iPhone 7/7 Plus用のLightning to 3.5mmアダプターは、双方向性だった。




昨日ツイッターで検証報告を送信したところ、Retweetが非常に多かったので、ブログに記事を書いて永久保存版とします。

iPhone 7/7 Plusでは3.5mmヘッドホンジャックが無くなっていて、イヤホンもLightningポートに差し込むようになっていますが、代わりに「Lightning to 3.5mmアダプター」が付属しています。この「Lightning to 3.5mmアダプター」は、アップルで別売で購入すると、一個$9の価格になっています。

これによって、SquareやPaypal Hereなど、ヘッドホンジャックに差し込むクレジットカードリーダーがiPhone 7/7 Plusで正常に機能するかどうかが危惧されました。SquareではiPhone 7/7 Plus発売前に「使用出来ることは、確認済み」と発表していましたが、実際に使ってみないと安心しませんよね。

そこで、人柱として試してみました。

■ Squareカードリーダー

iPhone 7 PlusのLightningポートに付属の「Lightning to 3.5mmアダプター」を装着し、その先にSquareの磁気カードリーダーを装着し、実際にクレジットカードの決済を試してみました。(自分のカードなので、試しに$1.00だけ課金。)
無事、カード情報を読み、$1.00の決済が認証され、署名画面に進みました。

■ Paypal Hereカードリーダー

同じく、今度はiPhone 7のLightningポートに付属の「Lightning to 3.5mmアダプター」を装着し、Paypal Hereのカードリーダーで$1.00決済を試みました。同様に、問題無く決済されました。

■ ヘッドホンジャックに装着する温度計、Thermodo

iPhoneのヘッドフォンジャックに装着して温度を測る温度計、ThermodoをiPhone 7で「Lightning to 3.5mmアダプター」を介して試してみました。ちゃんと動作して、温度がiPhone 7の画面に表示されます。

■ ヘッドホンジャックに装着する放射線測定器(ポケット・ガイガー)

こちらはちょっと問題がありました。

まず、ヘッドフォンジャックのあるiPhone 6の(ヘッドフォンジャックではなく)Lightningポートに「Lightning to 3.5mmアダプター」を装着し、その先にポケット・ガイガーを接続して、放射線を測定してみます。問題無く測定できています。
この検証から、「Lightning to 3.5mmアダプター」はiPhone 6s以前の古いiPhoneモデルにも使えることがわかります。(ただし、iOSのバージョンはiOS 10.0以上でないとダメかもしれません。)

次に、iPhone 7のLightningポートと「Lightning to 3.5mmアダプター」でポケット・ガイガーを接続すると、うまく測定できません!
3,4度試したのですが、最初は全く静かで、そのうち大きな雑音を示すようになり・・・そのうち、全く測定開始が出来なくなりました。

で、ポケット・ガイガーの画面をよく見たら右上のデバイス表示のところが「debug:iPhone9_1」になっています。iPhone 7 Plusを使ったときはここの表示が「debug:iPhone9_4」でした。古い機種ではdebugの表示が無く、「iPhone 5s」や「iPhone 6」「iPhone 6s」と書かれているので、これは単にポケット・ガイガーのアプリがまだ発売直後のiPhone 7/7 Plusに対応していない、と言うことが考えられます。なので、アプリの更新を待たないといけないようです。

★ と言うわけで、「Lightning to 3.5mmアダプター」は信号を双方向性に通し、(まだ試していませんが・・・)3.5mmプラグのマイクや、旧型マイク/イヤホンも使えるだろう、と予想できます。



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「iPhone 7/7 Plus用のLightning to 3.5mmアダプターは、双方向性だった。」への2件のフィードバック

  1. お世話になっております、以前いろいろ教えて頂いたことのある中国の趙です。
    MVNOのLycaが回線を借りている(技術的にキャリアとの差別です、カバー率など)ことについて教えていただけますでしょうか?
    使用する方にとってT-mobileとLycaどちらが価格性能比がいいですか?詳しくご説明していただけば幸いです。
    今後とも変わらぬ厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

    A Yoshida 返信:

    1.通話・テキストカバレッジ 
     - T-Mobile Simple Choice Prepaid=国際ローミングは$0.20/分で可能。テキストローミングも可能。
     - Lycamobile=アメリカ国内のみ
    2.データカバレッジ 
     - T-Mobile Simple Choice Prepaid=追加料金(月$5)でカナダ/メキシコでローミング可能
     - Lycamobile=アメリカ国内のみ
    3.テザリング
     - T-Mobile Simple Choice Prepaid=可
     - Lycamobile=不可
    4.アメリカからの国際電話
     - T-Mobile Simple Choice Prepaid=ディスカウントプランに加入しないと安くならない
     - Lycamobile=格安
    大きな違いは、そんなところでしょう。アメリカ国内のカバー率は、T-Mobileのプリペイドと、MVNOは、ほぼ同じです。T-Mobileのポストペイド契約は国内のパートナー通信会社(主に僻地での電波)が使用可能ですが。

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