iPhone 6/6 plusも、Sprint版はアメリカ国内SIMロックです。


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昨日、ツイッターで情報を流したので、もう良いと思ったのですが・・・
詳しくはVintage Computerの武藤さんの検証報告を読んでいただきたいと思います。(リンクは最下部。)

今年(2014年)8月初めにアメリカでは「SIMロック解除合法化」法が法制化されたため、Sprint版iPhone 6/6 plusもこの法案の趣旨に従って、デバイスオンリー購入でSIMフリー、または後日、契約条件を満たしてSIMロック解除された場合には、アメリカ国内の他社のSIMも使用できるようになるのではないか・・・という期待がありました。(筆者も期待していたうちの一人です。)

残念ながら武藤さんの検証によれば、今年のiPhone 6/6 plusもこれまでのiPhone 4s/5/5c/5sと同様に、Sprint版はアメリカ国内SIMロックです。つまり、SIMフリーのSprint版を購入するか、Sprint版を後日何らかの方法でSIMロック解除しても、AT&T、T-Mobile US、および、それらのMVNOのSIMは使用できません。Verizonは3G通信方式CDMA2000の関係で、自社販売またはVerizon用として販売された端末以外はアクティベートを許可しませんので、SIMフリーSprint版ではVerizonのSIMのアクティベーションや加入/契約は、出来ません。

Sprintのアメリカ国内SIMロック解除の方針は、2014年4月23日ごろに発表された以下の公式発表があるだけです。
【Sprint】Legal / Regulatory & Consumer Resources : Unlock your Sprint device

この中で、
Q:I’ve been told by another carrier that Sprint needs to unlock my SIM slot in order to use my phone on the other carrier’s network.
A:For eligible devices, Sprint will unlock the SIM slot, to the extent that a device SIM slot is capable of being unlocked. It is important to note that not all devices are capable of being unlocked, often because of the manufacturers’ device designs, and that even for those devices capable of being unlocked, not all device functionality may be capable of being unlocked. Specifically, devices manufactured with a SIM slot within the past three years (including, but not limited to, all Apple iPhone devices), cannot be unlocked to accept a different domestic carrier’s SIM for use on another domestic carrier’s network. Sprint has no technological process available to do this. In accordance with Sprint’s voluntary commitment contained within CTIA’s Consumer Code for Wireless Service (“Unlocking Commitment”), Sprint is working to ensure that all devices developed and launched on or after February 11, 2015, are capable of being unlocked domestically.

つまり、Sprintの公式姿勢は「2015年2月11日以降に開発および販売開始される端末は、SIMロック解除した場合にアメリカ国内の他のキャリアで使用できるように出来るよう、努力中。」。
今回のiPhone 6/6 plusでもアメリカ国内SIMロックであったことから、Sprintはこの公式発表を柔軟に前倒しで調整する気持ちは無いようなので、2015年2月11日前にアメリカ国内の他キャリアのSIMで使用できるSprintの端末は発売されないであろう、と諦めた方が良いようです。

つまり、出張や旅行でアメリカに短期訪問する予定の人は、Sprint版SIMフリーiPhone 6/6 Plusを購入しても、アメリカ現地SIMでは使用できません。
アメリカ国内では、ソフトバンクのSIMでアメリカ放題プランで使うか、ドコモやKDDI auのSIMでパケ放題などのローミングで使用することは、出来るでしょう。
SprintはプリペイドプランでiPhone 6/6 Plusを使用できるプランは、現在のところありません。ポストペイド契約は、現地住所が無いと契約できません。
それを納得した上で、Sprint版SIMフリーiPhone 6/6 plusを購入してください。

Vintage Computerの武藤さんの検証報告:
【VC社長日記】iPhone 6 Sprint 初入荷、そして検証 - 2014年9月24日



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