AT&T用ISIS iPhone NFCケースを買ってみた。


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先週(2014年1月24日)に発表されたAT&T用ISIS NFCペイメントのIncipio Cashwrap iPhoneケースを買ってみました。

AT&TのiPhone(ポストペイド契約)用ISIS NFCペイメントケースは、黒が$65、グレイ(白)とピンクが$69で、オンラインでは既に発売開始。AT&T店舗では2014年1月31日から発売になります。AT&Tのプレスリリースによると、このISISケースは、AT&Tのポストペイド契約者のみ使用できるようです。



■ ISIS NFCケース(iPhone用)装置

買ったのは、「Gray(灰色)」。
でも、灰色なのは枠部分だけであって、背面は白でした。


ケースから出すと、

ケースと、充電用マイクロUSBケーブルと、イヤホンジャックの延長ケーブル。

内側のLightning端子にiPhoneをカパッと填めて、膠着するタイプ。枠の部分はフレキシブルは弾力があるので、上部は少し広げてiPhoneに填めます。


イヤホンジャックの穴が小さいので、付属の延長コードを間に繋げて、必要なイヤホンジャック装着のアクセサリーを付けます。
 

このケースを装着したあとのiPhoneの充電は、ケース横にマイクロUSBケーブルを繋いで行います。

商品が到着したときに、既にNFC機能付きマイクロSD型カードはケースに装着されていましたが、下の写真はそれを分解したときの写真です。

Incipio CashWrap ISISケースに装着したAT&T iPhone 5(左)と、ケース無しのiPhone 5s(右、Sprint)の外形サイズの比較です。

厚さの比較。2倍とは言わないが、1.5倍以上は厚くなりますね。
でも、ケース+本体の厚さが厚くなるのに、予備バッテリー機能がケースに無いのは残念ですね。
たった1枚のNFCマイクロカードのために、こんな(厚さの)犠牲までして買うべきものかは、考えさせられます。(予備バッテリーの機能があれば「厚くなるのも仕方がない」と諦められますが・・・)

充電がマイクロUSB経由になるのと、イヤホンが延長コード経由になるのは我慢できるとして、電源ボタンがちょっと「きつい」のが難かな。かなり強く押さないと、働かない。スクリーンショットを撮るのが不便です。この会社(Incipio)のケースは、皆こんな感じなのかな。

iPhoneをこのISIS NFCケースに装着すると、すぐに、ISISアプリをインストールするように促されるのは、良いですね。
「AppStore」ボタンをタップすると、・・・

「Isis Mobile Wallet for AT&T Mobilityがリストされるので、インストールします。

■ ISISアカウント初期登録

インストールしたアプリを起動します。





まずは、ISISにアカウント(Eメールアドレスとパスワード)を登録しないといけないのね。

4桁のPINコードも作成(これは、実際に支払いをするときにアプリに入力するPINコード)。

PIN確認の再入力。

使用する携帯端末(iPhone)の確認のため、携帯電話番号を入力し、その番号にSMS(テキストメッセージ)が送信されます。

SMSメッセージを待っています。

じきに送られてきます。

メッセージアプリを開いて、

受信したメッセージをタップし、

メッセージ内のURLをタップ。

ISISアカウントが作成されます。



登録したEメールアドレスにISISアカウント作成の確認メールが受信されます。

■ 支払いクレジットカードの登録

今のところ、ISISに直接登録できるクレジットカードは
● AMEX
● Chase Bank発行のVISAクレジットカードの一部(Chse Freedon、Chase Sapphire、Chase Slate、JPMorgan Palladium)
● Wells Fargo発行のクレジットカード
だけです。

それ以外のクレジットカードの場合には、AMEXのプリペイドカードである「AMEX Serve」に新規加入/登録し、他のクレジットカードから「Amex Serve」にお金を事前に移すことで、使用することができます。
また、「AMEX Serve」に新規加入すると、数日後に郵便で実際の物理的なプラスチックの「AMEX Serve」カードも送ってくるようです。

Google Walletの初期のころと同じですね。
「Amex、Wells Fargo、Chaseの対象カード」を持っていない人には、不便ですね。

■ ISISが使えるところ

アメリカ国外に住んでいる人は、アメリカはどこでもNFCがつかえると思っている方もいるようで、ずいぶん誤解があるようですが、先週末に調べて、
AT&T iPhone用ISISケースでまた注目を集めているアメリカのNFCペイメントだけど、どこで使えるの? – 2014年1月25日
に書いたように、まだまだ使えるところは少ないですね。

● ファーストフード
McDonald’s
Wendy’s
● ドラッグストア
Walgreen’s
Rite Aids
● 文具店
OfficeDepot
● スポーツ用品/靴
Sports Authority
FootLocker
● 飲み物・喫茶
Jamba Juice
Pete’s Coffee
● 自動販売機
コカコーラ
● 携帯ショップ
AT&T
T-Mobile
Verizon
● 個人ショップのごく一部

食品スーパー、コンビニ、ガソリンスタンド、電車(地下鉄)・バス、駐車場、レストラン、タクシー、郵便局、・・・で使えるようにしてくれないと、ぜんぜん生活に浸透しないですよね。

限られたショップでしか使えないのでなら、クレジットカードだけ持って出かけて、それで全部清算したほうが、便利でしょう。
生活の中で支払いが発生するショップの半分以上がNFCになったら、NFCの価値がありますが・・・

■ 支払い方

実際の使い方はGoogle Walletと同じで、
Google Walletを使ってみました。 – 2012年2月8日
ISIS対応決済端末のあるお店を探して、ISISアプリをPIN番号を入力して起動し、それにISIS iPhone ケースをぴったりくっつけてかざすだけです。
ISISを実際に使うことよりも、ISISを使える店を探すほうが難しいかもしれません。



クーポンもISISで使えるらしいです。

要はGoogle Walletと同じですが、iPhoneで出来るところが、新しいところです。

さて、筆者も「AMEX Serve」プリペイドカードを登録して、次にMcDonald’sかOffice Depotへ行くときにはこれを使ってみますかね。
※ でも、Office DepotはPaypalも使えるんだよな~。Paypalのほうが便利そうだけど・・・



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