2012年4月18日以降の米国外からの旅行者の米国内でのiPhone/スマフォ利用SIMの選択肢:まとめ


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数日前の記事で、2012年4月18日からはAT&TのプリペイドGoPhone Pay-as-you-goプランではデータ(パケット)プランには加入できないことをお伝えしました。
AT&T GoPhoneデータ・パッケージは2012年4月18日より月極めプラン加入者のみが加入できます。 – 2012年4月6日

2012年4月18日以後のアメリカでのスマートフォン利用者の選択肢は、以下のようになります。
なお、アメリカのMVNOは巷で販売していない会社を含めてたくさんあります。ここでは、旅行者が比較的簡単に入手しやすい方法のみを書きます。

1.AT&T GoPhoneで、「$25 Monthly Plan (米国内通話250分まで含む。テキストは使い放題。)」に加入し、オプションのデータプラン
10 50 MB $5/月
100 200 MB $15/月
500 MB 1GB $25/月
に加入する。
この方法では、$50で500MB 1GBまで使えます。
単発の訪米で、ネットもそれほど多く使用せずに、毎回SIMを入手し、電話番号も変わってもよければ、この選択肢は良いでしょう。
年に数回訪米し、電話番号を毎回キープしたい場合は、維持費が高くつきます。(月最低$25。)
SIMは、AT&Tショップで貰えば無料。アメリカAmazonやeBayでは1枚3ドル程度で、一度に何枚でも購入可能。
あとは、街中の家電量販店BestBuy、RadioShack、ディスカウント百貨店TargetやWalmartなどで携帯本体と一緒のGoPhoneパッケージを安いのは$9.99から買って、SIMだけ使用します。

2.H2O WirelessのSIMで、Minutes(Pay-as-you-go)プラン加入し、$10で30日/$20で60日/$30で90日/$100で1年有効にする。
ネットは$0.30/MBで使用可能。足りなくなったら、いつでも$10ずつトップアップできる。
筆者はこの新プランを試していないので、確認していませんが、前期間の残高は次の期間にはロールオーバー(繰越し)しないそうです。
つまり、$10トップアップし、何も使わずに、しかし翌月に$10追加した場合、翌月の残高は$10になります。
これがH2Oの新Minutesプランの欠点です。
また、ネットも$0.30/MBと言うことは、AT&T GoPhoneのデータプランと比較すると、
●10 MB $3/月
●100 MB $30/月
●500 MB $150/月

●50 MB $15/月
●200 MB $60/月
●1GB $300/月
と、それほどネット通信を使わない人(100MB以下)には大きな負担ではありませんが、よく使う人には高額になります。
アメリカに年に数回訪問する人は、年に1回$100トップアップして、アカウント期間を1年ごとに更新していくのが良いでしょう。
電話番号の有効期間は残高有効期限の30日後で、比較的短いので、米国外に居て短期リフィルで電話番号を維持していくのは面倒で難しいです。
H2OのSIMは、全米チェーンの家電量販店BestBuyで、$9.99で販売されています。
H2OはAT&Tの回線(3G 1900MHzと850MHz)を使用しています。

3.AirVoice WirelessのSIMは、H2Oとほぼ同じ価格体系で、$10で30日間有効、ネットは1MB当り$0.33でH2Oより10%高く、米国内通話は1分当り$0.04でH2Oの$0.05より安いです。
期限内に新たに$10トップアップすると、残高プラス$10が、その日から30日有効になるところが、H2Oと違います。(残高が繰り越しに成る。)
また、電話番号の有効期間は、残高有効期限の90日後で比較的長いので、年に数回しか渡米しない方で電話番号を維持したい、そして、渡米したときにだけトップアップしたい人にも比較的便利でしょう。
AirVoice Wirelessも、AT&Tの回線(3G 1900MHzと850MHz)を使用しています。
AirVoice WirelessのSIMは、オンラインでしか入手できません。$4.99です。
必要な方は、[email protected]にメールで連絡してください。
渡米日より十分前にお申し込みください。
アクティベートしてアメリカ国内ホテルへの配送も、可能です。

AirVoiceのSIMのアクティベーションや使い方は、近日中に掲載したいと思っています。(SIMは昨日入手しました。)

4.StraightTalkまたはNet10の使い放題プランのSIMを入手すると、AT&T回線で米国内通話、テキスト、ネットが使い放題になります。
SIMの価格はどちらも$14.99でオンラインのみ注文可能、月々の使用料はStraightTalkが月$45、Net10が月$50。オンラインでクレジットカードまたはデビットカードで支払う場合には、これに消費税が追加されますので、購入する州によって約10%弱合計が増えます。小売店で「30-day Monthly Plan $45($50)」トップアップカードを購入した場合は、連邦通信税は課金されますが、消費税は課金されないことがあります。
電話番号有効期限はまだ確認していませんが、渡米が単発で、追加金額の心配無くネットを使いたい人には向いています。
使用有効期限切れ後、145日以内に再アクティベートをすると、同じSIMで使用できます。その後は新しいSIMが必要です。ただし、再アクティベート時に同じ電話番号が割り当てられるとは限りません。
したがって、年に3~4回アメリカへ訪れ、主にデータ通信を限度心配無く、「使い放題」で使いたい人には向いているでしょう。

実店舗での販売は今のところしていないようです。
使い方は
StraightTalk / Net10 BYOP SIM、月$45($50)で何でも使い放題、使い方。 – 2012年2月24日
Net10/StraightTalkのSIMのアクティベーション・再アクティベーション手順 – 2012年5月26日
を参照してください。

このSIMとトップアップカードも、必要な方は[email protected]にメールで連絡してください。
渡米日より十分前にお申し込みください。
アクティベートしてアメリカ国内ホテルへの配送も、可能です。

5.ネットだけで良くて通話は必要なければ、AT&Tの未開通SIMをiPad用またはDataConnect用にアクティベートして、スマートフォンで使用する。
この方法をiPhoneで使用するには、昨年秋まではiPad用またはDataConnect用APN設定がiPhoneで出来なかった為に不可能だったのですが、秋以降、APNChangerでそれが出来るようになったので、現在はiPhoneで可能です。iPhone以外のアンドロイド携帯ではAPN設定が手動で出来る為、以前から可能でした。
iPadのAT&Tプリペイド通信加入を、iPadを使わずに行う方法 – 2011年6月18日
または
AT&Tプリペイド・モバイル通信(Prepaid DataConnect Pass)用のSIMアクティベート手順 – 2011年6月21日
でSIMをどちらかのプランでアクティベートした後、iPhoneの場合は挿入後、APNChangerで「US⇒ATT(boroadband)」に設定、その他のスマフォは、APNを
APN : broadband
username : (空白)
password : (空白)
に設定します。
iPadおよびDataConnect用にアクティベートしたSIMは、期限が切れてもSIMは再利用できます。したがって、アメリカに年に数回渡米される人でも、必要なときだけ使用できます。
ただし、デフォルトが「クレジットカードで、翌月自動更新」に成っていますので、翌月自動更新を解除しておかないと、高いコストになります。
iPad用通信費は
●$14.99/250MB/月、超過料金は$14.99/250MB
●$30.00/3GB/月、超過料金は$10/1GB
●$50.00/5GB/月、超過料金は$10/1GB

プリペイドDataConnect用通信費は
●$15/100MB/日
●$30/300MB/週
●$50/1GB/月

で、どちらもSIMは、どの未開通のAT&TのSIMでも使用できます。
また、この方法でアクティベートしたSIMは、SIMフリーのポケットWiFiでも使用できます。

6.T-Mobile USAのプリペイドSIMを使い、$2/Dayプランに加入することで、2G回線で通話・ネットが使い放題になります。
$3/dayプランでは、携帯本体がT-Mobile USAの3G回線(AWS、上り1700MHz/下り2100MHz、バンド4)に対応していれば、3GおよびHSAP+速度でネットがアクセスできます。しかし、アメリカ国外で販売されている携帯でこの周波数に対応しているのは、殆ど皆無に等しいです。(例外は、ヨーロッパ版SIMフリーGalaxy Nexus、ドコモGalaxy Nexus SC-04D)
したがって、現在のところ、T-Mobile USAのSIMと日本で入手した携帯では、アメリカで3G接続は殆ど無理と思ってください。
T-Mobile USAのプリペイドPay-as-you-goおよびDayプランは、一回に$100トップアップすると1年間残高が有効になります。そして、その後は$10トップアップしただけでも残高有効期間が1年間延びます。
(注:プランをPay-as-you-goからDailyプランに変えると、「累積$100支払い」で達成される「Gold Rewards Status」がリセットされるようです。したがって、プランを変えると、また$100トップアップしないと、1年間有効のベネフィットは得られないようです。よって、あまり頻繁なプランの変更は望ましくないようですね。)
したがって、年に何度も渡米される人で高速のネット回線を必要せず、電子メールだけチェックすれば良い人には、向いています。また、$2/日は使用した日だけ課金されるので、米国外に居て何も使用しなければ、残高は減りません。

なお、T-Mobile USAは周波数の再編を計画しています。2年後には米国外のスマフォでT-Mobile USAのプリペイドSIMで3Gまたは3G/HSPA+で使用できるようになるでしょう。

T-Mobile USAの回線を使用しているMVNOにはSimple Mobileもありますが、特にT-Mobile USAに比べてコスト的メリットがあるわけではないので、ここでは説明しません。
Simple MobileプリペイドSIMアクティベーションの方法 – 2011年4月11日
 
 

まだ出てくれば、追加していきます。
 
 

アメリカから日本へのSIMの郵送料・配達日数目安:
Express Mail :$38.00 配達日数 3~5日
Priority Mail 航空郵便:$16.95 配達日数 6~10日
普通航空郵便:$1.05 配達日数 6~10日

アメリカからアメリカ国内へのSIMの郵送料・配達日数目安:
Express Mail :$18.95 翌日配達
アメリカは配達日指定郵便はありませんので、確実に米国到着日に配達する為には、Express Mailを使います。また、日曜日の配達はありません。

Fedex翌日朝配達: $32.03
Fedex翌日配達: $29.81
Fedex翌々日午前配達: $18.25
Fedex翌々日配達: $16.59
Fedex翌々々日配達: $13.17
FedexはFuel Surchargeが定期的に変わるので、発送日によって若干料金が変わる事があります。
Fedexは基本的に土日の配達はありません。追加料金で土曜日の配達は可能です。



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「2012年4月18日以降の米国外からの旅行者の米国内でのiPhone/スマフォ利用SIMの選択肢:まとめ」への6件のフィードバック

  1. 大変参考になる情報ありがとうございます。
    T-mobileUSAでSIM card OnlyところからSIMを購入すると
    200Mまでの3G通信が5$、無制限(2GB)が10$で購入できるみたいです。
    500 Minute Value—Talkを選択するれば35$+上記になるようです。
    私はT-mobileのプリペイドMonthlyプランに加入していて、上記に変更しようと思いましたが
    My T-moblileからのプラン変更では上記プランは表示されませんでした。
    A Yoshidaさんはこのプランを試されたことがあるでしょうか?

    管理人 返信:

    200M/5$、2GB/10$は、ポストペイド 2年契約 Value Plan/Classic Individual Planのオプションです。
    プリペイドプラン(no annual contract plan)の対象ではないです。

    ポストペイドValueプラン加入者は、
    Unlimited Value - No Dataが、$49.99
    Unlimited Value - Simpleが200MBまでデータで、$54.99
    Unlimited Value - Unlimited – Plusが2GBまで高速データで、$59.99
    なので、「200M/$5、2GB/$10」の勘定になります。
    http://www.t-mobile.com/shop/Packages/ValuePackages.aspx
    http://www.tmonews.com/2011/08/t-mobile-confirms-upcoming-change-to-200mb-plan-overages/

    ポストペイドClassic Individualプラン加入者は、
    Classic Individual - Classic Unlimited—Talk + Text、$59.99
    Classic Individual ー Simple が200MBまでデータ で、$69.99
    Classic Individual ー Unlimited – Plus が2GBまで高速データで、$79.99
    なので、ちょっと違いますね。

    taru 返信:

    なるほどです。ポストペイドでしたか。
    ありがとうございました。

  2. いつも有益な情報ありがとうございます。
    先日渡米した際、こちらの情報を参考にLAX近くのAT&Tへ行きSIMフリーのアンドロイド機を見せて
    プリペイドSIMにマンスリープラン25$とデータパッケージ15$をチャージして貰いました。
    SIMをカットしてアンロックのiPhone4Sに入れAPNチェンジャーをインストールして快適に使えたのですが
    米国内の通話とデータ通信は問題無いものの日本への通話が出来ませんでした。

    アカウントを確認すると残高0、通話は250分、データは利用可能バイト数が表示されましたので
    国際通話の追加課金分は別に追加する必要があるのか、
    或いは250分の通話分を流用する手続きなどが必要かな?と想像しましたが
    特に日本へ電話する用も無かったので確認しないまま帰国しました。
    この件で何か情報をお持ちでしたら次回のために教えて頂けると助かります。

    管理人 返信:

    国際電話は、別です。

    $40料金を支払う。

    一度、残高へ入金される。残高が$40になる。

    アメリカ国内料金1ヵ月250分まで、$25(単価1分当たり$0.10)は、そのプランに加入した時点で前払い(プリペイド)で残高から引かれる。

    残高が$15になる。

    データプラン料金1ヵ月200MBまで、$15は、そのプランに加入した時点で前払い(プリペイド)で残高から引かれる。

    残高が$0になる。

    国際電話が出来ない。

    AT&T GoPhoneの国際電話は、使ったときに使った分が残高から引かれる1分当たり$1.09プランと、月に$10前払いすると日本の固定電話へは250分までかけられるInternationalプランがあります。(後者のプランは、相手が日本の携帯電話番号だと適用されません。)

    したがって、国際電話したければ、更に何ドルかトップアップして残高を増やしておきます。
    残高が$1.09以上だと、その残高金額分の分数だけ日本へ国際電話が出来ます。

    または、$10トップアップして、国際電話プランに加入すれば、250分まで日本の固定電話へ国際電話できます。
    この場合、相手が日本の携帯だと、国際電話できません。

    または、$20トップアップして、$10は国際電話プランに加入し、$10は残高に残しておきます。
    これで、250分まで日本の固定電話へ国際電話でき、10分ぶんだけ$10/$1.09)日本の携帯へ国際電話できます。

    残高が$0になったら、またいつでも残高を足すことができ、残高が$1.09以上に増えれば日本へ国際電話が出来ます。

    ちなみに、街で販売しているAT&T GoPhoneトップアップカードの最低金額カードは、$15です。

    おいやん 返信:

    丁寧な説明ありがとうございます
    次回の参考にさせて頂きます

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