iPhone/iPad/iPod Touchで操るリモコン・ヘリコプター


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「いつも有用な情報をありがとう。」と言うコメントを良く頂きますが、今回は非実用的という意味で、全く役に立たない情報です。

アメリカでは明日(11月第4木曜日)は感謝祭で祝日です。

アメリカでは感謝祭を過ぎると、人々は家族・親戚・友達・職場の仲間や上司に配るクリスマス・プレゼントを考え始め、クリスマス・プレゼント・ショッピングの季節が始まります。

特に、感謝祭の翌日は「Black Friday」と呼ばれ、1月1日から累積で計算して、この日から小売店は「年間累積黒字に転ずる」と言う意味で、このように呼ばれています。
そして、「Black Friday」の日は例年、早朝(午前3-4時)からお店は開き、客を来店させるために数量限定で幾つかの「目玉商品」が破格の値段で特売されます。
リーマンショック以来の不況の中でも、今年は少し先の見通しが明るくなり、少しずつ小売売上が上がってきたせいか、今年は感謝祭の翌日の午前零時から「Black Friday」を開店するお店も増えました。

また、オンライン注文も1年でも感謝祭後の最初の月曜日が最も多いと言われ、「Cyber Monday」と呼ばれています。

各メーカー(特に、おもちゃ系)は、このクリスマス・ショッピング・シーズンに向けて、色々な新商品を開発しているところも多いです。

・・・ということで、読者の中にも周囲の人への「クリスマス・プレゼントに何が良いか?」を考えている人も居るでしょう。あるいは、この機会に、この時期に新発売される新商品(モノ、おもちゃ)を、「自分が楽しむために買おう」と探している人も居るでしょう。

そこで、iPhone/iPad/iPod Touchで楽しめる手頃なおもちゃを、これから連載で3商品紹介します。

購入前のレビューにどうぞ・・・
 
 

第一弾はiPhone/iPad/iPod Touchで操るリモコン・ヘリコプター、「HELO TC」リモートコントロール・ヘリコプター(Griffin Technology社)です。
家電量販店BestBuy店頭で$49.99(消費税別)で販売されています。

 

Amazon.comにもあります。また、Griffin以外の他の中国メーカーの似たようなヘリコプターも、何種類か出ています。明らかに、コピー商品です。

昨年(2010年)注目されたiPhone用リモコンの空飛ぶおもちゃ、AR.Drone(約$300)よりは遥かに安く、お手頃です。

この商品「HELO TC」は今年(2011年)のクリスマス商戦向けに開発された商品のようですが、実際には2011年8月から既に販売開始されています。

 
 

■本体

箱の中にはヘリコプター本体、コントローラー、マニュアル、・・・

 

そして、充電用USBケーブルと、衝突して壊れたときのためにスペアのメイン・ローター(上段用1枚、下段用1枚)とテイル・ローター2枚が入っています。

 

箱から出すと、ヘリコプター本体のプロペラはぐらぐらしていて、固定されていないのですが、これで良いのだそうです。筆者はてっきりスクリュードライバーで固定しなければならないのかと思って、手順をマニュアルで探したのですが、そうではありませんでした。
プロペラが回ると、遠心力で自動的にプロペラが外向きに揃います。

本体の大きさは、ヘリの先頭からテイル・ローターまで、約20センチです。

 

USBケーブルをPCや他の携帯用USB充電器に繋ぎ、ケーブルの反対側をヘリの機体の横の穴に挿し、充電します。
説明書によると、充電時間は約30分。バッテリー満杯で約8分の飛行時間だそうです。

 

本体の横(充電ケーブルの挿入穴)の横には、ON・OFFスライド・スイッチがあります。
このスイッチで、ヘリ本体の電源をコントロールします。

 
 

■iPhone/iPad/iPod Touchアプリ

このヘリを制御するための無料アプリを、AppStoreからダウンロードします。

AppStoreで、「helo tc」をキーワードに検索します。Griffin Technology社の「HELO TC」をタップします。

 

「Free」ボタンをタップし、

 

「INSTALL」ボタンをタップし、

 

必要ならばiTunesアカウントのパスワードを入力し、ダウンロードを開始します。

 

「HELO TC」アプリがインストールされました。

 
 

■リモコン・コントローラの装着

リモコン・コントローラのバッテリーケースの蓋(2ヵ所)をまず開け、単4(AAA)電池4本をコントローラに挿入し、蓋を閉めます。
電池はパッケージに付いてきません。自分で用意します。

 

コントローラの嵌め込み部分に、iPhone(iPad/iPod Touch)をスライドして嵌め込みます。
挿入部分のサイズの関係で、iPhoneが一番しっくり固定されて嵌め込まれます。iPod Touchだと、ちょっと力を入れると、動いてしまいそうで緩めです。

 

コントローラから出ているミニ・プラグを、iPhone(iPad/iPod Touch)のイヤホンジャックに挿入します。

 
 

■リモコン制御画面の概要

Helo TCアプリを起動すると、

 

Preflight Checklist(飛行前準備リスト)が表示されます。
この時点で、
1.iPhoneの設定を、「航空機モード=オン(Airplane Mode=ON)」にします。
その理由は、ヘリ操作中に電話やテキストメッセージの着信が来て、ヘリの操作に妨害が入り、ヘリがそのために墜落・追突して壊れたらいけないからです。
「絶対に電話は来ない」と確信できる人は、この手順は無視して構いません。
また、iPad/iPod Touchユーザーも、この手順は無視して構いません
2.リモコン装置のケーブルが、iPhone/iPad/iPod Touchのイヤホンジャックにしっかり挿入されていることを、確認します。
3.iPhone/iPad/iPod Touchの音声ボリュームを最大にします。
これは、iデバイスからリモコン装置への信号が、「音」で通信されるため、音声ボリュームが低いと、信号「音」がリモコン装置に到達しないからです。
4.ヘリコプター本体の電源を入れます。
5.リモコンをヘリに向けます。

準備が出来たら、「Let’s Fly!」ボタンをタップします。

 

リモコン画面は、大きく分けて、5つの制御領域があります。
飛行運転中に最も大事な部分は、
1.画面左側面の、プロペラの回転数を上げるスロットル(Throttle)バー、
2.画面右半分の、ヘリを前進・後進・左右に飛行するジョイスティック部分。
3.画面真ん中下のオレンジ色の、ヘリを軟着陸させるための「自動着陸(Auto Land)」ボタン。衝突しそうになったら、このボタンを押します。しかし、徐々にしかプロペラの回転が減速しませんから、このボタンでヘリを急に止めることは出来ません。衝突直前にこのボタンを押しても、手遅れでしょう。
他には、
4.ヘリのライトを点滅させる、「ヘッドライト」ボタン。
5.設定変更のための「ギア」ボタン。(真ん中、下から2番目。)
6.なお、3つまでの飛行経路を記録保存しておいて、それを再現することが出来ます。(「Flight Plans」ボタン。)同じ経路で何度もヘリを飛ばしたい時は、この機能が使えます。

 

上記5.の「設定(ギア)」ボタンをタップすると、設定画面が出てきます。

リモコン電波のチャンネルはA、B、Cの3つから選べます。つまり、3台のヘリを3人で同時に飛ばすことが出来ます。

その下の「Motion」と「Joystick」の選択は、ヘリの飛行方向制御に、
● Motion・・・iデバイスの傾きや動きを検知して、その方向にヘリを進める

● Jyostick・・・リモコン画面のジョイスティック部分を指でなぞってジョイスティクを移動し、その方法にヘリを進める
かの選択です。

「Invert Pitch」は、これがオンだと、ジョイスティックの動きとは反対にヘリを操作するオプションです。

「Throttle on Right」は、画面の左右の反転。

「Expert」モードは、スロットル(Throttle)バーを最大まで使用でき、プロペラ回転を最大まで上げられるオプションです。「Expert」モードがオフの場合は、プロペラの回転数(スロットル(Throttle)の位置)は、真ん中までしか移動できません。経験を積んだら、このオプションをオンにしてみましょう。

 

なお、衝突しそうになったら、
1.オレンジ色の「自動着陸(Auto Land)」ボタンを押す。
2.墜落したら、スロットル(Throttle)バーを一番下に引き下げ、プロペラの回転を止める。
を忘れないように。

 
 

■いざ、飛行開始!

いやあ、最初は難しい。
練習が必要です。

まず、壁や家具に衝突すると、そのショックで尾翼(テイル・ブーム、スタビライザー?)が曲がって、次に離陸したときに右か左に横飛行してしまうことがあります。
コントローラーの「Trim」コントロールでこれはある程度調整できるようですが、手で尾翼を左右へ気持ちだけ押してあげたほうが、この横振れを直しやすいかも。(押しすぎると、後悔するぐらい曲がってしまいます。ほんの気持ち、どちらかにプッシュするぐらいにしましょう。)

また、初心者(?)は最初は用心してスロットルをゆっくり上に上げて、プロペラの回転数を徐々に上げる傾向にあります。しかし、実は、ある程度一気にスロットルを上げたほうが、早くプロペラの回転が上がって、水平飛行が安定しやすいようです。

とにかく、体育館のような広い場所で何回か練習しないと、コントロールがうまくいきません。

週末など暇のある方は、トライしてみてください。

 
 
 



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