世界LTEデータ通信SIM、AlwaysOnline Wireless、GigSky、Google Project Fiの比較




Apple iPad 2、iPad Pro、iPad Pro 9.7インチなどで使用できるApple SIMでアクティベーション出来るAlwaysOnline Wirelessの世界LTEデータSIMが、使用可能な国が90ヵ国以上に増えたほか、「Apple SIMが使用できる」端末以外でもデータ通信をする事が出来るようにAlwaysOnline Wireless SIMが販売開始されました。
【AlwaysOnline Wireless】ホームページ

SIMは1枚$14.95+送料$5(アメリカ・カナダは送料無料)です。

これらのSIMは、(Google Project Fiを除いて)、SIMに有効期限が無く、一度アクティベートすれば、世界90ヵ国以上でいつでもどこでも、使いたい時に使用できることが長所です。ただし、データ通信専用SIMなので、通話とテキストが出来ません。(VoIPアプリを使えば、VoIPアプリを起動している最中は通話やテキストができます。)
(Google Project Fiも、メインのSIM(アカウント)が有効な限り、10枚まで注文できるデータ専用SIMは無期限で複数国で使用できます。)

ここで、AlwaysOnline Wireless、GigSky、Google Project Fiの3社のデータ通信料金を比較してみました。

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世界90ヵ国以上で使えるというGigSkyデータ通信サービスを、Apple SIMで使用する方法。


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2015年6月30日のiOS 8.4のリリースとともに、GigSkyの世界90ヵ国以上で使えるデータ通信サービスが、Apple SIMをiPad Air 2/iPad Mini 3に挿入して使えるようになりました。

GigSkyは既に2013年ころからいわゆるデータ専用「World SIM(1枚のSIMで世界の複数の国でサービスを受けられるSIM)」を提供しており、1枚のSIM(TIM=Telecom ItaliaのSIM)で日本を含む世界約100ヵ国の国でデータ通信が使えるサービスを提供しています。
このGigSkyのサービスに関してはこのブログでも、既に以下の記事で報告しています。
世界約100ヵ国で使えるデータ通信SIM、GigSky:その1、他のグローバルデータ通信SIMとの料金比較 – 2014年3月18日
世界約100ヵ国で使えるデータ通信SIM、GigSky:その2、使い方とパーフォーマンス – 2014年3月20日

また、GigSkyは既にアメリカ、日本(その他の国は、調べていません。)でSIMを販売しています。
【GigSkyアメリカ】Store
【GigSky日本】トップページ

したがって、別に「Apple SIM」を入手しなくとも、ほぼ同じサービスかそれ以上のサービスを「GigSkyのSIM」で使用することは可能です。

今回、AppleがGigSkyと提携することで、別途GigSkyのSIM(SIM単体価格$9.95、または、2480円)を購入しなくとも、Apple SIM($4.99)を既に持っている人はそのSIMでGigSkyサービスに加入できるし、GigSkyを販売していない国でもApple SIMを使用すればGigSkyのサービスに加入できるようになります。

なお、Apple SIMでGigSkyの「世界90ヵ国以上のデータ通信サービス」に加入する場合、90ヵ国のそれぞれの現地キャリアサービスと直接契約するわけではありませんので、誤解の無いようにしてください。Apple SIMではあくまでもGigSkyのサービス(TIM=Telecom ItaliaのSIM番号)に加入します。そして、GigSkyが90ヵ国のそれぞれの現地キャリアと「データ通信ローミング契約」を結んでおり、利用者はその国ごとのGigSky社の「データ通信ローミング料金」を前払いで払います。

GigSkyのデータ通信料金は「ローミング料金」なので、当然、現地のキャリアと直接契約するよりは高くなります。また、GigSkyのサービスは現在のところ3G通信までしか提供されていません。LTEでは提供されていません。したがって、通信速度がLTE速度よりも遅いです。

しかし、一度の旅行で複数の国を訪れ、かつ、それぞれの国に短期間しか訪問しないようであれば、GigSky(Apple SIM)一枚でそれなりの速度で(Eメールをチェックする程度であれば問題無く)使用できますので、旅行のスケジュールによっては便利なSIMであろうと考えられます。

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世界約100ヵ国で使えるデータ通信SIM、GigSky:その2、使い方とパーフォーマンス


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1枚のSIMで世界数十ヵ国~100ヵ国以上でデータ通信が使えるグローバルSIMについて、続けます。
前回、通信コストを4社で比較しました。
世界約100ヵ国で使えるデータ通信SIM、GigSky:その1、他のグローバルデータ通信SIMとの料金比較 - 2014年3月18日

この中で、
● GigSkyは比較的新しいサービスであること、
● 日本でも今年(2014年)1月31日から販売されていること、
● 到着地での最初の10MBが無料で使えること、
● SIMの有効期限が無い(使用規約ページには、最後の使用有効期間から365日以内にトップアップしないと、SIMが無効になると書いてある。)
【GigSky】Terms and Conditions

に注目し、検証のためにこのGigSkyを実際にアメリカで使ってみることにしました。

最初に結論を書くと、やはり、このGigSkyは3Gしか使用出来ない為、
● EメールやTwitterや、単純なウエブサイトの閲覧向き。マルチメディア・コンテンツのリッチなサイトの閲覧は、速度はまあまあであるが、コストの面で向いていない。
● GPSも、地図情報のダウンロードをGigSkyのデータ通信を通して行うのは速度的には可能であるが、コスト的には高い。使い方によってはすぐにデータ容量がいっぱいになってしまうでしょう。GPSナビ使用には、事前に地図データをダウンロードしておくか、オフロード・マップが使えるNavFreeやMapWithMeなどを使うことをお勧めします。
データ通信がオフでも使える北米の無料カーナビ・アプリ(iPhone、アンドロイド)、NavFree GPS USA - 2013年6月24日
データ通信がオフでも使える、世界の地図!(日本地図も有り!):MapsWithMe - 2013年7月24日
● GigSky SIMを使用する場合は、WiFiが使えるところでは出来るだけWiFiを使うように、気を配って使うようにしたほうが良い。
● 複数の国を、それぞれの国では短期間しか滞在しない人には、便利かもしれない。
● 筆者なら、GigSkyはあくまで「現地ですぐにSIMが見つからなかったときのためのバックアップ(保険)として所持しておく目的」として1枚用意しておくには価値があると思う。しかし、ストレス・フリーの使用と、より効率のよいコストを求めるなら、現地のLTE対応SIMを買うべし。
● 中南米、アフリカ、東南アジア、中近東ではまだGigSkyが使用できない国もあるので、これらの地域に行く場合には、事前に対象国を調べておくこと。

以下、検証結果です。

“世界約100ヵ国で使えるデータ通信SIM、GigSky:その2、使い方とパーフォーマンス” の続きを読む

世界約100ヵ国で使えるデータ通信SIM、GigSky:その1、他のグローバルデータ通信SIMとの料金比較


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世の中には一つのポケットWiFiに9枚(プラス、管理用SIM1枚)のSIMを挿入して、ヨーロッパの国々でそれぞれ一番安いデータ通信SIMを使える端末があると言いますが・・・
最近の傾向は、1枚のSIMで、世界多くの国でデータ通信が出来るようなものがあります。
ここでは1枚のSIMで約100カ国でデータ通信が使え、使わないときは月々の維持費は全く掛からない(ただし、365日に一回はトップアップしてデータを使わないと、SIMの有効期限が切れる)GigSkyを取り上げます。

一枚のSIMで世界100カ国以上で使える通話用SIMは通称「グローバルSIMカード」「インターナショナルSIMカード」と言って、数年前から主にイギリスの携帯SIMカード会社から多数出ていました。
ほとんどがイギリス電話番号を持ち、中にはアメリカは他の国の電話番号をも持つデュアル電話番号のSIMカードです。
通話は「コール・バック(Call Back)」システムを利用し、相手の電話番号に発信すると、一旦電話を切って、コールバックサーバーから自分と相手に電話が発信されて繋がるまで待つ仕組みが多いです。
これにより、純粋な国際ローミング料金よりは通話代を安くしたり、滞在国によっては受信を無料にしてくれます。

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