクター(企業)の問題で、その計画はなかなか前へ進みません。
しかしこのロングモント市のように屋外公園に無料公衆WiFiを提供する提案は、室内に閉じこもってしがちなインターネット接続を屋外でも出来るようにして、市民の屋外活動も促進するということで、とても良いことだと思います。それに設置・運営コストも、全市にWiFiを設置するよりも、はるかに少ないコストで出来ますから。
公園に出かけるときはそれなりのまとまった時間、そこで活動する予定で行くわけで、その間、そこで無料でWiFiが使えるということは、住民にとってもとても便利なことです。
今後、他の自治体でも同様な動きが出てくることを期待したいものです。