ドコモUSAの新しい携帯電話サービスって、どうなのよ?


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ドコモUSAが10月15日からアメリカでの携帯電話サービスを刷新しました。

これまでT-Mobile USの回線をCSkyの卸し経由でサービスしていたのを、T-Mobile USと直接MVNO契約したようです。
ドコモはこれを、「T-Mobileとの協業」とサービスのプレ案内で書いていましたが、「MVNO」ってどうして言えないんでしょう。日本ではMNOで、他のMVNOに回線を売っている立場なので、「MVNO」って言う言葉は自社内では使えないんでしょうかね?

で、とにかく、T-Mobile USのプリペイド/ポストペイドサービスと比べてみましょう。

ドコモUSA
使い放題パック
T-Mobile
プリペイド
月$30プラン
オンラインかWalmartでのみ
加入可能
T-Mobile
プリペイド
月$60プラン
T-Mobile
プリペイド
月$70プラン
T-Mobile
Simple Choice
ポストペイド
月$60プラン
T-Mobile
Simple Choice
ポストペイド
月$70プラン
毎月の基本料金 $69
プラス
諸税※
$30
プラス
ユニバーサルアクセス税$0.42?
$60
プラス
ユニバーサルアクセス税$0.84
$70
プラス
ユニバーサルアクセス税$0.98?
$60
プラス
諸税※
$70プラン
プラス
諸税※
米国内通話 使い放題 月100分まで 使い放題 使い放題
米国内テキスト 使い放題 使い放題 使い放題
日本への発信
相手が日本の固定電話の場合
100分まで含まれる。
未使用分数は翌月に限り繰り越し。
$1.99/分

国際電話オプション加入不可

$1.99/分

国際電話オプション月$10加入で、
使い放題(無制限)

$1.99/分

国際電話オプション月$7加入で、
$0.09/分

国際電話/テキストオプション月$10加入で、
使い放題(無制限)

日本への発信
相手が日本の携帯電話の場合
$0.20/分 $1.99/分

国際電話オプション加入不可

$1.99/分

上記の国際電話オプション加入で、$0.19/分

$1.99/分

上記の国際電話オプション加入で、
$0.20/分

上記の国際電話/テキストオプション加入で、
$0.20/分

アメリカ国内でのデータ通信 使い放題
ただし、
月2GB以上は
128Kbps程度に
速度制限
使い放題
ただし、
月5GB以上は
128Kbps程度に
速度制限
使い放題
ただし、
月2.5GB以上は
128Kbps程度に
速度制限
使い放題
速度制限無し
使い放題
ただし、
月2.5GB以上は
128Kbps程度に
速度制限
使い放題
速度制限無し
アメリカ国内でのデータ通信最大速度 HSPA+(Band 2/4)
または
DC-HSDPA(Band 4のみ)
HSPA+(Band 2/4)
または
DC-HSDPA(Band 4のみ)
または
LTE(Band 4のみ)
HSPA+(Band 2/4)
または
DC-HSDPA(Band 4のみ)
または
LTE(Band 4のみ)
テザリング 不明 月2.5GBまで可(無料) 月2.5GBまで可(無料) 月2.5GBまで可(無料) 月2.5GBまで可(無料) 月2.5GBまで可(無料)
日本国内での通話ローミング $1.20/分 $2.69/分

WiFiコーロングを使用すると、
アメリカ国内プラン適用。

$2.69/分

WiFiコーロングを使用すると、アメリカ国内プラン適用。
つまり、このプランではアメリカ国内では「使い放題」なので、無料。

$0.20/分

WiFi Callingでアメリカ国内番号へ発信:無料
WiFi Callingでアメリカ国外番号へ発信:$0.20/分

日本国内でのテキスト・ローミング $0.25/通 送信:$0.50/通
受信:$0.10/通
無料/使い放題

WiFi Callingでアメリカ国内番号へ送信:無料
WiFi Callingでアメリカ国外番号へ送信:$0.20/通

日本国内でのデータ・ローミング $0.0014/KB
(100MB使うと、$143.36)
プリペイドでは不可 128Kbps速度で無制限/無料

高速オプション(3G相当速度):
$15/100MB/1日
$25/200MB/1週間
$50/500MB/2週間

加入条件 ソーシャルセキュリティー番号不要
クレジットカード不要
ソーシャルセキュリティー番号不要
身分証明書不要
クレジットカード不要

新規契約のみ。
(他社からのMNPはOK?)
他のプランからの変更は出来ない。
他のプランへ変更すると
このプランへ戻って来れない。

ソーシャルセキュリティー番号不要
身分証明書不要
クレジットカード不要
ソーシャルセキュリティー番号要
身分証明書要
クレジットカード不要

または

ソーシャルセキュリティー番号不要
身分証明書要
クレジットカード不要
デポジット要($50)

契約料 契約事務手数料$35
SIMカード送料$10
SIM代金$10 SIM代金$10
契約期間束縛 無し(いつでも解約可能) 無し(いつでも解約可能) 無し(いつでも解約可能)
解約料 $0 $0 $0
解約手続き ドコモUSに連絡 不要
(支払いを止めれば、60-360日で自動解約)
T-Mobile USに連絡
MNP 契約事務手数料$35
SIMカード送料$10
SIM代金$10 SIM代金$10
通話明細 発行可能
(月$2)
無し 発行可能
(月$3.50)
プラン変更 いつでも可能 オンラインでいつでも可能 いつでも可能
プロモーション 2013年12月31日まで料金50%割引 SIM代金が$0.99になるキャンペーンが頻繁にある SIM代金が$0.99になるキャンペーンが頻繁にある


※ 諸税は、「地方税、連邦通信税、ユニバーサルアクセス税」。

というわけで、簡単に選択条件を書き出すと、

LTE通信 日本を含む海外100ヵ国での無料データ通信
(ただし、無料なのは128Kbps速度)
選択肢
不要 不要  ⇒ ドコモUSA
必須 不要  ⇒ T-Mobile USプリペイド
必須 必須  ⇒ T-Mobile USポストペイド

となりますかね。

なお、ドコモUSAでは、通話、テキスト、データ通信プランをを別々に組み合わせることも可能です。

通話プラン:(2013年12月31日まで通話プラン料金が50%割引)
● アメリカ国内通話 月100分まで...$15/月、超過分は$0.25/分
● アメリカ国内通話 月250分まで...$30/月、超過分は$0.19/分
● アメリカ国内通話 月500分まで...$50/月、超過分は$0.17/分
● アメリカ国内通話 月750分まで...$65/月、超過分は$0.15/分
● アメリカ国内通話 月1500分まで...$125/月、超過分は$0.13/分
 - 全通話プランとも、「日本の固定電話番号宛発信」は、アメリカ国内電話料金適用。「日本の携帯電話番号宛発信」へは$0.20/分がかかる。
 - 余った通話分数の繰り越しは、翌月のみ可能。

テキストプラン:
● 加入しない場合 ...$0.25/通
● 無料テキスト 月250通まで...$10/月、超過分は$0.20/通
● 無料テキスト 月500通まで...$15/月、超過分は$0.15/通
● テキスト使い放題 ...$20/月

データ通信プラン:
● 加入しない場合 ...$0.0014/KB(100MB使うと、$143.36)
● 月30MBまで ...データ通信基本料金$5/月+$10/月=$15/月、超過分は$0.0007/KB
● 月50MBまで ...データ通信基本料金$5/月+$15/月=$20/月、超過分は$0.0007/KB
● 月500MBまで ...データ通信基本料金$5/月+$20/月=$25/月、超過分は$0.0001/KB
● データ通信使い放題(ただし、月2GB以上は128kbpsに速度制限) ...データ通信基本料金$5/月+$35/月=$40/月

「通信パック」が3種類用意されていて、
● 使い放題パック $69 ・・・ アメリカ国内通話使い放題 + 日本の固定電話へ100分まで発信 + テキスト無制限 + データ通信使い放題(ただし、月2GB以上は128kbpsに速度制限) 
● スマホバリューパック $40 ・・・ 月100分無料通話 + データ通信月500MBまで
● テキスト無制限パック $35 ・・・ 月100分無料通話 + テキスト無制限

「使い放題」パックは、普通にプランを組み合わせると、テキストとデータ通信使い放題の料金だけで月$60になる(「通話使い放題」は、通話プランに無い。)ので「お得」ですが、他のパックは普通にプランを組み合わせたのと同じ料金なので、2013年12月31日までパック料金(合計プラン料金)が50%割引になるだけで、それ以外のメリットは無いですね。



――<●>――
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「ドコモUSAの新しい携帯電話サービスって、どうなのよ?」への2件のフィードバック

  1. ニューヨークでは非常につながりづらい.
    まずデータ通信は崩壊.
    特にフリーSIM持ち込み機種ではほぼ無能.

    電話はマンハッタンないではつながるが,
    ロングアイランドすら厳しい.

    管理人 返信:

    どういう端末を使っているのでしょうか?
    ドコモUSAはT-Mobile USの電波を使っているので、2G GSM 1900MHzか3G W-CDMA/HSPA+ 1900MHz(Band 2)またはAWS(Band 4)に対応した携帯でないと使用できませんが、日本のドコモの携帯をSIMロックしたものや、アジア/ヨーロッパで販売されている機種は、3G W-CDMA/HSPA+ 1900MHzには対応していない機種が多いので、2G GSM 1900MHzだけでの使用になります。
    「アメリカで使える(使えない)、日本で一般に入手可能なSIMフリー端末と、周波数対応一覧」
    https://blogfromamerica.com/wp/?p=20977

    2Gではデータ通信はEメールの送受信程度しか使い物になりません。
    したがって、たぶん、端末の周波数互換性の問題だと思いますが。
    端末を変えるか、AT&TまたはAT&TのMVNOのSIMに変えるべきなのではないでしょうか?

    間違いないのはiPhoneか北米版Nexus携帯です。

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