Verizon携帯の「データ通信使い放題」が無くなる/SprintがLTEに前向き投資


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アメリカの携帯業界ニュースを3つ。

1.Verizonのデータ通信料金が、「使い放題」でなくなる

Verizon Wirelessは、現在スマートフォンおよびiPhoneに提供している「月$29.99で、データ(パケット)通信が使い放題」プランを廃止し、段階的定額制に移行する計画がある、というニュースが2011年6月20日浮上してきた。
まだVerizon Wirelessからの公式発表ではないが、噂によると新しいデータ通信料金体系は2011年7月7日より開始され、
●月$30で2GBまで
●月$50で5GBまで
●月$80で10GBまで
になる予定だという。
なお、Verizonのデータプランでは、3G通信(CDMA2000)を使った場合でも、4G通信(LTE)を使った場合でも、データ通信料金の違いは無いと言う。
Verizonのスマートフォン/iPhoneでテザリングを使用する場合は、月に$20追加(基本データ通信プランに2GB追加)となるらしい。

また、2011年7月6日またはそれ以前に「月$29.99で、データ(パケット)通信が使い放題」に加入したユーザーは、パケット通信のプランを変更しない限り、2011年7月7日以降もそれを継続できるそうです。

これにより、VerizonのiPhoneとAT&TのiPhoneの毎月の利用料金を比較すると、毎月のデータ使用量が4GBまでのユーザーはAT&Tが安く、5GB以上はVerizonが安くなる。

2.SprintがLTE導入に一歩進む

2008年9月よりアメリカ主要携帯電話会社で4G通信で唯一、WiMaxを採用してきたSprintは2011年6月17日、4G LTEのインフラ工事(LTE基地局の建設)を進めるLightSquared社と合意し、同社のLTEインフラ拡大のために同社に投資を行い、同社のLTEインフラを利用してSprint社が自社ブランドでLTEサービスを提供する契約に合意した。
契約期間はこれから15年間、金額にして200億ドルと推定されている。

これにより、Sprint社はVerizonとAT&Tとに競合して、4GサービスとしてLTEサービスを近く開始することになる。
また、現在サービス提供中のWiMaxサービスの今後が不透明になる。(急にサービス停止はしないだろうが・・・)

Sprint社のWiMaxサービスのインフラは、ClearWire社が提供している(WiMaxに関しては、SprintはClearWireのMVNOである。)が、そのClearWire社も、米国内他通信業者と高速無線通信の分野で競合していくにはClearWireがLTEの導入をすることが必要であることを示唆している。

今後のWiMaxの動向(衰退)に目を離せない。

3.AT&Tが間も無く最初の地域で4G LTEサービスを導入するらしい

2010年12月に4G LTEサービスを開始したVerizonに遅れて、2011年後半に4G LTEサービスを開始する予定を既に発表していたAT&Tだが、 シカゴ・アトランタ・ダラス・ヒューストン・サンアントニオで間も無く(6月末?7月初め?)LTEサービスを始めるらしい。

また一方では、AT&Tが最初にLTEサービスを開始する都市はロスと、ニューヨークだ、という報道もある。

AT&Tは2011年末までに少なくとも15都市以上/人口カバー率で7000万人対象に、4G LTEサービスを開始する予定。



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