アメリカ4Gモバイル通信比較:AT&T、T-Mobile、Verizon、Sprint、Clear


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つい最近まで「4Gはまだサービスエリア(カバレッジ)も少なく、導入を考えるのは早い」と思っていました。しかし、アメリカにおけるiPhone/アンドロイド携帯の普及加速度はすさまじく、3G携帯の保有台数が高くなってきたようです。携帯ユーザーの使用パターンも、従来の携帯のSMSテキストから、携帯による電子メールとブラウザーの使用率が高くなってきているようです。そのため、3G通信の混雑が日々身近に感じられるようになってきました。

そこで、筆者もようやく腰を上げて、4Gへの移行を決意しました。

まずは、アメリカ通信各社の4Gサービス状況の調査です。

通信会社 4G
通信
方式
周波数 サービス開始
年月
契約形態
4G/4G+3G 契約の場合
(「3Gのみ」契約の場合は他の選択肢あり)
提供されている4G端末
2011年6月18日現在
緑色はポケットWiFi
藍色はUSBタイプ
(殆どが3Gにも対応)
AT&T HSPA+ 1900MHz(Band II)
850MHz(Band V)
2010年12月~2011年2月 ポストペイド2年契約
 
プリペイド
AT&T USBConnect Shockwave 4G (Sierra Wireless)
AT&T LTE 700MHz
(704-746MHz)
2011年9月18日 ポストペイド2年契約
 
プリペイド?
AT&T USBConnect Adrenaline (LG)
700/1700/2100 MHz対応
T-Mobile USA HSPA+ 上り1700MHz/
下り2100MHz
(Band IV)
2010年3月 ポストペイド2年契約
 
プリペイド
T-Mobile 4G Mobile Hotspot (ZTE MF61)
 
T-Mobile Rocket 3.0 4G Laptop Stick (ZTE)
 
T-Mobile Jet 2.0 (Huawei)
T-Mobile USA HSPA+ 1900MHz(Band II) 2012年9月 ポストペイド2年契約
 
プリペイド
 
T-Mobile USA LTE 上り1700MHz/
下り2100MHz
(Band IV)
2013年3月末    
Verizon LTE 700MHz
(746-787MHz)
2010年12月 ポストペイド2年契約
 
ポストペイドMonth-to-Month
Novatel MiFi 4510L
 
Samsung SCH–LC11
 
Novatel 551L
 
Pantech UML290
 
LG VL600
Sprint WiMax 2.5GHz 2008年9月
 
2012年12月末には販売中止予定
ポストペイド2年契約 Novatel MiFi 4082
 
Sierra Wireless Overdrive Pro
 
Franklin Wireless U600
Clear (ClearWire) WiMax 2.5GHz 2008年9月 ポストペイド2年契約
 
ポストペイドMonth-to-Month
 
2時間/1日/1週間プリペイド
CLEAR Spot 4G
 
Rover Puck by CLEAR
 
CLEAR 4G Mobile USB
 
CLEAR 4G+ Mobile USB Series S
 
サービスエリアは70数都市に限られている。
それ以外では加入できない。
 
モデムは4G専用。
(3G地域では使えない。)
MetroPCS LTE 上り1700MHz/
下り2100MHz
2010年9月 ポストペイドMonth-to-Month 携帯電話のみ
Cricket Wireless LTE 上り1700MHz/
下り2100MHz
2011年12月21日    
U.S. Cellular LTE 700MHz? 2012年3月予定 未発表 携帯電話/タブレット端末のみ(予定)
Sprint LTE 1900MHz、1600MHz、800MHz 2012年中頃予定    
Clear (ClearWire) TD-LTE 2500MHz? 2013年6月予定    


注:「ポストペイドMonth-to-Month」契約は、最低1ヶ月の契約が必要だが、解約は解約料無しで、2ヶ月目以降はいつでも可能。
 
なお、SprintはWiMaxの回線は、Clearの回線を使用しているので、サービスエリア(カバレッジ)は両社とも同じ地域になります。


注意:Clear(Clearwire)のWiMaxは、Clear社が2013年6月に向けてのTD-LTEへの移行に投資を注いでいる為、WiMaxの拡張計画はもう止まって(終了して)います。
したがって、ClearのWiMaxは現在全米70数都市にしかなく、これ以上は増えません。
また、WiMax電波そのものの停波も、いずれは数年後に到来します。(早くて2015年ごろ。)
現時点で最も問題なのは、ClearのポケットWiFiは4G(WiMax)専用であり、4G WiMax電波の飛んでいないところでは文鎮としてしか役割がありません。(3G/2Gにフォールバックしません。)
それだけでなく、カバーされていると言われている都市であっても、基地局と基地局の距離が遠く、その間はWiMax電波が弱かったり、電波がかろうじて届くか、建物内だと全く届かない地域があります。
したがって、WiMaxカバレッジの無いところへ行く場合には、LTE/HSPA+/3G対応のモバイル通信装置を持参するよう、お勧めします。


 
 
 
以下は各社モバイル通信料金のまとめです。(参考に、「3Gのみ」通信料金も含んでいます。)
2011年6月19日
2011年11月30日更新
2012年1月28日更新

通信会社 契約形態 通信料金 超過バイト料金 2年契約期限前解約料
AT&T 3G
ポストペイド2年契約
DataConnect 3G Plan $35/月/3GB
 
DataConnect 3G Plan $60/月/5GB
$0.05/1MB $150 – $4x契約月数
AT&T 3G+4G
ポストペイド2年契約
DataConnect 4G (4G LTE) Plan $35/月/3GB
 
DataConnect 4G(4G LTE) Plan $50/月/5GB
$10/1GB $150 – $4x契約月数
AT&T 3Gまたは3G+4G
プリペイド
Prepaid DataConnect Day Plan $15/日/100MB
 
Prepaid DataConnect Week Plan $30/週/300MB
 
Prepaid DataConnect Month Plan $50/30日/1GB
追加でプランを購入 無し
T-Mobile USA 3Gまたは3G+4G
ポストペイド2年契約
$29.99/月/200MB
 
$39.99/月/2GB
 
$39.99/月/5GB
 
$84.99/月/10GB
無料
(ただし、速度制限が掛かる)
最大$200
T-Mobile USA 3Gまたは3G+4G
プリペイド
$15/週/300MB
 
$25/月/1.5GB
 
$35/月/3.5GB
 
$50/月/5GB
追加でプランを購入 無し
Verizon 3G
ポストペイド2年契約
または
ポストペイドMonth-to-Month
$20/月/1GB
 
$35/月/3GB
 
$50/月/5GB
 
$80/月/10GB
$20/1GB
 
$10/1GB
 
$10/1GB
 
$10/1GB
$175
Verizon 3G+4G
ポストペイド2年契約
または
ポストペイドMonth-to-Month
$20/月/1GB
 
$35/月/3GB
 
$50/月/5GB
 
$80/月/10GB
$20/1GB
 
$10/1GB
 
$10/1GB
 
$10/1GB
$175
Verizon 3G(3G+4Gも?)
プリペイド
$15/週/250MB
 
$60/月/3GB
 
$90/月/10GB
追加でプランを購入 無し
Sprint 3G+4G
ポストペイド2年契約
$44.99/月/3GB(3G)+使い放題(4G)
 
$59.99/月/5GB(3G)+使い放題(4G)
 
$89.99/月/10GB(3G)+使い放題(4G)
3Gの超過分は、$0.05/1MB 最大$200
Sprint 4G接続のみ
ポストペイド2年契約
$49.99/月/使い放題(4G) 無料 最大$200
Clear
(ClearWire)
4G
ポストペイド2年契約
または
ポストペイドMonth-to-Month
$34.99/月/使い放題
下流速度1.5Mbpsに制限
 
$49.99/月/使い放題
速度制限無し
無料 無し
(2年契約の場合は、
モデムはリース可能)
Clear
(ClearWire)
4G
プリペイド契約
2時間/使い放題 $4.99
1日/使い放題 $9.99
1週間/使い放題$24.99
無料 * モデムでWiMaxに接続し、オンラインでパスを購入可能


 
 
以上の調査結果に、個人的な購入条件として、
1.2年契約はしたくない、
2.装置はポケットWiFiを購入、
を考慮し、
(1)T-Mobile USAプリペイド契約で、T-Mobile 4G Mobile Hotspot (ZTE MF61)
(2)VerizonポストペイドMonth-to-Month契約で、Novatel MiFi 4510L
(3)ClearポストペイドMonth-to-Month契約で、CLEAR Spot 4G
を購入することに決めました。

それぞれの購入価格+初期価格は、
(1)T-Mobile USA
T-Mobile 4G Mobile Hotspot (ZTE MF61)  $129.99(2年契約の場合は、$79.99)
【2G Edge/3G UMTS/4G HSPA+:1900MHz、上り1700MHz/下り2100MHz対応】
トップアップカード$10分 $10.00
消費税 $8.20
アクティベーション料 $0.00(プリペイド・プランのため)
——————–
合計 $148.19

 

(2)Verizon
Novatel MiFi 4510L  $269.99(2年契約の場合は、$49.99)
【3G CDMA EV–DO Rev.A/Rev.0:800/1900 MHz、4G LTE:700MHz】
消費税 $22.44
——————–
合計 $292.43
(別途、アクティベーション料$35が最初の月の請求書に加算される。)

 

(3)Clear
CLEAR Spot 4G(整備品) $65.00(新品は$99.00)(2年契約の場合は、新品を月$6でリース可能)
【4G WiMax:2.5GHz】
消費税 $5.41
アクティベーション料 $35
最初の月の使用料$45.00
税 $2.72
——————–
合計 $153.13

 

です。

■購入・注文

注文は、すべてそれぞれのオンラインサイトで注文しました。

http://www.t-mobile.com/

http://www.verizonwireless.com/

http://www.clear.com/

各社ともFedex/UPSなどで2,3で自宅(米国アドレス)へ到着しました。

■アクティベーション

T-Mobile USA

T-Mobile USAのモバイル・デバイスは、プリペイド(No-Commitment)契約の場合は、
(1)SIMをポケットWiFi装置に挿入する
(2)ポケットWiFi装置の電源を入れる
(3)パソコン/スマートフォン/タブレットから、ポケットWiFi装置に接続する
(4)ブラウザーを開く⇒アクティベーションページが自動的に立ち上がる。画面に沿って情報を入力し、アクティベート完了

のはずですが、何回か行ったのに最終段階で「アクティベーション中です。暫くして、アクティベーション完了のメッセージが受信されなければ、カスタマーサービスに電話してください。」とメセージが出てきて、暫く待ってもアクティベートが完了しなかったので、結局は1-800-672-5390に電話してアクティベートして貰いました。

アクティベートのときに、SIMカード番号(ICCID)とモバイル通信装置のシリアル番号(IMEI)、装置の希望電話番号の最初の3桁(エリアコード)を選ぶためにその州と市、そして、希望電話番号の最初の3桁(エリアコード)、生年月日、4桁のPIN番号(自分で決める)、が必要です。
(装置からオンラインでアクティベートするときは、ICCIDとIMEIは自動的に入力されます。)

この時に解ったのは、カスタマーサービスから私が「希望しているエリアコードでは空き番が無いので、割り当てできない」と言うことでした。そこで、別のエリアコードで電話番号を割り当ててもらったのですが、初めからそのエリアコードを選んでいれば、オンラインでのアクティベートが成功したのかもしれません。

アクティベート後、ポケットWiFi装置にテキストメッセージが届き、使えるようになります。(プリペイドアカウントの場合は、アクティベート後、使用前にトップアップが必要です。)

Verizon

Verizonの4Gモバイル通信装置は、カスタマーサービス1-877-807-4646に電話してアクティベートします。

アクティベートのときに必要な情報は、
(1)モバイル通信装置の電話番号(出荷時に割当てられます。パッキング・スリップに書いてあります。)
(2)ソーシャルセキュリティー番号の最後の4桁
です。

音声自動応答システムで上記の必要情報を入力し、「1」を押してアクティベートしますが、結局は生のカスタマーサービスに繋がりました。

そこで再度、同じ情報を繰返し言い、カスタマーサービスから遠隔(OTA)で装置をアクティベートしてもらいます。
この時、LTE用のSIMが装置に挿入されていなければなりません。
また、装置の電源が入っていなければなりません。

うまくいけば、ポケットWiFiのLEDが2、3度点滅し、装置のアクティベートが完了します。

私の場合は、カスタマーサービスに電話をする前にポケットWiFiの電源を入れておきましたが、担当者に「何度アクティベートの信号を送っても、アクティベート出来ない」と言われ、「じゃあ、電源をリセットしてみよう。」と言ってバッテリーも一度外し、バッテリーを入れるところからやり直して電源を入れたら、一発でアクティベートできました。

Clear(ClearWire)

Clearの4GポケットWiFiは、アクティベートされた状態で出荷されてきます。

電源を入れて、初めて繋ぐと、「Welcome」ページがブラウザーに現れます。

「Welcome」ページには使用規約に同意する項目が幾つかあり、それに「同意する」の印を付けて、そのページを送信すると、そこからは普通に使えます。

■サービスエリアと速度

T-Mobile USA:4G HSPA+

T-Mobileの4G HSPA+は、既存のキャリア通信機器をそのまま再利用し、ソフトウェアのアップグレードで高速化しています。

したがって、大きな初期投資を必要としないため、現在のところ、アメリカ4大キャリアの中でももっとも広範囲にわたってカバーされています。

アメリカの184の大都市(2011年6月16日現在)とその周辺で、人口カバレッジで2億人以上の人口をカバーしています。

そして、対象都市でT-Mobile USAの3G電波が受信可能であれば、そのほぼ全域で4G(HSPA+)も受信できます。

アクセス速度の理論最大値は、ダウンロード21Mbps/アップロード5.7Mbps。ただし、2011年6月16日現在、96の都市では既にダウンロード42Mbpsに速度が引き上げられています。

※実測値は、電波の状況、使用する通信装置の仕様などによって変わります。

Verizon:4G LTE

Verizonの4G LTEは、2011年6月14日現在、74の大都市とその周辺で利用できます。

なんと、私の住んでいる地域は以前からサービスエリアの中には入っていましたが、2011年6月14日の発表によるとそれが更に充実され、電波の谷間が殆ど無くなり、使い心地が良くなりました!

Verizonは段階的にLTEの速度を上げていく予定ですが、現在のアクセス速度は、ダウンロードが5-12Mbps、アップロードが2-5Mbpsと発表されています。

Clear(ClearWire):4G WiMax (SprintはClearの回線を使っているので、Sprintも同じ状況)

アメリカの76の大都市(2011年6月20日現在)とその周辺で、人口カバレッジで1億2千万人以上の人口をカバーしています。

現在のアクセス速度は、平均ダウンロード速度が3-6Mbps、ピーク・ダウンロード速度は10Mbps以上。アップロードが1.5Mbpsと発表されています。

なお、Sprintは2011年6月17日にニュースリリースを発表し、LTEのインフラ設置を行っている会社、LightSquaredに投資し、LTEサービスを近く開始すると言っています。

AT&T:4G HSPA+、4G LTE

AT&TのHSPA+も、T-Mobile USAのHSPA+と同様、既存の基地局通信装置をソフトウェアのアップグレードによって速度向上を達成しています。

そのため、初期投資が少なく、現在、AT&Tの3Gネットワークのほぼ100%でHSPA+のアップグレードが完了していて、人口カバレッジで2億5千万人以上の人口をカバーしていると言われています。

AT&Tの現在のHSPA+アクセス速度は、ピーク・ダウンロード速度6Mbpsと発表されています。

AT&Tは2011年夏にアトランタ、シカゴ、ダラス、ヒューストン、サンアントニオで同社最初のLTEのサービスを開始する、と発表しています。

■実測値

T-Mobile USA:4G HSPA+

自宅はT-Mobile USAの電波の受信強度は余り強くなく、信号は3本柱が立ちますが、速度はダウンロード0.6Mbps、アップロード2.0Mbps程度。

基地局に近いところ(車で約5分のところ)では、ダウンロード5.1Mbps、アップロード3.4Mbps程度でした。

Verizon:4G LTE

Verizonの信号は自宅でも強く、信号は柱が4本中4本(全部)立ちます。自宅での速度はダウンロード2.7Mbps、アップロード3.6Mbps程度。

基地局に近いところ(車で約5分のところ)では、ダウンロード3.2Mbps、アップロード3.9Mbps程度でした。

町中、どこへ行っても比較的一様なアクセス速度が得られるようです。

Clear(ClearWire):4G WiMax (SprintはClearの回線を使っているので、Sprintも同じ状況)

自宅はサービスエリアのすぐ外。
実際に、Clearの申込みページで自宅の住所を入力すると、「あなたの住所は、サービスエリアではありません。」と出て、申し込みが出来ません。
したがって、使用場所アドレスは別のアドレスを入れて、申込んだくらいです。

それでも、風向き(?)によって電波がかろうじて届くことがあります。
その状態で、速度はダウンロード0.5 Mbps、アップロード27Kbps(数字の間違いではありません。)程度。

基地局に近いところ(車で約5分のところ)に移動しての測定では、ダウンロード7.5Mbps、アップロード1.5Mbps程度で、信号が強ければ、今のところ私の住んでいる市では一番速い4Gモバイル通信です。

参考:AT&T 3G

iPhone 4 (3G)でアクセス速度を測定してみました。

AT&Tは同じ場所でも、アクセス速度のばらつきが多いです。何故でしょうか。

自宅では信号が5本中3本立っており、ダウンロード0.5Mbps、アップロード0.8Mbps程度でした。

基地局に近いところ(車で約5分のところ)に移動しての測定では、ダウンロード2.5Mbps、アップロード1.6Mbps程度でした。

キャリア 通信方式 自宅 基地局付近
T-Mobile USA 4G HSPA+ ↓0.6Mbps/↑2.0Mbps ↓5.1Mbps/↑3.4Mbps
Verizon 4G LTE ↓2.7Mbps/↑3.6Mbps ↓3.2Mbps/↑3.9Mbps
Verizon
カリフォルニア州サンホセで測定
4G LTE   ↓15.0Mbps/↑12.0Mbps
Clear 4G WiMax ↓0.5Mbps/↑0.02Mbps ↓7.5Mbps/↑1.5Mbps
参考:AT&T 3G HSPA(W-CDMA) ↓0.5Mbps/↑0.8Mbps ↓2.5Mbps/↑1.6Mbps

 
 
私の住んでいる地域の状況であって、全米一般的には言えませんが、結論は、
1. 電波が強ければ、現状ではClear/WiMaxが速い。しかし、カバレッジが悪い。
2. 安定して速度が出るのは、Verizon/LTE。今後、Verizonがアクセス速度を段階的に速くしてくれるのを期待したい。
3. T-Mobile USAのHSPA+も、電波が強ければ、現状では速い。
4. AT&Tの3Gでも、Enhanced Backhaul(基地局間のバックボーンの回線の改善)により、速度が速くなっている。特に、電波信号の強度が強ければ、その状況は顕著にわかる。しかし、速度が安定せず、遅いときはダウンロード速度が10分の一以下に減って100-200kbpsに落ちることが頻繁。

もう少し色々なところで使った上で、私的にはClearはもうすぐ解約し、Verizonの月極め契約をキープし、バックアップとしてT-Mobile USAのプリペイド・アカウントを最低限の頻度で更新して行くことになるでしょう。



――<●>――
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「アメリカ4Gモバイル通信比較:AT&T、T-Mobile、Verizon、Sprint、Clear」への9件のフィードバック

  1. 管理人様
    いつも 読みやすい丁寧な記事を楽しみに拝見致しております。

    日本ではイーモバイルユーザーで「AT&T GoPhone」はWindows Mobileの端末にテザリング ソフトを入れて使い始め、100$更新で現在に至っております。※Dataプラン 500MB $25プランができたのはありがたい事です。
    米国ではAndroidのMapとナビが便利で手放せません。

    当方も 日本でHSPA+を意識し始め、イーモバイルのDC-HSPA+対応モバイルルーター GP02 に切換えを考えています。W-CDMA(HSDPA) 2100/1700(IX)MHz HUAWEI製・・・今後のT-Mobileのプリペイドに期待を持っています。

    引き続き、新たな情報の提供を楽しみに致しております。

    最後に1つ、お時間がございましたら、お答え願います。
    Pay As You Go の 通話のRate Plan ですが、これは Web上で変更はできないものでしょうか?
    よろしくお願い申し上げます。

    管理人 返信:

    T-Mobile USAは、アメリカ国内での3G/HSPA+は、Band IV周波数ですよ。
    Band IVとBand IXは、違います。
    イーモバイル用のモバイルルーターは、T-Mobile USAでは、まず使用できないでしょう。(確実にBand IV対応が確認できなければ・・・)

    Pay As You Go の 通話のRate Plan 変更というのは、以前の1分$0.25から、現在の1分$0.10への変更という意味でしょうか?
    であれば・・・
    解りません。
    自分も1分$0.25時代に加入したSIMがあり、当時、色々調べてみましたが、うまく料金を変えることは出来ませんでした。
    一度、残高をわざとExpireさせて、番号が切れる前にもう一度トップアップしたら、1分$0.10になるかと思って、やってみましたが、ダメでした。
    結局、自分は電話番号をキープする必要は無かったので、新しいSIMで1分$0.10のPay As You Goに加入しなおしました。

    あと、やってみたことがないのは・・・・
    途中で1日いくらのプランに1、2日変更して、その後、もう一度Pay As You Goに戻してみることぐらいでしょうか。
    それで1分$0.10に変更出来なければ、別アカウントで作り直す以外には、他には方法は考えられないですね。
    この時、前の番号をMNPしたら、契約内容も引き継がれると思うので、ダメでしょう。
    全く新しい電話番号にしないと、いけないでしょう。

    それでも諦め切れなければ、カスタマーサービスに電話して、変えてもらうこと(可能かどうかは解らないが、出来ない理由があるとは思えない。)

    私もおかしな話だと思います。
    安くなるのだから文句を言う人は居ないので、加入者全員に自動的に1分$0.10のプランに変更すべきですよね。

    Isaka 返信:

    Pay As You Go ですが、AT&T に電話したらあっという間に即日変更してくださいました。たしか2011年春頃です。

  2. 皆さま ご回答ありがとうございます。

    管理人様・・・ご丁寧な ご回答に感謝でございます。

    「Band IVとBand IXは、違います。」
    そこまで 知らず、淡い期待を持っておりましたが、ご指示いただきありがとうございます。

    先日より イーモバイルのDC-HSPA+対応モバイルルーター GP02に 切り替えて使っております。
    自宅では ↓7.2~0.9Mbps/↑3.1~0.8Mbps 時々刻々 風向きで?変わり、数字では顕著に変わっては
    いるものの、継続的に利用した感想では、以前の3G利用のD25Hと 実感的には あまり変化を感じられないのが感想です。

    また、「Pay As You Go の 通話のRate Plan 変更」の件、
    以前の1分$0.25から、現在の1分$0.10・・・
    ええっ そうだったんですか??あまり意識しておりませんでした。

    私の 説明が不足しておりました。
    「Calling Plan」の変更の件です。帰国時に残高維持のため、日頃「Minute ※10c/Minute Plan」です。
    それを 訪米時 Day Plan・・・Daily Unlimited Plan $2/Day ONLY on days used に
    Web 上で容易に 変更できればと思い お訊ねいたしました。

    ※私のAnytime Minutes も 変更されず 25¢/minute のままでした!!
    ただ、「Minute ※10c/Minute Plan」なら それでも まだ良いかな・・・
    今まで 番号を維持したのは 特にその番号が欲しいわけでなく、100$チャージで そこからDataパッケージの支払いでほぼ一年で使いきってしまうバランスため、その様にしておりました、。

    でも10c/Minute なら 今回のを使い切り、新しい番号にしようかな・・・
    ※それと 切れた場合、都市部なら良いのですが、再度ATTの店を訪ねる手間と時間が合わないので敬遠しておりました。
    どうも ATTはショッピングセンターなどではなく 個別に建物を構える場所が多いように 見受けます。

    管理人様 ご丁寧な ご回答に感謝でございます。ありがとうございました。

    Isaka 様
    電話の件 了解です。
    Web上、「Pay As You Go Online」などで 変更可能な方法があればとお思い お訊ね致しました。
    知らせいただき ありがとうございます。

    管理人 返信:

    なるほど、Pay-as-you-goから他のプラン(Daily、Monthly)への変更は、出来なくなりましたね。
    気が付きませんでした。

    この際、1分$0.10のPay-as-you-goレートに変えてもらい、それで我慢してもらうようにするしかないですかね。

    ちなみに、AT&Tサイトを探しているときに、次のようなFAQエントリーを見つけました。

    Q:Can a Pay As You Go subscriber change to another Pay As You Go rate plan, and is there a charge for that change?
    A:Pay As You Go subscribers may change plans at any time. The first rate plan change request will be processed at no charge. However, after the first change, you may be charged a $10 fee for each subsequent rate plan change.

    したがって、堂々と$0.25⇒$0.10プランへの変更は(1回は、無料で)リクエストできます。

    一時今年の初め安いGoPhoneパッケージを見なくなりましたが、最近またWalmartやTargetやBestBuyで、$9.99のGoPhone/SIMパッケージを見かけるようになったので、AT&Tショップよりは、電話機を捨てるつもりで、これらの小売店を探したほうが早いかもしれません。

    Isaka 返信:

    travelman 様

    Rate Plan 変更は Web Page を探しても見つからず、Go Phone 用の電話番号を Web Page から探しました。
    (初回の Rate Change は無料ですが、二回目からは $10 必要なんて書いてあります。)
    これを iPhone 3G に入れて音声・SMSだけ使っています。
    SIM カード自体は AT&T でいただけるという話も聞きますが、二回ほどトライしたものの「アクティベーションするから電話機をみせるように」と言われ続け、やめました。Amazon.com で $0.01 なんかで売っているので、送料を考慮し五枚ほど入手して使っています。

    本題の HOT SPOT ですが、
    Sprint Overdrive / Sprint Overdrive Pro / MiFi + AT&T SIM / Sprint ZTE
    を使ったことがありますが、アメリカ国内では Sprint Overdrive Pro が気に入っています。
    初期の Sprint Overdrive は不具合が多かったのでしばらく前に Pro に取り替えてもらいました。
    MiFi + AT&T SIM はアメリカ国内で出番がないのですが、海外に行った時に快適に使っています。
    Sprint ZTE はフランスでまったくダメで解約・返却になってしまいました。
    MiFi + b-mobile U300 で日本で行った際に使っていましたが遅すぎていまは AT&T 一本です。

    管理人 返信:

    横槍ですが・・・

    >本題の HOT SPOT ですが、

    ヨーロッパにはCDMA2000キャリアが一つも無いので、Sprint ZTEとかOverdriveはヨーロッパでは使えないでしょう。Verizon iPhone4(4Sではない)も、ヨーロッパへ持っていったら、iPod Touchと同じだそうです。

    あと、「SprintはWiMax装置+2年契約」を遅くとも2012年末で販売中止しますので、WiMaxは早ければ2014年末でサービス中止になります。

    その点も考慮して、ゆっくりと次の選択肢も考えたほうが良いかも・・・

    アメリカ国内をあっちこっち移動するなら、現状ではVerizon LTE+3Gがやはり安定していますね。Verizonは全体の通信の安定のために、アクセス速度の上限を抑えて居るのは気に入らないですが。

    Sprintも2013年末までには、今のWiMaxサービスカバレッジの3倍近い都市でLTEを使えるようにするらしいですから、Overdrive Pro2年契約が切れた頃にはLTEへのデバイスアップグレードも安価にできるようになるでしょう。

    個人的には、SprintはPCMCIAカードの時からデータ通信に使っていて、その後、MiFi2200に変えましたが、その後プリペイドのVirgin Mobile USAのMiFi2200に変更。
    携帯のFamily Planは今でもSprintなので、一番長いお付き合いですが・・・

    ちなみに、私は今日ClearのWiMaxを解約。VerizonのLTEモバイル通信を継続契約することに決めました。

    日本ではウィルコムのCore3G(ドコモの回線利用)をもう2年も使っているのですが、当時はUSBスティックしかありませんでした。今度日本へ行ったら、そのSIMをMiFiに入れて使えるか、試してみます。(問題は、APNの設定だけですが・・・)

    Isaka 返信:

    管理人様

    多くの出張先が Sprint 以外の電波が使いにくいところばかりなので、Sprint を使っています。
    IT 担当者が Sprint 担当者から International 対応の HOT SPOT がでたからテストしろと持ちかけられ、先週フランス出張へ持って行くことになりました。Sprint の担当者もうちの IT 担当者もあまりわかっていなかったようです。

    BlackBerry Bold も Sprint なのですが、フランスではサービスが途切れることが多く、困っています。同じくフランスに行く同僚に聞いたらわたしと同じ機種で不都合ないと言っていましたので、固有の問題かも知れません。ドイツでは問題はありません。

    国内・海外とも、出向く先によって各キャリアも得意・不得意があるみたいですね。

    Sprint から iPhone がでたことで、仕事用 BlackBerry を廃止して iPhone に変更になります。そうすると個人所有の AT&T iPhone を持っている意味がなくなり家族に譲渡する予定ですが、Sprint only になってしまうのがちょっと心配です。

    MiFi には AT&T の BlackBerry 用 SIM を入れていますが、いつもの出張先以外特に海外では快適に使えています。四種類の SIM を昨年初めにトライしましたが、AT&T SIM がグローバル定額かつ回線速度的にもよく、これに落ち着いています。

    管理人 返信:

    米国在住者にとって、米国外でのデータ(パケット)アクセスはAT&Tがベスト・・・という点は、同感です。

    ただし、デュアルモードiPhone 4Sが出た後、VerizonとSprintが米国外での国際ローミングに対して新しくどのような料金体系を出してAT&Tと競ってくるか、それとも「当社は米国内がメイン。米国外での国際ローミングは、おまけ。使えるだけでも、まだマシ。」態度を継続するのか、注目されます。

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