T-Mobile USのCEO、John Legere氏が、Sprint/T-Mobile USの合併可能性を否定せず。


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T-Mobile USのCEO、John Legere氏は、2014年1月20日のNPR(前National Public Radio)誌とのインタビュー記事で、SprintによるT-Mobile USの買収は、「これまで(1年間)携帯業界に旋風を巻き起こし、業界に変化をもたらしたT-Mobile USの経営方針やマーケティング方針が合併後も継続して維持されるならば、2社の合併は(VerizonとAT&Tと戦える規模の点で)これまでの(T-Mobile USの)旋風的活動をさらに強化することになるので、歓迎する。そのためには、自分と、自分の経営チームが合併後の経営にあたるべき。」という趣旨の発言を行い、SprintによるT-Mobile USの買収を否定しませんでした。

さらに、John Legere氏は2012年9月にT-Mobile USのCEOに就任する前は基幹通信事業を行っていたGlobal CrossingのCEOを10年間、就任しており、「その際に、ソフトバンクはGlobal Crossingにも投資していたので、孫 正義氏も知っている。」と話し、「自分がSprint/T-Mobile US合併後の会社を経営すれば、消費者に害を与えることは無い。」と話しています。

「自分と、自分の経営チーム、ブランド、T-Mobile USの直近の急成長、・・・ これらは、(アメリカの)携帯業界にこれまで最も欠けていたものの一つであり、自分が孫 正義氏の立場なら、T-Mobile USの今の成長が好ましいと思うはずだ。」と述べ、合併後の経営を自分が任される前提であれば、政府認可当局への説得も可能であろうとも示唆しています。

【NPR】T-Mobile CEO Swears (Like A Sailor) That Industry Will Change – 2014年1月20日

John Legere氏は1958年生まれで55歳ながら、毎日、T-Mobile USの企業色の「マジェンタ(赤紫色)」のTシャツを着て、その上に革ジャンやジャケットを羽織り、ツイッターを駆使して、若い世代に訴えています。

ラスベガスのCES(家電ショー)前夜(2014年1月6日夜)に、競合企業のAT&Tが顧客向けに開催したラッパー(Macklemore)コンサート・パーティーに出席し、同じく出席していたCNETの記者が下の写真を撮影してツイッターに流した直後、数分後にAT&Tに雇われた警備員にパーティーをキックアウトされていました。

ちなみに、John Legere氏はMacklemoreコンサートを最後まで聞かれなかったことを悔やんで、急遽、T-Mobile USは明日、2014年1月23日、ロスアンジェルスで独自のMacklemoreコンサートを開催します。
【Los Angeles Times】T-Mobile announces Macklemore concert as fight with AT&T escalates – 2014年1月17日



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