Sprint版端末は、新発売モデルでもMVNOで使えるようになりました。


- Old Counter



2015年2月11日からのアメリカキャリアの自主的SIMロック解除の公式開始に伴い、そのSIMロック解除のひとつの目的である「(SIMロック解除後は)他キャリアや他社(MVNO)でも使えること」を達成するため、Sprintは2015年2月11日から新発売モデルの機種でもMVNOで使用出来るよう、端末シリアル番号のブラックリスト化を廃止しました。
これにより、Sprint版iPhone 6/6 plusなどの発売されたばかりの新機種でも、TingなどSprintのMVNOと契約できるようになります。
Sprintは従来、新機種は発売から約1年間はMVNOでアクティベート出来ないように、ブラックリスト化していました。
【Ting】Changes to the BYOD program: The good, the bad and the ugly - 2015年2月11日

これに伴い、Tingは2015年2月14日よりSprint版(およびアメリカアップルストア「SIMフリー版」)iPhone 6/6 Plusの加入を受付開始し、これら端末用にナノSIMを販売開始しました。
【Ting】BYOD > Browse all compatible devices > Browse all compatible devices

Tingは端末1台当たり月$6の「基本料金」を支払い、あとは、加入端末合計の使用量に応じた課金がされます。
「全米最安値の月額基本料金$6.00」の携帯会社Ting、SprintのMVNO
さらに、今月末(2015年2月)からはSprint(CDMA2000)端末のみに限らず、T-Mobile USのMVNOサービスも並行して提供し、Sprint回線用とT-Mobile US回線用の端末を混合して、通話・データ通信プランはこれらの端末共有で課金できます。1アカウントで25台まで通話、テキストメッセージとデータ通信を共有できます。

また、SprintのプリペイドブランドであるVirgin Mobile USAとBoostMobile用の端末も、これまではそれぞれのプリペイドブランドの専用端末で、他のMVNOでは使用できませんでしたが、これからは原則的にTingを含めSprint MVNOで使用出来るようになります。ただし、Virgin Mobile USAとBoostMobileの端末は最低それぞれで12ヶ月プリペイド通信契約を続けた後、他のMVNOで使用出来るようになります。また、全ての端末が他のMVNOで併用できるかは、まだわかっていません。

AT&TやT-Mobile USの端末はモデルの新旧に関わらずに、これまではそれぞれの回線を使用するMVNOであればSIMロック解除しなくても使用できました。また、SIMロック解除すれば、他社SIMが使用できました。

Verizonはこれまでも最新モデルの端末は同社プリペイドプランに加入は出来ませんが、StraightTalkなどのVerizon回線を使用したMVNOでは最新モデル端末を自社契約向け端末として販売していたことはあります。Verizonは2015年2月11日以降も今のところはこの方針を変更していません。



――<●>――
関連すると思われる記事:

「Sprint版端末は、新発売モデルでもMVNOで使えるようになりました。」への3件のフィードバック

  1. こんにちは。先月、Swappaで新品未使用未開封のSprint版 iPhone 6を購入したのですが、正規にアンロックするまで凄く大変でした。Sprintのアカウントは7年前にクローズしたのですが、その時の記録からなんとかアンロックの手続きをはじめてもらい、しかしそのiPhone 6は1度もSprintでアクティベイトしていない為に無理だと言われ、仕方なくアカウントをまた開いて端末を登録してアンロックしてもらいました(その後すぐアカウントはキャンセルしましたが)。不思議に思ったのですが、このような新品未使用未開封のSprint版 iPhoneは何処から出回って来るのでしょうか? SwappaなどのIMEIチェックでWhitelistedになるってことは盗品ではないのでしょうが、よく分からずebayやAmazonなどで買って失敗した方とかいると思うのですが。

    管理人 返信:

    なるほど、2015年2月11日以降のSprintのSIMロック解除ポリシーによれば、アカウントの無い人でもSIMロック解除は出来るような書き方をしている(でも、詳しくは書いていない)のですが、
    https://blogfromamerica.com/wp/?p=25617
    https://www.sprint.com/legal/unlocking_policy.html
    私も心配したように、実際にはアカウントが無いと難しいようですね。

    >不思議に思ったのですが、このような新品未使用未開封のSprint版 iPhoneは何処から出回って来るのでしょうか?

    アップルストアでSprint版を「デバイスオンリー」で購入すれば、契約不要、SSN不要で、未開封で購入できます。(でも、その場合は、もともとSIMフリーのはず。)
    しかし、そのときのもともとの購入者のコストは定価ですよね?Swappaから購入した価格は、定価よりも高かったのですか?安かったのですか?
    高かったら、Swappaで購入する意味が無いですよね。自分もアップルストアで、しかも、Sprint版ではなく「SIMフリー版」を買えば、Sprint版と同じモデルで初めっからSIMフリーで、かつ、アメリカ国内のSIMも使えるモデルが買えるので。

    あとは、Sprint既存加入者がアップグレードで安く(2年契約割引または分割)で購入したものの、はじめから転売目的で、自分では一切使わずにすぐに転売に出す場合。しかし、この場合には最初の初期化にアップグレードした人のSSNが必要のはずです。

    最後に現時点ではあまり有り得ないことですが、各キャリアの余剰在庫、整備品、中古下取り携帯などはソフトバンクが買収した携帯卸会社のBrightstarなどを介して携帯業者に卸販売されています。この経路では新品未使用は時期的にまだ出て来ないはずですが、Sprintがアップルに約束したiPhoneノルマが達成できず、余剰iPhoneをBrightstar経由で流すことは、あり得ることではあります。でも、新モデルの発表・発売はまだまだ先ですから、今は無いと思いますが。

    >SwappaなどのIMEIチェックでWhitelistedになるってことは盗品ではないのでしょうが、よく分からずebayやAmazonなどで買って失敗した方とかいると思うのですが。

    Sprintは2015年2月11日以前もキャリアによるSIMロック解除には、端末が契約中か、アメリカ国内に無いとSIMロック解除してくれませんでした。(OTAで一度ピングするため。)2015年2月11日以降はOTAピングはしなくなったようですが。
    したがって、以前から「Sprint版 iPhone 4s/5/5c/5s買ったけど、SIMロック解除するにはどうすればよいか?」という相談はたびたびDMであり、回答は「アメリカに端末が無いと不可能、または、有料SIMロック解除業者に約$200払う」しかありませんでした。現在はSprint版iPhoneの有料SIMロック解除のコストは$100前後には下がっているようです。

  2. 丁寧なご返信ありがございます。Swappaで買ったiPhone 6は64gbで$540(発送元から調べるとBrooklynのローカル業者)でした。大体iPhone 6の64gbは新品でも$600前後で売られている様です。Swappaは販売手数料が一律$10なので10%取るebayより全体的に安い様な気がします。
    はじめはTingで使うつもりで買ったのですが予想通りすぐには使えず、Tingのサイトからフォームに記入しリクエストして、尚且つSprintのアカウントを開いてやっとTingで使える状態になりました。
    その時のにはもう色々と手続きが面倒になってしまい、暫くはSprintの$50で無制限プランでいいかと思っていたのですが、Sprintから電話があり「スーパーバイザーと話した結果あなたのiPhoneをアンロックします。また3日以内のキャンセルはアクティベイトのfeeも戻って来ます」と言われ48時間でアンロックしてもらい、結局今はT-Mobileのプリペイドプランを使っています。以前も仰っていましたが、本当、Sprint版の端末は色々と面倒です。カスタマーサービス自身がよく分かっていない上、言う事がそれぞれ違うのでなんとかならないものでしょうか。
    因みにアメリカの有料SIM解除業者(admin-samunlocks.net)に頼んだところ、新品未使用のSprint版iPhoneは無理だと言われました。

コメントは受け付けていません。