T-Mobile USが700MHz Aブロック(Band 12)取得を報告、今後のLTE拡張計画に触れる。


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T-Mobile USは、2014年1月6日にVerizonから700MHz Aブロック(Band 12)の周波数使用権利を23億6500万ドルで購入することを発表しましたが、FCC(連邦通信委員会)によるその審査が先週の4月24日に承認されました。

T-Mobile USはこれに基づき、Verizonからの周波数譲渡の取引を本日完了しました。そして、T-Mobile USのCTO、Neville Ray氏がその報告をブログに掲載しています。
【T-Mobile US】Great Network News for Our Customers – 2014年4月30日

この中では、今後のLTE拡張計画にも具体的に触れています。

● 今回Verizonから獲得した700MHz(Band 12)は、人口カバーで全米1億5800万人をカバーし、アメリカ人口トップ10都市のうち9、30都市のうち21をカバーします。
この都市の中には New York, Los Angeles, Dallas, Houston, Philadelphia, Atlanta, Miami, Washington D.C., Detroitなどが含まれます。

● 先月発表した2GエリアのLTE化は、
T-Mobile USのLTE化、フェーズ2:2G Edgeオンリーサービス地域を2015年夏までにLTEアップグレード – 2014年3月14日
700MHz Band 12、および、現在2G/GSMで使用している1900MHz Band 2の再編で、行われます。

● 既にAWS Band 4でLTE導入されている地域では、15+15 MHz、または、20+20 MHzに拡張されている地域もあり、これらの地域ではダウンロード最高速度147Mbpsが達成できます。

● さらに、先週のニュース(別ソース)によれば、T-Mobile USでは4x2MIMOを導入することで、LTE接続の安定化を計ります。

先月のT-Mobile USの「2GエリアのLTE化計画」では、このエリアでのLTEでの使用周波数が明確に発表されていませんでした(推測は出来ましたが・・・)が、これで、1900MHz Band 2がLTEに再編されえることが判明し、既存のiPhone 5(AT&T版、アメリカ正規SIMフリー版)およびiPhone 5c/5sで、そのままT-Mobile USの(今後の拡張地域を含む)LTE地域が全てカバーされることが判明し、安心しました。

なお、700MHz Band 12対応のスマートフォンは2014年後半からリリースされる予定で、次の新モデルiPhoneも対応する、と筆者は予想しています。



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