AT&Tがアメリカ衛星テレビ首位のDirecTVを買収同意。Sprint/T-Mobile USへの影響は?


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ここ2週間半ぐらいの噂どおり、本日午後遅く、AT&Tは、売上げおよび加入者数でアメリカ衛星テレビ首位のDirecTVを買収することを発表しました。
買収額は約485億ドルです。

※ 筆者注:DirecTVって、アメリカ衛星事業で首位だったんだ。2位だと思っていました。

今後、FCCや司法省の認可プロセスを経て、約12ヶ月で買収が完了する予定です。

AT&Tは携帯電話、固定電話、のほか、U-Verseという光ファイバー(道端まで)を使った有料テレビ事業を行っています。
しかし、U-Verseのサービス地域は限られており、加入者数も約550万世帯しかありません。

このAT&Tが加入者数2030万世帯のDirecTVを買収するのは、番組製作会社(チャンネル)へ支払う番組放送権購入費用の加入者一世帯あたりのコスト削減を目指していると思われます。
更に、AT&T U-verseのサービス地域は限定されているのに対し、全米をカバーする衛星TV網を手に入れ、AT&T U-Verseでサービスしているチャンネルを全米展開することが出来ます。

また、衛星放送の加入者は、地下に固定回線を施設されていない山間部や離島、半島、僻地、に住む人が多いですが、AT&TとしてはこれらのDirecTV加入者に、AT&TのLTE回線を使用した固定無線インターネットを提供して、AT&Tワイヤレス部門の売上げ拡大も目指したいようです。

これまで衛星TV加入者は、衛星経由でのインナーネットサービスにも加入できましたが、回線速度は遅いようです。

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