デンバーRTD(公共バス、電車)のチケットの買い方




こちらも参考にしてください。

デンバーRTD(公共バス、電車)のチケットが、iPhone/Androidスマホで購入できるようになった。 – 2018年1月14日


デンバー市内と近郊、および、デンバー国際空港との間のRTD公共バスと電車(Light Rail、Commuter Rail)のチケットの購入方法を別セクションでまとめます。

■ RTDバス、電車、乗車方法(現金、チケット)

RTDバス、RTD電車(Light Rail、Commuter Rail)の料金とチケットは、共通です。
乗車には、
● バスは、乗車時に現金払いでも利用できます。
- ただし、バス車両内には釣銭機はありません。車掌も釣銭用の現金を持っていません。(強盗、釣銭泥棒、その他の犯罪を未然に防ぐためです。)
- その為に、現金で支払う時は必ず釣銭の無いようにきっちりの金額で支払ってください。
- たまに運転手が乗客に声を掛けて、お金を崩せる乗客がいるかどうか聞いてくれますが、いつもそんなに親切な人が居るわけではありません。
- 別の路線に乗り換え(Transfer)する場合には、乗車時に運転手に「Transfer ticket、Please」と言い、乗り換え(Transfer)チケットを貰ってください。乗り換えチケットは、最初の乗車時から3時間有効です。

● 空港、ユニオンステーション、シビックステーション、ボルダーダウンタウンステーションなど、市内のRTD職員の居る有人バスターミナル(ハブ)では、窓口で現金またはクレジットカードでチケット(片道/一回乗車券)、Day Pass回数券(一日乗車券5枚綴り)、片道回数券(10枚綴り)を購入できます。

また、市内スーパーマーケットのKing SoopersおよびSafewayのカスタマーサービスカウンターでも、Day Pass回数券(一日乗車券5枚綴り)と片道回数券(10枚綴り)を購入できます。
Day Pass回数券(5枚綴り)は割引が無く、片道回数券(10枚綴り)は1割の割引になります。
- 一路線/片道だけのバス利用の場合は、バス乗車時にチケットを運転手横(ドアのステップを上がったところ)の料金投入口に投入します。
- 他の路線に乗り換えたり、往復利用する場合には、当日最初の乗車時に回数券1枚を運転手に見せて、「Day Pass、Please」と運転手に言って、回数券を料金投入口に投入します。そして、当日日付スタンプの付いたDay Pass券を運転手から貰います。
- Day Pass回数券で電車に乗る場合には、当日初乗りの電車駅の「Validator」にチケットを挿入し、チケットに日付スタンプを印刷します。
※ 回数券の実際の利用日は、購入年の12月31日まで有効です。年が変わっても未使用の回数券が手元に残っている場合には、翌年の6月末まではRTDの有人バスターミナル(ハブ)で新しい年の回数券に交換してもらえます。交換は同種回数券の5枚単位、または10枚単位なので、交換する際に差分の料金を払う必要があります。また、新年に料金が値上がりした場合はその差額も支払います。

(左)5枚綴りRegional/Airport Day Passの表紙と、(右)個々の回数券チケット

● デンバー国際空港のRTD電車/バスターミナルや、市内のRTD電車(Light Rail、Commuter Rail)の駅またはその付近には券売機があり、クレジットカード(デビットカード)で当日券(片道/1回乗車券、または、Daypass 一日乗車券)を購入できます。全ての券売機ではありませんが、現金が使用できる券売機もあります。
- 自動券売機で購入した片道(One Way)チケットは、購入から3時間有効です。
- 自動券売機で購入したDay Pass(一日乗車券)チケットは、購入当日から翌日午前2時59分まで有効です。
- 自動券売機では、当日以外のチケットの前売りはしていません。
- 電車利用時は、片道(One Way)チケットもDay Passも、チケットは自分で持っていてください。駅での改札も、使用済みチケットの回収も、ありません。電車内で抜き打ち的に車掌が回ってきて、検札をすることがあります。その時に有効なチケットを持っていないと、罰金(初犯$50、2回目$100)を科せられます。
- バス利用時は、片道チケットは乗車時に料金投入口に挿入してください。Day Pass利用の場合には、乗車時に運転手に見せるだけで、料金投入口には絶対に挿入しないでください。


■ RTDバス、電車料金

RTDバスおよび電車の乗車料金は、
- 市内RTDバスは、乗車間距離に関わらず片道$2.60 $3.00(一日乗車券$$5.20 $6.00)
- 都市間RTDバス(例:デンバー⇔ボルダー間)は、乗車間距離に関わらず片道$4.50 $5.25(一日乗車券$9.00 $10.50)
- 電車近距離(Local)は、乗車間距離に関わらず片道$2.60 $3.00(一日乗車券$5.20 $6.00)
- 電車長距離(Regional、空港始発・終点を除く)は、乗車間距離に関わらず片道$4.50 $5.25(一日乗車券$9.00 $10.50)
- 空港始発(空港終点)の場合には、バス/電車に関わらず、また、最終降車地(最初の乗車地)に関わらず、片道$9.00 $10.50(一日乗車券「も」$9.00 $10.50)
もちろん、一日乗車券は、当日最初の利用から、翌未明の午前2時59分まで、何度乗っても追加料金無し。
なお、6-19歳(小・中・高校生であること)または65歳以上のシニアは、料金は半額です。(年齢、および、18-19歳の場合には高校在学中を証明するIDの提示を求められることがあります。)5歳以下は、無料です。

電車の近距離と長距離の区別は、
【RTD-Denver】RAIL FARE ZONES
の地図の「A」「B」「C」ゾーンで、
- (空港始発・空港終点を除く)単一ゾーン内、または、隣接するゾーンへの移動は「近距離(Local)」料金 (例:AからBへ乗車)
- (空港始発・空港終点を除く)2つ以上のゾーンの移動、つまり、ゾーンを飛び越えた移動は「長距離(Regional)」料金(例:AからCへ乗車)
です。

RTDの料金は、「往復」と「一日乗車券」が同じ料金だし、デンバー国際空港を始発・終点または途中寄港点にする場合には「空港片道」と「一日乗車券」が同じ料金です。したがって、土地勘の無い旅行者はあまり考えず、
● 「市内バスだけの移動」なら、Local Day Pass(Local一日乗車券)
● 「電車も乗るし、どこまで移動するかわからない」「当日初乗りが空港だが、他にも当日バスや電車に乗るかもしれない」「当日最後に空港終点だが、その前にバスや電車で他も寄りたい」「送り迎えなどで空港に往復する」などの場合は、$9.00 $10.50のRegional/Airport Day Pass(長距離/空港一日乗車券)
を買えば良いです。

■ RTD自動券売機の使い方

RTD自動券売機はタッチスクリーンです。クレジットカード(またはデビットカード)だけが使える自動券売機がほとんどですが、現金の使える自動券売機もたまに見かけます。

以下では一般旅行者の良く利用するシチュエーションのみ、紹介します。

初期画面で「1. Purchase Tickets」タッチします。

次の画面で「Full Fare」(20-64歳)または「Discount Fare」(6-19歳、または、65歳以上)を選択します。

次の画面で、チケットの種類を選択します。
- 「Local Day Pass」($5.20 $6.00)は近距離バス、電車の近距離乗車、一日乗り放題乗車券(午前2時59分まで)、
- 「Regional Day Pass」($9.00 $10.50)は都市間バス、電車の長距離乗車、空港始発/終点/途中乗車の場合、一日乗り放題乗車券(午前2時59分まで)、
- 「Local One Way」($2.60 $3.00)は近距離バス、電車の近距離乗車、一回(片道)乗車券(購入から3時間有効)、
- 「Regional One Way」($4.50 $5.25)は都市間バス、電車の長距離乗車、一回(片道)乗車券(購入から3時間有効)、
- 「Airport」($9.00 $10.50)は、空港へ/空港から、一回(片道)乗車券(購入から3時間有効)、
- 「Upgrade to Reg.(ional) Day Pass/Airport」は、Local Day Passや、One Wayチケットを既に購入している場合に、「Regional Day Pass」にアップグレードするための差額支払い、
旅行者は移動の距離に応じて、「Local Day Pass」か「Regional Day Pass」を選ぶのがお勧めでしょう。

次の画面は、チケットの枚数を選択するところ。
もちろん、複数のチケットを選択しても、チケットは選択した枚数だけ印刷されます。

枚数を選択した後は、支払い方法の選択。クレジットカード、または、デビットカード。(キャッシュが使用できる自動券売機の場合には、キャッシュの選択も出るはずです。)デビットカードの場合には、PIN番号の入力が必要です。

支払い方法を選んだら、カード挿入/現金挿入の指示が画面に出るので、それにしたがって画面横のカードスワイプ、または、現金投入口で支払います。


支払い領収書とチケットが、自動券売機の下のスロットに出てきます。


■ 回数券のValidation

デンバーユニオンステーション、シビックセンターステーション、デンバー空港RTDステーション、ボルダーダウンタウンステーション、等の有人RTD窓口や、スーパーマーケットのSafewayとKingsoopersで購入できるDay passまたは一回限りの回数券は、使用日よりも前に事前購入することができます。
しかし、回数券には乗車日や乗車期限が印刷されていないため、実際に使用する日にValidation(日付けスタンプを回数券に印刷する)するか、(当日の初乗りがバスの場合)Day Passに交換してもらわなければなりません。

● Day passまたはOne Way回数券で、バス1乗車区間、または、バス片道だけ利用する場合。

利用するバスに乗車する時に、運賃箱の右横のスロット(紙幣を投入するスロット)に入れてください。

● Day Pass回数券で一日乗り放題を利用する場合で、最初にバスに乗る場合。

最初のバスに乗車する際にDay Pass回数券をバス運転手に見せて、「Day Pass、Please」を言って、それからDay Passを運賃箱の右横のスロット(紙幣を投入するスロット)に入れてください。バス運転手がパネルで操作して、日付けスタンプの付いた実際のDay Passを印刷します。

この実際のDay Passは、乗車口ステップの右側(バスのフロントガラス側)のコンタクトレスカード(通勤等頻繁に利用する人用)をタッチするパネルの右横のプリンターから印刷されて、取り出すことが出来ます。

その後は、
- 他のバスに乗るときには、日付けスタンプの付いた実際のDay Passを運転手に見せて乗車して下さい。
- 電車に乗るときには、日付けスタンプの付いた実際のDay Passを自分で持っていてください。抜き打ち的に車掌が検札をすることがあります。その時にはDay Passを車掌に見せてください。

● Day PassまたはOne Way回数券で、最初に電車に乗る場合。

電車駅付近に「Validator」と言う表示の書かれた「ポール」があります。


このポールのスロットにDay PassまたはOne Way回数券を挿入し、回数券に日時、および、乗車利用期限を印刷します。

その後は、
- 他のバスに乗るときには、日付けスタンプの付いた回数券を運転手に見せて乗車して下さい。
- 電車に乗るときには、日付けスタンプの付いた回数券を自分で持っていてください。抜き打ち的に車掌が検札をすることがあります。その時にはチケット(回数券)を車掌に見せてください。



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