Apple SIMに関してのいくつかの検証記録


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筆者のiPad Air 2がやっと届きましたので、Apple SIMに関していくつかの検証録を書きます。

まだ中間報告です。検証項目が増えたら、このページの下のほうに追加します。

■ 1. Apple SIMって、外見はどんなの?

はい、アップルのりんごマークの付いたナノSIMです。

裏は普通。

Apple SIMは出荷時にiPad Air 2に挿入されていますので、SIM台紙はパッケージには入っていません。
Apple SIMが単体で販売されるようになったらSIM台紙に組まれて販売されると思いますが、SIM台紙のデザインはどんな感じになるのでしょうね。

■ 2. 未開通状態のApple SIMのIMSIとSIM番号は?

SIMリーダーで未開通状態のApple SIMを読んでみると、IMSIもSIM番号(ICCID)も一定しません。読むたびに違いますが、何度か繰り返すとまた最初の番号に戻ります。一番多いのは、IMSIが「49002600F000000000」かな。(注意:SIMリーダーでは2桁組ごとにLo数字とHi数字が逆に表示されている。)







IMSIは普通は
「809」+「MCC(Mibile Country Code)3桁」+「MNC(Mobile Network Code)2~3桁」+「MSIN(mobile subscription identification number)」ですが、そのフォーマットに照らし合わせても、
490+026+00F+000000000
490+09F+100+76EC200AF
とか、MCCやMNCにあたるところも違っており、規則性が不明です。

SIMカードとしてのデータ(IMSI、ICCID番号)が初期化されていないので、認識されないのでしょうか。
または、ICカードのデータフォーマットが通常の携帯キャリアのSIMのフォーマットではないので、通常の「携帯キャリアのSIM」として読めていない可能性もあります。(例:クレジットカードやIDカードのICカードの、データフォーマット?)

■ 3. Apple SIMをiPad Air 2に挿入したときのSIM番号の表示は?

Apple SIMをiPad Air 2に挿入すると、「設定(Settings) ⇒ 一般(General) ⇒ 情報(About)」では、SIM番号欄にCSNと表示されます。桁数も、通常のSIM番号であるICCIDよりも長く、数字以外の英文字も含まれています。

CSN(Card Serial Number?)って、何なんでしょう?Apple SIMの謎は、ここにありますね。
(後記:アクチ済みのApple SIMを挿入したときにCSNをタップすると、ICCID表示に切り替わることがわかりました。あとでこれがわかったので、未アクチのApple SIMを挿入したときにICCIDがどう表示されるか試してみていません。 ←要確認)
上記■ 2.の検証からも、このApple SIMは、通常の携帯用SIMのフォーマットではないのかもしれませんね。それとも、SIMデータがまだ初期化されていない?
これは、これからする下の■ 7.■ 8.の検証をすれば、もっとわかるかもしれませんね。

■ 4. (未開通)Apple SIMを、iPad Airに挿入すると?

Apple SIM (未開通)を前代のiPad Airに挿入すると、「不正なSIM(Invalid SIM)」と表示され、読めません。


■ 5. 既にiPad Airで開通したT-Mobile USのSIMを、iPad Air 2に挿入すると?

既に前代のiPad Airで開通してある、通信プラン加入済みのT-Mobile USのSIMをiPad Air 2に挿入すると、問題無く使用できます。


このとき、iPad Air 2の「設定(Settings) ⇒ 一般(General) ⇒ 情報(About)」では、SIM番号欄にICCIDが表示されます。

これから、iPad Air 2では
 - 通常のT-Mobile US用ナノSIM、
 - 通常のAT&T用ナノSIM、
 - Verizon用ナノSIM(アメリカVerizonキャリアショップで購入したiPad Air 2か、アメリカApple Storeで購入したiPad Air 2のみに限定。ただし、既にアクチしてあるVerizon SIMは、他のiPad Air 2でも使用可能。)
 - Sprint用ナノSIM(アメリカSprintキャリアショップで購入したiPad Air 2か、アメリカApple Storeで購入したiPad Air 2のみに限定)
 - もちろん、他のキャリアのナノSIM
が使用でき、アクチも出来ると予想されます。

■ 6. 普通のT-Mobile US SIMをiPad Air 2でアクチしてみる

後で検証して、投稿

■ 7. iPad Air 2でアクチしたApple SIMの、アクチ後のIMSIとSIM番号はどうなるか?

さて、では、Apple SIMをT-Mobile USでアクチしましょう。(AT&Tでアクチしてしまうと、その後、ほかのキャリアに変更できないから。)

「設定(Settings) ⇒」

「モバイルデータ通信(Cellular Data) ⇒ (Setup Cellular Data) ⇒」

アクティベートしたいキャリア(今回はT-Mobile)を選んで、

その後のステップは本題に関係無いのでスキップしますが、ともかくT-Mobileでのアクチ終了。
でも、すぐには使えない。「アクチ完了したら、Eメールで教えるよ。5分くらいかかるかもね。」的なメッセーが出ます。


数分して、「データ通信プラン更新完了」の通知(と、登録メールアドレスにEメール)。

「設定(Settings) ⇒ モバイルデータ通信(Cellular Data)」には、通信プランの有効期限が表示されます。

「設定(Settings) ⇒ 一般(General) ⇒ 情報(About)」には、まだCSNが表示されていますが、これをタップして見ます。

すると、なんと、SIM番号(ICCID)が表示される!・・・これは、・・・次の検証ステップに期待します。

「ICCID」をタップすると、「CSN」表示に戻ります。

当然、この状態で、T-Mobile USの回線に繋がって3G/4G(HSPA+)/LTEでネット接続が出来ます。

そして、このSIMを取り出してSIMリーダーで読むと、今度はしっかり、T-Mobile USのMCC(310)とMNC(260)でSIMが読めます!読み取りが不安定では、ありません。
なんと、SIMが書き換わったのです!

ここまで来ると、大体、残りの結末は予想が付きますね。

■ 8. iPad Air 2でアクチしたApple SIMを、iPad Airに挿入するとどうなるか?

上のステップで、iPad Air 2でアクチしたApple SIMを、前代iPad Airに挿入してみました。上記■ 4.では、未開通Apple SIMは前代iPad Airでは「不正なSIM(SIMに問題あり)」と表示されました。

今回は、・・・
予想通り、何のエラーも出ません。

「設定(Settings) ⇒ 一般(General) ⇒ 情報(About)」にはSIM番号(ICCID)が表示されます。iPad Air 2で表示されていたのと同じ番号ですね。

もちろん、ネットも正常に使えます。

アクチ前はIMSIやICCIDが値が与えられず、それで読めなかっただけですね。
アクチしたら、T-Mobile USのSIMにあるべきIMSIとICCIDがApple SIMに書き込まれ、普通のT-Mobile USのSIMになってしまったのです。

なんだ、Apple SIMって、ただの「書き換え可能なSIM(Rewritable SIM)」であって、iPad Air 2(とiPad Mini 3)にはSIM Writer機能が入っているだけなんですね。
もちろん、初期化の段階でiPad Air 2(iPad Mini 3)はAppleのサーバーにアクセスし、未使用のICCIDをサーバーから入手して、そのICCIDをApple IDに書き込んでいるんでしょう。

■ 9. iPad Air 2でアクチしたApple SIMを、別のキャリアでアクチしたら、その後のIMSIとSIM番号はどうなるか?

もう、大体予想が付きますね。

ここで、T-Mobile USでアクチしたApple SIMを、Sprintでアクチし直してみます。(手順は省略。)

そうすると、「設定(Settings) ⇒ 一般(General) ⇒ 情報(About)」のICCIDは変わります。

SIMリーダーでSprintにキャリア変更後のApple SIMを読み込むと、SprintのIMSIとICCIDに変わっています。

そういうことなんですね。SIMが書き換わるだけなんですね。

■ 10. iPad Air 2でアクチしたApple SIMを、別のキャリアでアクチし、もう一度、前のキャリアに戻したら、その後のIMSIとSIM番号はどうなるか?

検証済みだけど、あとで記事/スクショ、アップ。
結論:前にアクチしたときのICCIDに戻ります。(これは、iPad内部か、シリアル番号で緋付いてアップルのサーバーに、各iPad Air 2ごと、かつ、各キャリアごとの直前のICCIDを保存しているんだろう。)

■■■ 結論

つまり、Apple SIMは、書き換え可能なSIM。
iPad Air 2とiPad Mini 3には、内部にSIM Writer機能が含まれている。
SIMアクチ時やキャリア(プラン)切り替え時に、選択したキャリアよってiPad Air 2とiPad Mini 3は毎回Apple SIMを書き換えている。
少なくとも最初のアクチ時(あるいは、キャリアのSIMアカウント期限終了後の再アクチ時)には、アップルのサーバー(か、キャリアのサーバー)にアクセスし、キャリアごとの未使用のICCID(SIM番号)をデータベースから探して、そのICCIDをApple SIMに書き込む。

Apple SIM以外のSIMを挿入した場合には、普通に振舞う。

そんな感じですね。

よって、新規アクチ時かSIMアカウント期限終了後の再アクチ時に、どういう契約で、どういう手段でキャリアデータベースへのアクセスを行うか、が「SIMと(SIM Writerを内蔵している)ハードメーカーと、キャリアとの契約上のテクニカル手順」だけであって、「SIM書き換えの技術」そのものは特にそれほど新しいものではないようです。

たしかに、この「書き換え可能なSIM」を使う方法が、現状では一番簡単で、実現しやすいインプリメンテーションの方法でしょうね。

まあ、Apple SIMによって、これから書き換え可能なSIMの応用が増えてくるんだろうな。(ドコモも似たようなことやってたが、ICCIDが2個あって、片っ方はドコモに固定でしたね。)











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