携帯電話用SIMの金メッキの下は、どうなっている?


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携帯電話に使われているSIMカードの金メッキの下はどうなっているか、知りたいですか?

 

長い間使っていたSIMカッターが不具合になって、SIMを切るのに失敗したため(たまたま、解約済みSIMで良かった・・・)、SIMの金メッキの側とは反対部分が「ブヨブヨ」になり、ナイフで剥ぎ取れそうだったので、やってみました。

おかげでSIMカッターの柄が曲がって、新しいSIMカッターを買う羽目になってしまいましたが・・・

 

金メッキの裏側を剥がしてみた結果は、こんな感じ。黒いのがIC。金色部分が電気伝導の経路。

 

Smart Card (SIM Card) interface pinout
にSIMのピン・アサインメントが書かれていました。
このページが無くなってはいけないので、日本語訳してここに転載すると・・・

ISO 7816 標準スマートカード、チップカード、ICカードPINダイアグラム

Pin 名称 説明
1 VCC +5 VDC 電源入力 (オプション)
2 RESET この端子を使用してリセットする(外部装置からリセット信号を入力)か、内部のリセット制御回路との組み合わせ(オプション)でリセットする。リセットを使用する際には、VCCは必須。
3 CLOCK クロック、または、タイミング信号(オプション)
4 GND アース
5 Vpp プログラム用電圧入力(オプション)。SIM内部の不揮発性メモリの内容をプログラム(変更)したり消去するのに必要な電圧を提供する。
6 I/O SIMカード内のICへの入力/出力端子。
7 I/O or N/C データ入出力端子、または、未使用。
8 AS or N/C アプリケーションに依存して使える端子、または、未使用。

 
 

そして、携帯に使われているSIMカードは6PINのみ使用。

 

写真は金メッキ部分の裏から撮影しているので、左右が反対です。

 

銀行(クレジット)カード、IDカードなどは8PIN仕様?

 

携帯用の標準サイズのSIMには、金メッキ部分が小さいのと大きいのがあります。

 


 

金メッキ部分が大きい標準サイズのSIMをSIMカッターで切ると、金メッキの端を削ってしまうことがあります。

 

しかし、この内部の構造を見る限り、端の部分を多少削ったくらいではICは勿論ダメージを受けないし、電気伝導のパターン(経路)も多少削れたぐらいでは影響無いようです。

 

・・・ということで、これで安心して、金メッキ部分が大きい標準サイズのSIMでも、SIMカッターで切ることが出来ます。
 
 
 



――<●>――
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「携帯電話用SIMの金メッキの下は、どうなっている?」への10件のフィードバック

  1. iPhone5は、nano SIMなのか? nano SIMならドコモ(又は日本通信)はいつ提供を始めるのか? micro SIMを削ってnano SIMが作れるのか? が日本のSIM UnlockなiPhone使いの大きな関心事になってます。
    本記事は興味深く読ませて頂きました。

    nano SIMのスペック(ETSI TS 102 221 V11.0.0)などを見てみましたが、サイズは、

    micro SIM: 15.00×12.00×0.76mm

    nano SIM: 12.30×8.80×0.67mm

    で小さく、薄くなってます。

    また、micro SIMの端子の配置(本記事の並びとは違いますが)、
    C1 C5
    C2 C6
    C3 C7
    C4 C8 /←ここが斜めにカット

    に対し、nano SIM(4FF)は、
    C1 C4 C5
    C2 C6
    C3 C8 C7 /←ここが斜めにカット

    となってます。

    C1: Vcc = 5V C5: Gnd
    C2: Reset C6: Vpp
    C3: Clock C7: I/O
    C4: RFU C8: RFU

    です。C4とC8はオプションで、SIMには使われてません(多分C6も)。なお、SIMの中央はC5(Gnd)が伸びてきてますが、裏側のICチップのノイズ低減を図っているのだと想像します。配置はともかく、電気的には互換性があるようです。

    micro SIMには端子が上下3列のものと4列のものがありますが、C4,C8は使ってないので、4列のものも下1列は不要です。ドコモのXi対応micro SIMはDN04mとAX04mの2種類がありますが、どちらも端子が4列です。(初期型には3列のものもあるようです) 従って、下1列を切り落とす必要があります。しかし、本記事の写真を見ると端子の下にはICチップと配線があるわけで、下手にカットするとこれらまで切り落としてしまうことになります。(本記事のSIMはnano SIMに加工できるようには思えません)

    端子の金メッキ部分が小さいSIMもあり、これはカットできるかもしれません。SIMによって、nano SIMにカットできるもの/できないものがありそうです。厚みの問題といい、micro SIMのようにSIMカッターが出回って、簡単に加工できるようにはならないように思えます。(ちょっと楽しみが減ったかも)

    ドコモが早めにnano SIMを供給してくれないと、iPhone5早めに手に入れても文鎮のままかも。アメリカでは、SIM UnlockなiPhone5が販売されるかもしれませんが、nano SIMの入手が問題になりそうですね。

    bombcat 返信:

    投稿したらフォントの関係で形が崩れてしまいましたが、nano SIMの右側の端子は、micro SIM同様、
    C5
    C6
    C7
    が上下に並んでいるのが正しいです。

    管理人 返信:

    自分もはっきりしなかったのですが、今調べたら、SIMカッターの代表的メーカーのNoosyが、
    ● Nano⇒Micor
    ● Nano⇒標準
    のアダプターを販売していて、
    http://www.noosyapple.com/cp/html/?79.html

    かつ、Nano SIM カッターも売る・・・と書いてありますから、
    http://www.noosyapple.com/cp/html/?78.html

    大丈夫なんでしょう。

    https://blogfromamerica.com/wp/?p=2022
    の途中に写真を載せたように、金メッキ部分の面積の小さなSIMがあるので、nanoサイズに切る場合にはそのSIMを使うと安心なことは、事実です。

    bombcat 返信:

    アダプタは、ありだと思ってました。
    カッターは・・・商魂たくましいですね。笑ってしまいました。
    サイズはともかく、厚みはどうするのだろ。紙ヤスリで削れというのか。規格上は、0.67mm+0.03mm/-0.07mmなので下手に削りすぎてもいけません。ノギスで図りながら調整かな。
    0.1mmのことなので、気にせず使えるかもしれませんが。

    カッターで押し込むと、エッジの弱いSIMだと壊れてしまうかも。
    micro SIMカッター以上に、自己責任で・・・な製品ですね。

    管理人 返信:

    確かに先ほどの返信に書き忘れましたが、厚さがどの程度影響するのかは、一度自分で挿入してみないとわかりませんね。無理やり挿したはいいけど、抜けなくなるとか、・・・

    新iPhoneが出てみないと、判らないことです。

    ちなみに、Noosyの(Micro SIM Cutter)パッケージには「Designed by Noosy 『in China』」と書いてあります。

  2. 写真の流用ですね。

    A Yoshida 返信:

    もし写真の流用だとしたら、記事の日付を比べれば、どちらが流用したかは、簡単にわかりますね。
    私の記事は2012年1月2日、参照されている写真の記事は2017年10月ですからね。
    5年9か月も違いますよ。

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