【ロイター】SprintのT-Mobile US買収発表は2014年8月か、買収資金は400億ドル


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ロイターが先ほど発表したところによると、Sprintと、その親会社のソフトバンクは、アメリカおよび日本の銀行8行からT-Mobile USの買収資金の融資の確約を取り付けたと言うことです。
【Reuters via Yahoo! Finance News】Exclusive: Sprint closer to $40 billion-plus T-Mobile deal financing – sources – 2014年6月19日

買収資金は400億ドル(約4兆円)を超えるとされ、そのうち200億ドルはソフトバンクからSprintへの短期一時貸付金(Bridge Loan)で、200億ドルはT-Mobile USが現在抱えている負債(約90億ドル)の借り直し(Refinance)を含みます。ソフトバンクがSprintへ貸し付ける200億ドルは、日本でみずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行が日本国内の低利利息でソフトバンクに貸し付ける金額と思われます。

ロイターが今月初めに報道したところによると、SprintはT-Mopbile US一株当たり約$40、T-Mobile USの株価総計で320億ドルで買収を提案して、基本的合意に達しているとのことです。
そのうち、50%を現金で、残り50%を新会社の株価発行で、現T-Mobile US株主には提供する、との情報が既に漏洩されています。

また、T-Mobile USがこの買収提案から抜けたい場合にはSprintへ10億ドルの違約金を支払い、逆に、アメリカ規制当局からの認可が得られずにこの買収が実らなかった場合にはSprintからT-Mobile USへ20億ドルの違約金が払われることで合意している、というニュースも既に流れています。
つまり、T-Mobile USとしては、他に魅力ある買収提案が他社(例:DISH Network、Comcast、China Mobile、など)から提案された場合には、Sprintからの買収提案を破棄し、他の提案を受け入れることが出来ます。

アメリカ規制当局によるこの2社の合併の認可の可能性は低いと見られていますが、Sprintの会長でソフトバンクの取締役社長の孫氏は今週火曜日の東京でのロイター等のインタビューで「ここ数カ月で新しい動きがあった。」と話して、数ヶ月前よりも楽観視しており、買収手続きをさらに進めることに決意したようです。

「ここ数カ月で新しい動きがあった。」の内容に関しては、
ソフトバンク孫氏、「ここ数カ月で新しい動きがあった。」(2014年6月17日)とは何? – 2014年6月18日
にまとめてありますので、興味のある方は(有料で)ご覧ください。



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