アクティベーションの簡単なZIP SIM(旧Ready SIM)を試してみました・・・そして、新しい事実が判明!


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先週紹介した、アクティベーションの簡単な使い捨てアメリカプリペイド携帯用SIM、Ready SIMが昨日到着したので、早々、今日、検証してみました。
SIMアクティベーションが簡単な、アメリカ短期滞在用使い捨てSIM、Ready SIM(T-Mobile USA回線のMVNO) – 2013年4月10日
 
 

中にはSIMと、説明書。説明書は文字が小さくて、読む気がしません。

 

SIM台紙のSIMの上には、SIM有効期限が薄く印刷されています。筆者のは「08/27/2015」と書いています。Ready SIMのサイトのFAQには、通常、2~3年のアクティベーション期限があると書かれていましたが、確かにこのSIMも2年4ヶ月以上の期限がありますね。

 

早速、ノーマルSIMをマイクロSIMにカットし、GSM版(AT&T版)SIMフリーiPhone 4Sに挿入して試してみます。

 

Ready SIMを周波数互換性のある携帯本体に挿入するだけで、あとは何もせずにSIMがアクティベートできることを確認するため、SIMをSIMフリーiPhone 4Sに挿入し、横に別のiPhoneのストップウォッチを起動し、何分で使用できるようになるか、試します。
電源をオフにしたiPhone 4SにReady SIMを挿入し、

 

電源を入れて、りんごマークが消えて待ち受け画面が表示されたら、横のiPhoneのストップウォッチを起動します。
午後2:47です。

 

お、アメリカのプリペイド携帯会社のSIMではそれぞれ独自のキャリア名が表示されることが多いのですが、Ready SIMではキャリア名が「T-Mobile」と表示されます。

 

「SIMを挿入し、携帯の電源を入れてから10分以内に、5桁のZIPコード(郵便番号)を電話番号「7850」番にテキスト送信(SMS送信)すると、そのZIPコードエリア内で使用されている市外局番の電話番号が割り当てられます。
その時間制限の10分が、過ぎました。
もちろん、この検証ではテキストを送信していません。 (結果を先に書くと、ZIPコードをテキスト送信しない場合には、電話番号はシカゴの市外局番「773」の電話番号が割り当てられました。)

 

まだアクティベート完了のテキストが届いていませんでしたが、13分過ぎた頃に試しに他の携帯に電話してみると、繋がりました!
 
 

電話は既に繋がるのに、開通を知らせるテキストメッセージが来ないので、iPhoneをネットワーク・リセット(「設定 ⇒ 一般 ⇒ リセット ⇒ ネットワーク設定をリセット ⇒ ネットワーク設定をリセット ⇒ 再起動」)してみました。
そうすると、SMSテキストが受信されました。


 

実際には、SIMを挿入して、iPhoneの電源を入れ、携帯(iPhone)がT-Mobileの電波をキャッチしてから13分後の午後3:00にテキストメッセージが来ていたようです。
最初のテキストメッセージに割り当てられた電話番号が書かれており、2通目のテキストメッセージには自分が加入したプランと使用期限の日時が書かれています。期限の時刻は、SIMを挿入して電波を掴み始めた午後2:47(太平洋時間の1:47)になっています。
(ちなみに細かいことですが、テキストメッセージには時刻の単位に「PST=太平洋標準時(冬時間)」と書かれていますが、「PDT=太平洋夏時間」の間違いですね。)
テキストメッセージには「APNを変えてください。」と書いていますので、・・・

 

「設定(Settings) ⇒ 一般(General) ⇒ モバイルデータ通信(Cellular) ⇒ モバイルデータ通信ネットワーク(Cellular Data Network)」でAPNを設定します。
APN値は、「roam wholesale」です。

 

ここで、なんかおかしいことに気が付きました。
先日のT-Mobileのキャリアプロファイル更新で、T-MobileのSIMではテザリングが出来なくなったはず。なのに、どうしてテザリングAPNがあるの?

テザリングスイッチも、使えるよ!

 

 
 

実際に別のiPhoneからこのiPhoneにテザリングで繋いでみると、テザリング出来るではないか!

 

「ナンで!?」と思って、「設定(Settings) ⇒ 一般(General) ⇒ 情報(About)」と見ると、キャリアプロファイルは「Carrier 14.0」。「T-Mobile 14.1」ではありません!

 

どうりでキャリア信号も「3G」と表示されるし、テザリングも可能なんですね。
他のT-Mobile MVNO(Net10とSimple Mobile)のSIMも挿入して試してみましたが、やはり同じで、キャリアプロファイルは「Carrier 14.0」を使用していました。

つまり、2013年4月8日のT-Mobileキャリアプロファイル更新で、T-MobileのプリペイドSIMでは(それをインストールしたiPhoneでは)テザリングが出来なくなりましたが、T-MobileのMVNOのSIMでは相変わらずiPhoneでもテザリングが可能だ、と言うことです。
これは意外な発見でした!

※ ちなみに、アンドロイド携帯などでは、設定にテザリング有効化のスイッチがあれば、T-MobileプリペイドSIMでもまだテザリングが可能なはずです。

ただし、そのキャリアプロファイルの違いのせいかどうか、アクセス速度が遅いです。3G速度(1~2Mbps)しか出ません。

 

同じiPhone 4SにT-MobileのプリペイドSIMを挿入すると、ちゃんとダウンロード6Mbps位出るんですが・・・

 

試しにアンドロイド携帯のGalaxy Nexusに挿入してみると、Ready SIMではダウンロードが2~4Mbps、

 

プリペイドT-Mobile SIMでは4~7Mbpsでした。
※ Galaxy NexusはT-MobileのAWS周波数DC-HSDPAに対応しているので、1900MHz HSPA+しか対応していないiPhone 4Sよりはダウンロード速度が速い。

 

やはり、Ready SIMは、T-MobileプリペイドSIMよりはデータアクセス速度が少し遅いようです。それでも1Mbps以上は出ているので、通常のデータアクセスには支障は無いと思いますが。

※ 備忘録:
各社SIMのIMSIコード

プリペイド会社名 MCC
Mobile Country Code
MNC
Mobile Network Code
MSIN
Mobile Subscription Identification Number
T-Mobileプリペイド 310 260 25xxxxxxx
Net10 T-Mobile回線用SIM 310 260 73xxxxxxx
StraightTalk T-Mobile回線用SIM 310 260 73xxxxxxx
Simple Mobile 310 260 74xxxxxxx
ReadySIM 310 260 82xxxxxxx



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