2週間ほど前、デンバー国際空港へ家族を迎えに行った際、何気なく預け荷物受取りターンテーブルの近くに設置されている公衆電話を見ていたら、なんと、画面に「Free Phone Call to Anywhere in the U.S.」と表示されるのに気がつきました。暫くすると、画面の表示が変わり、「10-Minute Free International Phone Call to Most Countries」となり、国際電話もほとんどの国に10分まで無料で掛けられると表示されます。
え?と思って、実際にその公衆電話から自分の携帯に電話してみると、確かにタダで電話が出来るではないですか!
そこで、その公衆電話を良く見てみると、どこにもコインを投入する口は無いし、クレジットカードを挿入するスロットもありません。
自宅に戻って、過去に空港で撮影した写真を探してみると、到着の預け荷物受取りターンテーブルだけではなく、ユナイテッド航空のBターミナル内で1年2ヶ月前(2015年3月)に撮影した、そこの公衆電話の写真にも、ちゃんと「10-Minute Free International Phone Call to Most Countries」と写っていました。
なんと太っ腹な空港なんでしょう! 空港内の公衆電話利用が、すべて無料なんですね! (一応、画面に表示される広告で経費は維持されていることになっている。)
過去に空港内で出発の飛行機を待っていると、日本からの乗り継ぎの出張者の方から「今、デンバーに到着したのだけれど、これから行く先に連絡の電話を掛けたいので、公衆電話の使い方を教えて欲しい」と言われ、「小銭が無ければ、クレジットカードで支払えますよ」と近くの公衆電話の使い方を教えてあげたことがあるので、その時は確かに有料で、クレジットカードを挿入するスロットがあったことは覚えています。
いつ変わったのかを調べてみると、デンバー国際空港は3年半前の2012年11月14日から正式に、(当時、世界で初めて)空港内すべての公衆電話を無料化したようです。
【PRNewsWire】Travelers at Denver International Airport To Receive Free Global Calling Service
【CNBC】Phone Home: Denver Airport Offers Free Global Call
アメリカ国内へは、普通に受話器を取って、アメリカ国内の電話番号をプッシュボタンで入力すれば、繋がります。
番号の入力は、
● 「xxx-xxx-xxxx」と10桁の電話番号、
または、
● 「1-xxx-xxx-xxxx」と最初に「1」をプッシュし、そのあとにアメリカ国内10桁の電話番号、
を入力します。
アメリカ国外へは受話器を取った後、
● 「011-(国番号)-(相手国内の電話番号、ただし最初の「0」は省く)」と入力します。
たとえば、日本へは
- 固定電話(例:03-5555-4444)へは、011-81-3-5555-4444
- 携帯電話(例:090-1111-2222)へは、011-81-90-1111-2222
です。
※ 2018年6月22日、デンバー国際空港の公衆電話から日本の固定電話番号と、携帯電話番号の、どちらにも無料で通話がつながることを確認しました。
国際電話を利用した場合、「残り2分」と「残り30秒」のところで2度、発信者側にだけ聞こえる警告が発せられます。
10分経つと、
“Your 10-minute call has been disconnected. To redial this same number, enter a calling card or credit card number, or for an operator or rate information, press zero.”
という警告音声が流れ、切れます。同じ国際電話番号に通話を続けたい場合には、クレジットカードを使って1分当たり$0.25+15%税で通話出来るようです。
いまどきはほとんどの人が携帯電話を持っているので公衆電話を使うことは少ないですが、アメリカ国外からの旅行者でローミングで使用出来ない、または、ローミング料金が高いので心配な場合、または、電池切れで自分の携帯電話が使えない人は、このデンバー国際空港到着または通過時には、この空港内の無料公衆電話を自由にお使いください。
メインターミナルでは公衆電話は、預け荷物受取りターンテーブル付近の、ビル出口側に並んで設置されています。