留学生の為のアメリカ携帯電話・インターネット事情:【1】日本の携帯を持って行くか、現地で買うか


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この記事は、「留学生の為のアメリカ携帯電話・インターネット事情」連載、第1回です。
【プレビュー】 – 2012年5月10日
【1】日本の携帯を持って行くか、現地で買うか – 2012年5月14日
【2】アメリカの携帯電話会社と携帯電話番号 – 2012年5月18日
【3】アメリカのプリペイド携帯の選択と契約(アクティベート)の仕方 – 2012年6月5日

まずは、渡米する上で携帯を日本から持っていくか、現地で買うか、考えて見ましょう。

このシリーズの趣旨と、予定掲載内容に関しては、
留学生の為のアメリカ携帯電話・インターネット事情:【プレビュー】 – 2012年5月10日
を参照して下さい。

まず、「留学に携帯電話は必要か」と言う質問に関しては、「あったほうが良い」とお勧めします。
その理由は、

1.アメリカの大学の寮では、固定電話は消えつつあります。
アメリカの学生でも携帯の所有が当たり前になってきているので、経費のかかる固定電話とその回線コネクターを学生寮の部屋から永久に撤廃する大学が増えています。
同じことは、学生が借りるようなアパートや貸家でも増えています。どうせ何年かすると引越ししなければならないようなところに住みながら、「殆ど使わない固定電話に加入して、毎月数十ドル料金を払う無駄」をやめる学生が、増えているのです。
携帯電話一つ持っていれば、用が足りる時代になりました。

また、屋外でも日本と同じように公衆電話の数が減り、メインテナンスも頻繁にされていないので、故障して使えない公衆電話も良くあります。
外で公衆電話を探しても、見つからないことが多いでしょう。

2.近年のニュースなどでアメリカの大学構内での銃の乱射事件などを目にしたことがあると思います。
これらの事件を機に、アメリカの大学の非常時連絡や、悪天候時の休校連絡は、携帯電話のテキストメッセージを使って行う大学が多くなってきました。
現地電話番号の携帯を持っていないと、こういった大学からの緊急連絡が受けられなく、不自由することがあります。

したがって、アメリカへの留学生は、現地の電話番号の携帯電話を持つことをお勧めします。
 
 

さて、留学(米国転勤)が決まって、携帯電話に関して最初に考えることは、
■ 1. 日本の携帯電話をそのまま持っていって、アメリカで使う
■ 2. 現地で使える携帯電話を日本で調達(買う、レンタル)して持って行く
■ 3. 日本からSIMフリーなどの携帯本体を持って行き、現地でSIMを入手する
■ 4. 現地で買う
でしょう。
 
 
それぞれメリット/デメリットを考えてみましょう。

 1. 日本の携帯電話をそのまま持っていって、アメリカで使う 
 

この選択肢のメリットは、
● 日本の携帯電話番号がそのまま使える。
● 日本の友達や家族が、あなたに日本から電話するときに、日本の電話番号で掛けられる。
● 休暇中など日本に一時帰国したときに、日本の空港に着いてからすぐに使える。
● 留学中も電話番号をキープできる。留学を終えて永久帰国したあと、同じ電話番号が使える。
● 日本に残る家族に支払いをしてもらえる。(留学期間中の自分の生活費を抑えられる。)

デメリットは、
● アメリカの携帯電話の電波の周波数は、日本の会社の電波と違うので、携帯電話がアメリカの周波数に対応していなければ、全くアメリカで使えないか、2G GSM(インターネットの速度が遅い)でしか使えない。
北米(アメリカ・カナダ・メキシコ)は世界の他の地域と違って、携帯電話の周波数が違います。
したがって、全ての日本の携帯が北米で使えるとは限りません。
アメリカ(カナダ、メキシコ)へ持ってくる携帯の周波数をチェックしてください。
アメリカと日本のキャリアの周波数の違いに関しては、
アメリカの携帯電話会社と通信方式・周波数 – 2010年12月1日
を参照して下さい。

● 通信費が高い。
北米では、着信も課金されます。
しかも、日本の携帯をアメリカに持ってきて使うと、幾らここがアメリカであっても、電話番号は日本の電話番号で変わりません。
日本にいる家族や友達からあなたへの着信通話は、国際ローミング料金。
あなたがアメリカから日本の家族や友人へ発信する場合も、国際ローミング料金。
あなたがアメリカ国内で、アメリカの電話番号に電話しても、国際ローミング料金。
アメリカ国内で、アメリカの電話番号から着信が来て、あなたがそれを受けても、国際ローミング料金。
全て、高い料金になります。
また、スマートフォンでアメリカ国内で携帯電波を使ってインターネットに接続すると、それも1日幾らの国際ローミング料金。
ともかく毎月の通信費が高くなるので、たとえ持ってきたとしても、出来るだけ使わない。スマートフォンならWiFiでしかネットに接続しないようになります。

● 電話番号が日本の電話番号のままなので、アメリカの友達やお店があなたに電話してくるのに、日本へ国際電話をすることになる。
相手が高い国際電話料金を払わなければならないだけではなく、「国際電話しないといけない」と思わせることによって気軽に電話してもらえなくなります。
また、企業の固定電話や(アメリカ国内の)携帯電話によっては、高額の国際電話が出来ないように設定されているものもありますので、あなたに(国際)電話したくとも(国際)電話できない・・・と言う事態が発生します。

よって、「日本の携帯電話会社と契約中の携帯電話」を日本からアメリカに持ってくるのは構いませんが、現地でそれを「電話機」として使うのは、アメリカに数ヶ月以上滞在する場合はまず考えられません。

日本へ一時帰国のときや、留学が終わって永久帰国するときの為に、どうしても電話番号を維持したい場合は、日本での契約は毎月の支払いが最小限になるように契約を変更し、持ってきてください。

解約した電話機を持ってきて、WiFiが使えるところだけでネットにつなげたり、携帯に保存している電話帳を時々チェックする為に使用するのは、構いません。
(解約した日本【得にソフトバンク】の携帯をアメリカに持ってきて、暫くすると電源を入れるたびに「ネットワーク自動調整」の画面が出てきて、携帯内の機能にアクセスできない場合は、それを回避する為に「テストSIM」と言うものを挿入すると、使えるようになります。
DITS Phonebook SIMカードの使い道 – 2011年1月2日 )

なお、日本の携帯は、日本の充電器を使って、アメリカで充電できます。
日本の交流電圧は100V、アメリカの交流電圧は115V~120Vで、電子機器を充電するには、この電圧差は殆ど問題になりません。
特に、スマートフォン用の充電器などは100-220Vの幅広い電圧の範囲に渡って使えるものが多いので、それなら規格上も全く問題ありません。
コンセントの形も、日本とアメリカは”殆ど”同じ形。
特に、日本の電源プラグはアメリカのコンセントにそのまま入ります。(その逆で、アメリカのプラグは片側が幅広く、3つ足のプラグもあるので、日本のコンセントにはそのままでは入らない場合があります。)

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 2. 現地で使える携帯電話を日本で調達(買う、レンタル)して持って行く 

この選択肢のメリットは、
● 日本を出発する前に現地の電話番号がわかるので、家族や友達に知らせられる。
● 渡米中も、毎月の使用料を日本の家族が支払うことが出来る場合もある。
● アメリカから日本への国際電話が割引になるサービスがあることが多い。
● アメリカの空港へ着いたら、すぐに使える。

デメリットは
● 一般的に、料金は現地で調達する場合に比べて高い。
● 会社によっては、クレジットカードを持っていないと契約できない場合がある。
● 購入できる機種の選択肢が限られている。
● 滞在中に機種変更をしたい場合でも、出来ないか、選択肢が限られている場合がある。
● 現地に事務所が無い会社を選ぶと、現地での解約手続きが面倒。(ただし、現地事務所はニューヨーク、シリコンバレー、ロスアンジェルスくらいしかありませんから、それ以外に住んでいる人はどっちみち、電話やメールで手続きすることになります。)

現地でも事務所がある会社としては
● KDDIアメリカのKDDIモバイル - Sprintの回線(SIM無し)を使用。
● ドコモUSA – ClearSky経由でT-Mobileの回線を使用。
● ハナセル(Hanacell) – AT&Tの回線を使用。
があります。
 

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 3. 日本からSIMフリーなどの携帯本体を持って行き、現地でSIMを入手する 

最近良く聞く話は、渡米前に日本でSIMフリー機を購入したり、日本のスマートフォンをSIMフリー化して留学先に持って行き、現地のSIMを入手して使おう、と言う話です。

北米以外の国では、日本のドコモとソフトバンクの携帯はSIMロックさえ解除されていれば、現地で3G 2100MHzで使えるでしょう。

しかし、1.でも書いたように、北米(アメリカ・カナダ・メキシコ)の携帯電話の電波の周波数は日本の会社の周波数と違うので、携帯電話がアメリカの周波数に対応していなければ、全くアメリカで使えないか、2G GSM(インターネットの速度が遅い)でしか使えません。
アメリカの携帯電話会社と通信方式・周波数 – 2010年12月1日

よって、AT&Tの電波を使う場合には確実に850MHz(Band V)か1900MHz(Band II)、または、T-Mobile USAの電波を使う場合には上り1700MHz/下り2100MHz(Band 4、AWS)に対応している携帯でないと、現地へ着いてからSIMだけ購入しても、満足には使えませんので注意してください。

もし、持ち込み機種の周波数が対応していれば、AT&TとT-Mobile USA、および、その2社のMVNO(Mobile Virtual Network Operator、移動体仮想通信業者=回線の再販業者。日本で言えば、日本通信、イオンSIM、IIJMIOのような会社。)のSIMは現地で無料入手または購入できます。

一部のSIMは日本のオークションやアマゾンなどでも入手できる為、渡米前にSIMをアクティベートして現地電話番号を事前に知ることも、可能です。
AT&T GoPhone/プリペイドSIMをSIMフリー携帯等で使う場合のアクティベーションの方法 – 2011年3月17日
AT&T GoPhone/プリペイドSIMをiPhoneで使う場合のアクティベーションの方法 – – 2011年3月19日
T-Mobile USAプリペイド携帯のアクティベーションの方法 – 2011年1月23日
H2O (Locus Telecommunications) SIMアクティベーションの方法 – 2011年3月24日
Simple Mobile SIMアクティベーションの方法 – 2011年4月11日
StraightTalk / Net10 BYOP SIM、月$45($50)で何でも使い放題、使い方。 – 2012年2月24日

この選択肢のメリットは、
● 一般に通話料金が安い。
● 使い慣れた携帯本体を、日本語メニューで使える。(日本の携帯の場合。)
● 前持ってトップアップすれば、現地の空港に着いたときから使える。
● 現地で支払える。
● 一時帰国のときでも、同じ携帯に日本のSIMを入れて使える。
● 現地の携帯で気に入ったものが見つかれば、機種によってはSIMを入れ替えできる。

デメリットは
● 現地携帯なら使える一部の機能が、使えないことがある。
● ポストペイド契約が出来ない現地のキャリアがある。(Verizon、SprintなどCDMA2000通信方式のキャリア。)
 

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 4. 現地で買う 

アメリカの携帯電話の契約方式には、次の2つがあります。

● ポストペイド契約
毎月の基本使用料と、実際に利用した通話料・国際電話発信料金・国際ローミング料金・テキスト送受信料・データ利用料・特別有料サービスなどを1ヶ月単位で払います。
最近は、毎月の基本料を前払い、前月の超過使用料を後払い、で同時に支払うことが多くなってきています。
プリペイド契約と比べて夜間無料・週末無料・携帯同士無料などの無料通話が多かったり、プリペイドよりも高速なデータ通信サービス(例:4G)に加入できたり、その他の選択できるオプションが多いです。
また、CDMA2000キャリアでは加入できる機種も多いです。
家族の場合は1人の加入者/毎月1枚の請求書で5回線まで加入できる、「Family Plan」があります。家族が多い場合は、Family Planのほうが毎月の通信料が総合的に安くなります。
契約は主に2年契約で、2年契約をすると契約時に機種代が割引になる(iPHoneだと1台当たり$450割引)代わりに、契約満期前に解約すると解約料(非スマートフォンで$150-200、スマートフォンで$300-375)を請求されます。
契約は18歳以上の成人で、身分証明書を見せる必要があり、アメリカでの与信履歴が無いと、契約時に$400~500くらいのデポジット(保証金)を請求されることがあります。

なお、「契約時に機種代が割引になる」代わりに、日本のような「本体の分割払い」や「月々割り」のような特典はありません。

以下の記事はアメリカでiPhoneをポストペイドで契約するときのことを書いていますが、iPhone以外のスマートフォンでも料金は同じだし、非スマートフォンの場合でも具体的な通信料金以外は同じです。
アメリカでiPhoneをポストペイド加入する場合の料金 – 2011年1月14日
アメリカ携帯会社ポストペイド契約料金比較(一台契約の場合) – 2011年7月20日
 
 

● プリペイド契約
毎月の料金を前払いする方式です。事前にリフィル(トップアップ)しただけの金額分だけ、通話やテキストやデータ通信ができ、残高が無くなると新たに金額をリフィル(トップアップ)しない限り、携帯電話が使えなくなります。ポストペイド契約のような夜間・週末・携帯同士の無料通話が無い代わり、1分当たりの通話単価(平均1分当たり$0.10)は低いです。
残高から使った分だけ引かれていくPay-as-you-goプランと、使った日だけ1日$1~3課金されれるものの使い放題のDayプランと、月に一定金額($20-80)を支払って通話分数一定枠まで使用できるか使い放題のMonthlyプランがあります。
それぞれのプランで、プランにカバーされていないサービス(例:国際電話発信)を利用する場合は、「月の一定金額」以外に残高に金額が残っていないと利用できません。
契約時に身分証明書、デポジット(保証金)などはまったく不要です。14歳以上であれば、自分で契約可能です。
また、残高のリフィル(トップアップ)の補充をストップすれば、その後1~3ヶ月で自動解約されます。解約時に解約料も不要です。
最近ではプリペイド契約で使えるアンドロイド携帯も増えています。
携帯会社によってはSIMだけの販売もしていますので、自分の好みの機種(SIMフリー機や、そのキャリアの回線に対応したSIMロック機種)でそのSIMを使用することが出来ます。
 
 

アメリカの携帯電話の購入や契約は、それほど難しくありません。

特にプリペイド携帯であれば、全米どこにでもある家電量販店やディスカウント百貨店のチェーン店で、チョコレートを一個買うのと同じ感覚で、身分証明書も不要で購入できます。
プリペイド携帯を買うのに、特に店員と「あーだこーだ」と英語でやり取りする必要もありません。(もちろん、質問したければ、すれば、店員の知っている範囲内で答えてくれます。)
アメリカのプリペイド携帯電話会社 – 2010年12月3日
アメリカでプリペイド携帯の購入の仕方 – 2010年12月15日 

留学したら、どうせ最初の数日間にディスカウント百貨店のTargetやWalmartに行っていろんな生活用品を買わなければ成りません。そういう場所で、プリペイド携帯も売っています。
よって心配しなくとも、現地で毛布やシーツやティッシュペーパーを買えれば、プリペイド携帯もその時に一緒に買えます。

アメリカのプリペイド携帯のアクティベートの方法は、このサイトで何種類か紹介しています。
AT&T GoPhoneプリペイド携帯パッケージのアクティベーションの方法 – 2011年2月22日
AT&T GoPhone/プリペイドSIMをSIMフリー携帯等で使う場合のアクティベーションの方法 – 2011年3月17日
AT&T GoPhone/プリペイドSIMをiPhoneで使う場合のアクティベーションの方法 – – 2011年3月19日
T-Mobile USAプリペイド携帯のアクティベーションの方法 – 2011年1月23日
Virgin Mobile USAプリペイド携帯のアクティベーションの方法 – 2010年12月26日
H2O (Locus Telecommunications) SIMアクティベーションの方法 – 2011年3月24日
Simple Mobile SIMアクティベーションの方法 – 2011年4月11日
Verizonプリペイド携帯のアクティベーションの方法 – 2011年4月29日
Boost Mobileプリペイド携帯のアクティベーションの方法 – 2011年9月10日
StraightTalk / Net10 BYOP SIM、月$45($50)で何でも使い放題、使い方。 – 2012年2月24日

また、アメリカのプリペイド携帯の通信料が高かったのは数年前まで。
ここ数年はポストペイド携帯契約には「夜間無料通話」「週末無料通話」「携帯同士無料通話」などの無料通話サービスが含まれていることが多くなりましたが、逆に、携帯電話会社はこの「無料通話」のコストを回収する為に、有料通話の通話単価(1分当たりの通話料金、平均1分当たり$0.40~0.45)を上げなければならなくなっています。

加えてプリペイド携帯会社同士の競争が激しくなっており、ここ2,3年でアメリカのプリペイド通話料金は下がっています。

したがって、もともと「夜間無料通話」「週末無料通話」「携帯同士無料通話」の無いプリペイド携帯の方が、1分当たりの通話単価(平均1分当たり$0.10)が安くなってしまったのです。
アメリカ・プリペイド携帯、どこが一番安い? – 2012年2月19日
アメリカのプリペイド携帯通信料金(1)Pay as you go – 2010年12月4日
アメリカのプリペイド携帯通信料金(2)日払いプリペイド – 2010年12月5日
アメリカのプリペイド携帯通信料金(3)月払いプリペイド – 2010年12月6日

プリペイド契約には与信調査、デポジット(保証金)、解約料は、ありません。

また、スマートフォン(iPhone、アンドロイド、Windows Phone)であれば、日本語の表示も入力も今は可能なので、「現地の電話機は、日本語が使えない」という心配は、スマートフォン普及前の一昔前の話です。ただし、安い携帯(スマートフォンでないもの)は、日本語の表示や入力が出来ません。
海外アンドロイド携帯/タブレットの日本語化(一般論) – 2011年2月19日

「現地で携帯電話を買う」選択肢のメリットは、
● 一般に通話料金が安い。
● 機種代が安い。電話さえ出来れば良いのであれば、安い機種は$10~$15くらいからある。スマートフォンでも、$100位からある。
● 現地で支払える。
● 自分の目的に合ったキャリアや機種を、幅広いモデルから選択できる。
● いつでも好きなモデルに機種変更が出来る。(ポストペイド契約の場合は、最穂の機種変から2年未満の場合は、割引が効かないので注意。)
● プリペイドは身分証明書不要。解約も、契約変更も、簡単。
● キャリアを変えても、MNPで電話番号を無料で維持できる。

デメリットは
● 到着して、購入して、アクティベートするまで、電話番号がわからない。
● 到着して、落ち着いて、購入するまで電話番号がわからないし、電話も使えない。
● プリペイドの場合は、一時帰国のときに日本で使えるものは殆ど無い。
ポストペイド契約の場合は、一時帰国で日本で使用できたとしても、アメリカの電話番号のままで、通話料も高い。
● ポストペイド契約は、18歳以上でないと自分名義では契約できないし、(アメリカに与信履歴が無い人は)契約時にデポジット(保証金)$400~500を請求される。
ポストペイドは、2年契約した場合、契約満期前に解約すると解約料が課金される。(非スマフォで$150~175、スマートフォンは$300-375)
 
 

次回は、アメリカの携帯電話会社と電話番号について書きます。

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「留学生の為のアメリカ携帯電話・インターネット事情:【1】日本の携帯を持って行くか、現地で買うか」への14件のフィードバック

  1. 留学する人にとって、まず必要な物は携帯電話だと思います。アメリカはとにかく電話でアポを取ることが必須なので、eBayや大手のスーパーなどでプリペイド携帯(GoPhoneなど)を買って急場をしのぎ、生活が安定したらSIMロック解除して、iPhoneに変更するなどしたらいいと思いますよ。電話,メール以上に、学生間はSMSで連絡ががんがん来ます。GoPhoneだと、SMS受けるのにもお金が掛かり、結構困りました。
     アパートの契約の結果なども全て電話連絡ですので。親切な人も直ぐ’Call me!’といいますしね。

  2. AT&TかVerizonのプリペイド携帯を使用しようと思っています。
    アメリカ国内 通話料金とテキストについて質問ですが、
    日本同様に同じキャリア同士は通話無料などありますか?
    それは、プリペイドも適用されますか?

    管理人 返信:

    ポストペイド契約の場合には、同じキャリア同士は通話無料です。

    プリペイドでは、それはありません。
    プリペイドは、発信も着信も課金対象です。

    ただし、日払いプラン(Daily Plan)や月払い(Montly Plan)には通話し放題(Unlimited)プランがあります。
    Unlimitedプランに加入すれば、相手がどこの会社の携帯であろうが、固定電話であろうが、アメリカ国内の発信・着信、どちらも電話し放題(無料=追加料金無し)です。

    使い放題プランは、
    「アメリカのプリペイド携帯通信料金(2)日払いプリペイド」
    https://blogfromamerica.com/wp/?p=107
    「アメリカのプリペイド携帯通信料金(3)月払いプリペイド」
    https://blogfromamerica.com/wp/?p=130
    から選んでください。

    管理人 返信:

    アメリカでは当たり前のことなので、書き忘れましたが・・・・

    日本と違ってアメリカのプリペイド携帯は、同じ携帯/SIMを買っても、アクティベートの時に色々な料金体系(料金プラン)が自分で選べます。また、後で料金プランを変更できる会社もあります。

    プリペイド料金プランは一般的にどこのキャリアでも

    ● 日本のプリペイド携帯と同じく、使っただけ(1分当たりいくらで)課金されるプラン(Pay-as-you-go)。日本と違って、着信も課金されます。
    この場合は、相手が同じキャリアでも課金されます。

    ● 通話/テキスト/パケット通信を使った日だけ一定額($1~3)課金される、Daily Plan。課金された日は、通話やテキストは使い放題です。
    この場合は使い放題なので、相手のキャリアに関係無く、また、携帯か固定電話かに関係無く、課金された日は使い放題です。

    ● 通話またはテキストが一定額まで月額料金に含まれているMonthly Plan。たとえば、月$25で通話は250分まで、とか。この分数には、着信分数も含まれます。超過分はそのキャリアや料金プランで決められた単価(1分$0.04~$0.10など)で課金されます。パケット通信のバイト数も、限度がある場合が多いです。
    この場合は、相手が同じキャリアでも課金対象です。(無料通話分数にカウントされます。)

    ● 通話とテキストが一ヶ月使い放題のMonthly Plan。たとえば、月$50でアメリカ国内通話が使い放題、テキストも使い放題。パケットの使用バイト数限度は、キャリアやプランによって違います。
    この場合は使い放題なので、相手のキャリアに関係無く、また、携帯か固定電話かに関係無く、課金された日は使い放題です。

    通話使い放題(または、分数制限)は、アメリカの国内通話発信・着信と、アメリカ国外からの通話をアメリカ国内で着信で受ける場合が、含まれます。
    アメリカ国外からの通話をアメリカ国内で着信で受ける場合には、国際電話料金にはなりません。
    国際電話料金が課金されるのは、アメリカ国内からアメリカ国外に発信するときだけです。

  3. こんにちは。いろいろお伺いしたいことがあります。

    〉ポストペイド契約の場合には、同じキャリア同士は通話無料です。
    これは日本で言うソフトバンクのホワイトプランのようなものなのでしょうか?たとえば、ポストペイド契約でかなり安く、通話だけ同事業者間でして、後は使わないということもできるのでしょうか?それとも前述のように$50程度は必ず発生してしまうのでしょうか?

    また、学生割引で基本使用料無料などのサービスはありますか?大人も子供もシニアも男性も女性も白人も黒人も全く関係なく、事業者が定めた固定のプランでの利用になるのですか?

    また、事業者間でローミングをしあうということですが、それにもかかわらずベライゾンとAT&Tがダントツで1位2位を占めている理由は何ですか?

    お手数をお掛けしますが、ご回答お願いします。

    管理人 返信:

    >これは日本で言うソフトバンクのホワイトプランのようなものなのでしょうか?

    ホワイトプランを詳しく知らないので、回答できません。

    >たとえば、ポストペイド契約でかなり安く、通話だけ同事業者間でして、後は使わないということもできるのでしょうか?

    できません。
    最低通話プラン加入が決められています。たとえば、SprintとAT&Tは450分です。
    また、VerizonとT-Mobileは通話に関しては、使い放題プランひとつしかありません。
    「アメリカでiPhoneをポストペイド加入する場合の料金」
    https://blogfromamerica.com/wp/?p=316
    参照。iPhoneと書いていますが、iPhone以外のスマホでも同じ料金です。

    >それとも前述のように$50程度は必ず発生してしまうのでしょうか?

    ミニマムの通話プラン(T-MobileとVerizonは「使い放題プラン」ひとつしかない。)への加入は、ポストペイド契約において最低の加入義務付けです。

    >また、学生割引で基本使用料無料などのサービスはありますか?

    ありません。
    学生や子供は、親のFamilyプラン(家族5台まで加入可能)に加入して、通話などを共有するのが普通です。

    >大人も子供もシニアも男性も女性も白人も黒人も全く関係なく、事業者が定めた固定のプランでの利用になるのですか?

    ポストペイドプランは、差別ありません。
    ポストペイドが高いと思う人は、プリペイドプランに加入します。
    プリペイドには、高齢者に安く特化した会社、子供用に特化した会社(加入するのは親ですが・・・)、中南米人に特化した会社(中南米への国際電話が安い)、日本人に特化した会社(日本への国際電話が安い)、アフリカ人に特化した会社(アフリカへの国際電話が安い)、など、いろいろあります。

    >また、事業者間でローミングをしあうということですが、それにもかかわらずベライゾンとAT&Tがダントツで1位2位を占めている理由は何ですか?

    自社基地局が多いからです。
    他社電波をローミング使用するときには、2Gだけに限るとか、音声・テキストに限る(データ通信はローミングできない)などの制約があります。

    大学生 返信:

    回答ありがとうございます。

    ホワイトプランはソフトバンク同士なら月980円で1時〜21時の間、話し放題というものです。また、ソフトバンク同士ならメールし放題というものです。手軽に携帯電話を持てるということで流行りました。

    当然、他のキャリアには通話料もかかりますが、日本では980円で携帯が持てるということで人気出ましたが、
    アメリカだと着信者課金等の問題で、このプランは不可能ですよね。。。

    そういえば、着信者課金になってしまうのは、固定の電話番号と、携帯の電話番号を見分けることができないからだということを何処かで見たのですが、事業者間同士無料ということは、請求の際にキャリア側で通話した番号を読み取り、通話分数をカウントしないようにしているんですかね。

    もっと安くて誰でも加入できるようなポストペイ型のプランを出せば、契約者数も獲得しやすくなるかと思うんですが、それをしないのは、やはり利益重視だからでしょうか?州法とかも関係するのでしょうか?

    また、スマホが流行り始めており、データのトラフィックの増加は間違いないと思いますが、データ通信無制限の観プランもあることからしてSprint,T-mobileがスマホ利用者にとっては好都合だと思うのですが、いかがお考えですか?

    管理人 返信:

    >アメリカだと着信者課金等の問題で、このプランは不可能ですよね。。。

    先にも書いたように、料金は別としても、verizonとTーMobileは通話は使い放題プランなので、すべての着信と、アメリカ国内の固定電話と全てのキャリアへの携帯番号へは、使い放題です。他社でも、使い放題プランはあります。

    >そういえば、着信者課金になってしまうのは、固定の電話番号と、携帯の電話番号を見分けることができないからだということを何処かで見たのですが、

    一般の人には電話番号から固定か携帯かを区別することは出来ませんが、電話会社はわかっています。でないと、交換局で通話を転送するのに、固定電話会社に転送するのか、別の携帯電話会社に転送するのか、自社の基地局で電波を発信したら良いのか、わかりません。

    >もっと安くて誰でも加入できるようなポストペイ型のプランを出せば、契約者数も獲得しやすくなるかと思うんですが、それをしないのは、やはり利益重視だからでしょうか?

    携帯電話事業は、基地局の整備など半端ではない資金が必要なので、その資金回収のためです。
    また、ポストペイド料金が高いので、無料通話の負担をキャリアがしなくても良くて結果的に使う通話の通話料単価が安いプリペイドが現在は加入者が急増しています。アメリカの携帯契約の3割はプリペイドと言われています。日本と違ってアメリカでは1分当たりの通話単価はプリペイドの方が安く、プリペイドでもデータ通信もできます。
    さらに、低所得者にはもっと安い携帯サービスがあります。生活保護を受けている証明を提出しないといけませんが。

    >州法とかも関係するのでしょうか?

    アメリカでは携帯電話料金は全米同じですから、州法は関係ありませんね。

    >データ通信無制限のプランもあることからしてSprint,T-mobileがスマホ利用者にとっては好都合だと思うのですが、いかがお考えですか?

    携帯プランを決める時には料金だけでなく、サービスエリア、付加価値サービスの有無、国際ローミング料金、使いたい端末があるかどうか、などが決めてになります。いくらデータ使い放題でも、料金が高くて、自分の住んでいる場所では使えないのなら、意味がありません。海外に頻繁に行く人は、国内料金よりも、国際ローミング料金が安いかどうかが大事です。

    また、wifi環境下で使うことが多く、殆ど外では使わない人には、データ通信無制限プランは高いだけです。

    管理人 返信:

    プリペイドなら、低所得者向けでなくとも$20-25で3ヶ月通話できるのがありますよ。1ヶ月$7-8です。

    大学生 返信:

    御返事ありがとうございます。

    通話時に他キャリアをローミングしても、通話料金は自分の契約しているプランと変わらないのでしょうか?
    それとも少しプラスになるのでしょうか?

    よろしくお願いします。

    管理人 返信:

    結論から先に書くと、「現在では、アメリカ国内での他キャリアローミングは、原則的に、超過ローミング料金無しで使用できます。」

    1990年代/2000年代の初めまでは他キャリアを使うと追加ローミングチャージが発生するだけではなく、他州の携帯電話や固定電話に電話すると長距離電話料金が発生していました。

    2003年11月24日(Wikipedia参照)MNPが出来るようになって、ロスアンジェルスに住んでいた人がニューヨークに引っ越しても、MNPで(と同じ原理)で、ニューヨークに住んでいながらロスアンジェルスの携帯電話電話番号をキープできるようになりました。
    これにより、携帯電話の電話番号でその人の住んでいる場所や、いま居る場所を(一般の人は)特定できなくなり、携帯電話における「長距離電話料金」の意味が不明確になりました。
    そこで、正確な時期がいつかははっきり覚えていないのですが、全米「何処から、何処へ」掛けても同じ均一料金の「Nationwideプラン」をキャリアが採用するようになり、全米の通話料金は、何処から何処へ掛けても変わらなくなりました。

    さらに「(ローミングも含めた)全米均一料金」の要因のもう一つは、2000年代初めにSprintがNextel買収後、負債が増えたために自社基地局を何箇所か売却して資金を作りました。その際に、売却後も他社へ渡ったその基地局をSprintユーザーが使用するのに、ローミング料金を課金しない同意をしました。
    また、Sprintと同じくサービスエリアの狭いT-Mobileも、自社で基地局増設を計画するより、僻地や郊外でAT&Tと相互ローミング契約を結ぶことで実質的なサービスエリア拡大を図りました。

    もう一つ、山間部や砂漠地帯・大草原の中の農村など、基地局を作っても加入者が少ないとキャリアには収益が出ませんが、こう言う地域ほど、現在の生活環境では「携帯電話は生活に不可欠」との連邦政府の判断から、地域ごとに連邦政府の補助を受けて基地局設置・運営会社が作られます。日本にたとえて言うと、「山間部の部落ごとに基地局設置運営会社が作られる」、と言うことになります。これらの会社は、基地局設置後、その電波をSprintやVerizon、または、AT&TやT-Mobileにローミング使用許可し、キャリアから使用料を受け取り、維持費に充てます。
    このような僻地基地局会社は無数にあり、ローミングのたびに末端加入者にいちいちローミング料金を課金していては面倒なので、メジャーなキャリアが一括して現地基地局会社と契約し、末端加入者はローミング超過料金を課金されないで使用できます。

    管理人 返信:

    ちなみに、プリペイド契約の場合には、原則的に他キャリアおよび僻地基地局運営の電波をローミングで使用出来ません。
    プリペイドのほうが通話単価が安い(1分当たり4セントから10セント)なので、キャリア間ローミングを無料で提供すると赤字になってしまうのでしょう。

    したがって、同じT-MobileやSprintに加入しても、プリペイド契約のほうが使用出来るサービスエリアは狭くなります。
    VerizonとAT&Tも同じですが、キャリア間ローミング契約で自社のサービスエリアを補填している割合の大きなT-MobileやSprintのほうが、ポストペイド契約とプリペイド契約のサービスエリアの差は大きいです。

    大学生 返信:

    ご返信ありがとうございます。

    日本ではソフトバンクがスプリントの買収をほぼ成功させると聞いていますが、
    AT&Tとベライゾンがほぼ寡占状態の中、スプリントやT-Mobileがシェアを奪うには何か秘策があるんですかね?

    って、管理人さんに聞いても仕方ないかもしれませんが、
    ご意見あれば教えて下さい。

    また、iPadについては、どのキャリアも扱えて、価格も変わらないというイメージで合っていますか?

    よろしくおねがいします。

    管理人 返信:

    Verizon…加入者1億1675万人…36%
    AT&T…加入者1億725万人…33%
    Sprint…加入者5489万人…17%
    T-Mobile…加入者4296万人…13%
    (%は、4社間の比率)

    >って、管理人さんに聞いても仕方ないかもしれませんが、ご意見あれば教えて下さい。

    まあ、それはそれぞれの企業のトップが戦略を考えるべきことですからね、私には関係ありませんね。
    ただし、加入者の少ないキャリア(Sprint、T-Mobile)は新しいサービスや他社に無い料金体系を出してきて、競走しようとしていることは事実です。
    たとえば、Sprintのデータ通信は、使い放題です。通話プランは自社の携帯だけでなく、他社の携帯へかけても無料です。
    T-Mobileは、ポストペイド契約で2年契約を廃止しました。今は、いつでも解約料金無しで解約できます。
    このような画期的なプランを出してきたり、維持継続することで、AT&TとVerizonの通信料金にも影響を与えていて、通信料金が過度に高額に上がることを抑えています。
    こう言う画期的なプランは、SprintやT-Mobileが、AT&TやVerizonに比べるとマイナーだから提案できるのであって、逆に言うと消費者の立場からは、SprintとT-Mobileには常にマイナーであってほしいです。

    >また、iPadについては、どのキャリアも扱えて、価格も変わらないというイメージで合っていますか?

    アメリカのiPadはSIMフリーで販売されていますので、iPadプリペイドプランはどの会社もよく似ています。しかし、細かいところでは違いがあります。また、T-Mobileは正式にはiPadをまだ販売していません。
    https://blogfromamerica.com/wp/?p=12480
    VerizonプリペイドiPad/iPad Mini LTEプランの料金:
    ● 1GB/最大1ヵ月、テザリング可・・・$20
    ● 2GB/最大1ヵ月、テザリング可・・・$30
    ● 5GB/最大1ヵ月、テザリング可・・・$50
    ● 10GB/最大1ヵ月、テザリング可・・・$80
    AT&TのプリペイドiPad/iPad Mini LTEプランの料金:
    ● 250MB/最大30日、テザリング不可・・・$14.99
    ● 3GB/最大30日、テザリング不可・・・$30
    ● 5GB/最大30日、テザリング可・・・$50 
    SprintのプリペイドiPad/iPad Mini LTEプランの料金(テザリング可否不明)。たぶん、出来ると思う。:
    ● 300MB/最大1ヵ月・・・$14.99
    ● 3GB/最大1ヵ月・・・$34.99
    ● 6GB/最大1ヵ月・・・$49.99
    ● 12GB/最大1ヵ月・・・$79.99

    また、iPadに、「データ通信の出来るプリペイド携帯用SIM(T-Mobileを含む)」を挿入して使うことも出来ます。

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