Longmont市、市内7つの公園に無料WiFi設置計画


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これはとても良い話題だと思うので、紹介したいと思います。

今朝の地元新聞からの記事です。
Longmont could set up free Wi-Fi service in seven Longmont parks – 2012年5月12日

コロラド州デンバー郊外のベッドタウンで、近くにはIBMの旧タイプライター工場/レーザープリンター工場で、現在はIBM顧客企業用のデータセンターとしても使われている施設のあるLongmont(ロングモント)市(人口8万6270人)は、市内7つの公園に無料WiFiを設置する計画を提案し、今夜の市協議会でその許可を求めます。

ロングモント市は昨年秋の市民投票で、市が「高速光ファイバー幹線通信網(メトロ・ファイバー・ループ)」を市内17マイルの距離に渡って設置/運営することを認められ、市内の一般住民および企業向けインターネット通信の高速化に貢献できるようになりました。(同市は電力を市営で提供しています。)

市民への感謝と還元の気持ちとして、市電力通信局は市内7箇所の公園に無料の公衆WiFiを設置したい意向を発表し、今夜、その許可を市協議会に求めるものです。
無料WiFiは公園内で24時間提供され、7公園での初期設置コストは$13,475かかる予定です。その後、年間維持費として$750を予定しています。
許可が出れば、サービス開始まで1~2ヶ月で提供できる予定です。

市電力通信局は既に、市内最大の屋内ショッピングセンターで3月に開催された地元教育委員会主催のキャリア・フェアや、市内でも多くの住人が住むメキシコ系民族のお祭りの日であるCinco de Mayo(5月5日)の週末にルーズベルト公園で、試験的に無料WiFiを提供しています。

提案担当者の言葉によると、「It’s not hard to do.(そんなに難しいことじゃあ、ないよ。)」と言うこと。

議会の許可が出れば、公園だけでなく、今後開かれる市主催のイベントでも臨時無料WiFiを提供していきたいとの事です。
 
 

アメリカ国内にはカリフォルニア州マウンティンビュー(Mountain View)市のようにGoogleが投資して市内でWiFiがどこでもアクセスできるようになっていたり、カンザス州ローレンス(Lawrence)のように市の許可を得た業者が無料(一日30分まで)・有料のWiFiサービスを市内全域で提供しているところもあります。
他にも市内全域での無料WiFiサービスを計画している市はいくつもありますが、採算性の問題や、投資してくれる第三セクター(企業)の問題で、その計画はなかなか前へ進みません。

しかしこのロングモント市のように屋外公園に無料公衆WiFiを提供する提案は、室内に閉じこもってしがちなインターネット接続を屋外でも出来るようにして、市民の屋外活動も促進するということで、とても良いことだと思います。それに設置・運営コストも、全市にWiFiを設置するよりも、はるかに少ないコストで出来ますから。

公園に出かけるときはそれなりのまとまった時間、そこで活動する予定で行くわけで、その間、そこで無料でWiFiが使えるということは、住民にとってもとても便利なことです。

今後、他の自治体でも同様な動きが出てくることを期待したいものです。