Sprintの3G/LTEカバレッジと、データ接続速度(ソフトバンク「アメリカ放題」利用予定者は、事前チェック。)


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ソフトバンク「アメリカ放題」サービスがiPhone 6/6プラスで2014年9月19日(iPhone 6発売日)から可能になりますが、このサービスを利用するかどうか考えている方は、Sprintの3G(当初サービス開始)とLTE(2-3ヵ月後から開始)のサービスエリアと、その速度を事前に知っておきたいですね。

地図を掲載する前に、Sprintの詳細カバレッジは、
【Sprint】Coverage Check
※ 注意:Sprintは僻地/荒野/ルーラルエリアで、その地域の小基地局オペレーターと「オフ・ネットワーク・ローミング(Off-Network roaming)」契約を締結し、自社基地局の少ないエリアを補完しています。Sprintウェブサイトのカバレッジ・マップには「オフ・ネットワーク・ローミング」エリアも含まれており、「アメリカ放題」がこれらローミング地域でも接続できるかどうかは不明です。
一般に、SprintのMVNO(自社プリペイドのVirgin Mobile USAとBoostMobileを含む)は「オフ・ネットワーク・ローミング」エリアでは接続できず、Sprintの自社基地局でしか通信できません。ソフトバンクSIMも、Sprint MVNOと同じ扱いであれば、「オフ・ネットワーク・ローミング」エリアでは接続できないと推測されます。

まずは、Sprintの3Gサービスエリアの地図。(自社基地局でカバーされている地域のみ表示)
Sprintはアメリカ50州のほか、プエルトリコと米領バージン諸島で基地局を所有しています。これらの地域では、ソフトバンクの「アメリカ放題」が使えることになります。
Sprintを含むアメリカの4大キャリアはグアムやサイパンには基地局や携帯事業を持っていません。したがって、グアム/サイパンは「アメリカ放題」対象外です。
黄色が3Gカバーエリア(濃い黄土色はLTEで、3Gとエリアが重なっています。)です。

国立公園めぐりとか、車で長距離ドライブする方は、Sprint回線は途中の高速道路では使えないところが多いので、お気をつけて。

ハワイのSprint 3Gカバレッジ。まあ、人が生活しているところなら、大体カバーします。

アラスカのSprint 3Gは、アンカレッジとフェアバンクスの街中だけですね。ケチカン辺りのクルージング時は、「アメリカ放題」使えませんよ。

以下は自宅で測定したSprintの3Gデータ通信速度。1~1.5Mbpsくらいが一般的ですね。時に2Mbps行くこともありますが。また、町の中心部で回線が混雑しているときには700Kbps位しか出ないこともあります。

次は、LTE。
SprintのメインのLTEはFD-LTE 1900MHz Band 25で、この夏やっと人口カバー率80%まで到達しました。

ハワイは公式サービス無し。2014年8月中旬にようやくMoanalua地域でLTEの試験電波が検出されたようです。ワイキキ/ホノルルのダウンタウンまで到達するのは、あと何ヶ月くらいかな?

アラスカは、無し。Sprintはアラスカでは3Gもつい最近(数年前)まで自社基地局を持っていなくて、アラスカでSprint携帯を使うと国内でもローミング料金が高かったのですが、アラスカでのLTE計画はどうなっているんでしょう?

SprintのメインLTE、FD-LTE 1900MHz Band 25は他社よりも帯域の狭い5MHz+5MHzで行われているため、理論値最大ダウンロード速度は37.5Mbps。実際には5Mbps前後出れば良いほうです。

場所によってはこんなに速度の悪い地域もあります。これ、LTEですよ!それも測定場所は、このあたりの地域住民が良く来る比較的大きな病院(診療所)の前。(4回ぐらい測定しましたが、それほど変わりませんでした。)

まあ、Sprintの名誉のためにもう一枚アップしておくと、こんな高速出るところもあるんですがね。
測定したのは8月の初め頃で、使用したのTD-LTE非対応のSprint版iPhone 5Sなので、1900MHz Band 25で接続しているのは間違い無いと思いますが、開始直後で、たまたま筆者が訪問したときにまだ付近にユーザーが少なかったのでしょうかね。自分もこの値にびっくりして、「えっ?ここはTD-LTE開始済み?」と一瞬思ったのですが、Sprint版iPhone 5SではTD-LTEに対応していないので、TD-LTEに繋がるわけは無いんです、はい。

で、ソフトバンクさんが「SprintのTD-LTEを試して欲しいので、iPhone 6/6 Plusに限定した」と言っているSprintのTD-LTE Band 41ですが、現在、まだ以下の29都市でしか開始されていません。
イリノイ州:Chicago, Rockford, Waukegan
ワシントン州:Tacoma
カリフォルニア州:Oakland, Los Angeles
テキサス州 :Austin, Dallas-Fort Worth, Houston, San Antonio
ミズーリ州/カンザス州:Kansas City, St. Louis
オハイオ州:Cincinnati
ノースカロライナ州:Winston-Salem, Greensboro
ニューヨーク州:New York City
ニュージャージー州:Newark, Trenton
ペンシルバニア州:Philadelphia
メリーランド州:Baltimore
フロリダ州:Jacksonville, Fort Lauderdale, Miami, West Palm Beach, Tampa, Orlando
ユタ州:Provo, Salt Lake City
2~3ヵ月後にLTE接続を拡張したとして、日本人が多く行きそうなところでアメリカ放題のTD-LTEが使える都市は、シカゴ、ニュヨークシティ、ロスアンゼルス、ダラス、ヒューストン、フィラデルフィア、マイアミ、ディズニーワールド(オーランド)、くらいですかね。

2014年8月に新CEO就任前のSprintのTD-LTE(Spark)設置計画は、2014年末までに人口カバー1億人(人口カバー率32%)、2016年末までに100都市でサービスイン、でした。
しかし、高周波数である2.5GHz TD-LTE Band 41は電波到達距離が短く、TD-LTEのサービスエリアをくまなくカバーするためには、低周波数電波の場合と比べて多くの基地局を必要とします。
Sprintは現在資金力が弱いため、新CEOのMarcelo Claure氏は先週、「データアクセスの混雑しているところからTD-LTEを集中的に構築。その後、キーマーケットでTD-LTE構築。その後、残りの地域。」とTD-LTEの導入計画を若干変更しています。全米トップ100都市への2016年末までのTD-LTE導入完了計画は変わらないと話していますが、それは今後の業績次第でもある(あとは、ソフトバンクの投資/融資次第)と思われます。
【Firece Wireless】Sprint tweaks 2.5 GHz LTE deployment strategy to target congested parts of network – 2014年9月12日

ということで、アメリカ国内でSprintの電波が使える地域では「タダ(追加料金不要)」だから使ったら良いと思うのですが、過疎地域へ出張または旅行される場合や、データ通信のパーフォーマンスを必要とする場合には、よく考えて「代替プラン」も用意しておいたほうが良いかもしれません。

ところで、通話(とテキストメッセージ)だけ考えると、ソフトバンクの「アメリカ放題」に対抗しようと思ったら、ドコモやKDDIはWiFi Callingをやれば良いんですよね。世界中から日本への通話が無料に出来る。(WiFi繋がっている時だけ、に限定されますが。)











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