伝言ゲームは、楽しいね。アメリカでは既に「ドイツテレコムがT-Mobile USをSprintに売却することに同意した」ことになってしまった。


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昨日の共同通信の「ソフトバンクの米社買収、独容認」報道が、
【佐賀新聞】ソフトバンクの米社買収、独容認 ~ 米規制当局の対応が焦点に – 2014年5月29日
アメリカ現地の今朝になって、各紙から続々報道されています。

そして、遂に、約1時間前、PCWorldの報道では「Deutsche Telekom agrees to sell T-Mobile USA to SoftBank」と、売買条件も最終決定し、完全に「ドイツテレコムがT-Mobile USをSprintに売却することに同意した」ことになっています。
【PCWorld】Report: Deutsche Telekom agrees to sell T-Mobile USA to SoftBank – 2014年5月29日
Japanese news site Kyodo News, which reported the agreement, didn’t give details of the price or structure of the deal.

でも、再度、共同通信の原文を読む(共同通信サイトは有料サイトなので、その記事を転載した地方紙の記事を読む)と、
ソフトバンクが検討を進める米携帯電話4位TモバイルUSの買収を、親会社の欧州通信大手ドイツテレコムが容認していることが29日、分かった。…(中略)…
 関係者によると、ソフトバンクの孫正義社長が、Tモバイルとドイツテレコム両社の首脳クラスと5月中旬に会談した。この中で孫社長が買収を提案し、前向きな回答を得たという。3社は最終合意に向け、具体的な買収方法など詰めの交渉を急ぐ

ということで、最終同意ではないと思うんですが。

共同通信  ⇒  PCWorld誌
容認している前向きな回答を得た  ⇒  agrees to sell
最終合意に向け、具体的な買収方法など詰めの交渉を急ぐ  ⇒  didn’t give details of the price or structure of the deal
(「最終条件は決まっていて同意されているが、発表されていない」というニュアンス。)

どうしたら、こうなるんでしょうね・・・・
もちろん、PCWorld誌は、共同通信の報道の日本語原文を読んでいないのは明らかです。



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