CATV会社のComcastが、加入者家庭のCATVルーターを公衆WiFi網に変身。


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CATV会社の中で加入者数1位で、約2170万所帯の加入者を持つComcastは、各家庭や法人加入社のCATV/WiFiルーターを公衆WiFiとしても並行利用し、Comcast加入者が、別のComcast加入者のWiFiを無料で使用できるようにする計画を、昨年(2013年)6月から発表していました。
【Comcast】COMCAST UNVEILS PLANS FOR MILLIONS OF XFINITY WIFI HOTSPOTS – 2013年6月10日

今週(2014年6月9日)、Comcastは、Houstonなど一部の都市で、第一波の約5万所帯のCATV/WiFiルーターの「公衆WiFiチャンネル(SSID)」を有効化した模様です。Houston市内では月末までに15万所帯のCATV/WiFiルーターが公衆化される予定です。


これは、日本でソフトバンクがやっていた(今でもやっている?)「Fon」ルーターと同じコンセプトで、各家庭のCATV/WiFiルーターには2つのWiFiチャンネル(SSID)が構築され、ひとつは自分用の暗号化/パスワード付きの「個人」WiFi、もうひとつはComcast加入者なら(その家の住人でなくとも)誰でも無料で接続できる、「Comcast加入者専用」公衆WiFiとなります。公衆WiFiの方は「xfinitywifi」というSSID名で公開されます。
Comcastは、最終的に全米数百万規模の加入者の自宅や法人事務所のCATV/WiFiルーターを、公衆WiFi化する計画です。

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T-Mobile US獲得戦に、Comcastも参加か?


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アメリカ国内で、コンテンツ配信業界とモバイル業界の統合が加速化しています。

従来型のコンテンツ配信会社
● CATV配信会社 ・・・ Comcast、Time Warner、Cox、Charter、など
● 衛星TV ・・・ DirecTV、Dish Network
● 光ファイバー配信会社 ・・・ AT&T U-Verse、Verizon FiOS
は、IP型コンテンツ配信会社
● Hulu、NetFlix、など
に視聴を奪われ、いわゆる「有料TV」加入者数が年々減っています。

この傾向に対して従来型コンテンツ配信会社は有線(CATV、光ファイバー)や固定パラボラアンテナ(衛星)を経由して提供するコンテンツを、最終的にはモバイル(ワイヤレス)でも提供出来るようにするために、過去1-2年模索をしています。

たとえば、DISHは米政府の携帯通信用電波使用権の入札に何度も参加し、獲得しています。これまでも何度か「DISHが自社で携帯事業を立ち上げようとしている」という噂も流れています。そして、昨年(2013年)12月からはSprintとTD-LTEを使用した固定ワイヤレス配信サービスを試験運用しています。

同様にComcastはWiFiアクセスポイントの拡大を実施しており、既に100万ヵ所にWiFiホットスポットを設置し、年末までに800万ヵ所に増やす予定だとも言われています。しかし、WiFiホットスポットだけではモバイル配信を提供できる範囲は限られており、いずれはMVNO携帯事業を自社で開始すると見られていました。

このような状況に、「携帯事業」と「光ファイバーを使ったコンテンツ配信事業(有料TV)」の両方の事業を持つAT&Tは、衛星によるコンテンツ配信会社のDirecTVを買収すると、2014年5月20日に発表。

これにより、コンテンツ配信事業を展開している会社と、モバイル事業を展開している会社の統合が更に加速化すると見られています。

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Comcast(CATV会社)が、iPhone/スマホにTV生放送配信へ


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アメリカ最大のCATV会社、Comcastは、今週末か来週にもスマホで生放送を見られるサービスを開始するようです。
【TheVerge】Comcast rebranding mobile app to ‘Xfinity TV Go’ with live TV streaming from anywhere – 2013年10月29日

アメリカは日本と違ってワンセグ放送が行われておらず、スマホやタブレット端末で外出時にテレビを見る方法が何度か試行されています。

個人レベルではロケフリ装置のSlingBoxや、Monsoon MultimediaのVolkanoを自宅に設置し、iPhone/スマホのプレイヤー・アプリで再生/視聴することは、数年前から可能です。

この原理を商用化した「Aereo」もBoston、Detroit、New York City、Atlanta、Dallas、Houston、Miami、Salt Lake Cityで開始されており、月$8のサービス料金で空中電波放送を生放送、または、自分で録画した番組を、スマホやタブレット端末で視聴することが出来ます。

更に衛星放送のDish NetworkはSlingbox機能を内蔵したSTBを加入者に配布し、それを利用して外出時に自宅で受信した衛星TV電波をスマホやタブレット端末で視聴できるDish Hopperサービスを2013年1月のCESで発表し、2013年2月11日からサービス開始しています。

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