Tracfone(Tracfone、Net10、StraightTalk)の加入者純増が減少


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メキシコ資本América Móvilのアメリカ現地法人であるTracfoneグループは、先週末(2013年10月25日)に2013年第3四半期の業績結果を発表しました。
TracFone adds just 5,000 subs in Q3 as subscriber growth grinds to a halt – 2013年10月25日

この中でTracfoneは、2013年7~9月期の加入者純増が5000回線に留まったことを発表しました。
前年(2012年)同期の加入者純増は、30万2000回線でした。
前々年(2011年)同期は、51万5000回線でした。

それでもTracfoneグループ(Tracfone、Net10、Straightalk、Simple Mobile、SafeLink Wireless、Telcel América)は、2013年9月末現在の総加入者数は2304万回線で、アメリカで一番加入者の多いMVNOです。Tracfoneは現在、VerizonのMVNOであるPagePlusの買収手続きを進めており、これが完了すると約140万人の加入者が増えます。

Tracfoneグループは今年(2013年)4月以降、長期休眠加入者の強制解約を進めており、約19万人の加入者を帳簿上、「整理」しました。これを考慮したとしても、今期の加入者純増の激減は著しいものがあります。

TracfoneグループはNet10を筆頭に2011年秋から格安アンドロイドスマートフォンの販売を行い、2012年2月初めからは「SIMだけ販売」で月$50(Net10)または$45(StraightTalk)の「通話・テキスト・データ通信(トリプル)使い放題」格安月極めプリペイドプランで加入者を急増させていました。しかし、ここに来て、その増加に歯止めが掛かってしまいました。

考えられる理由は・・・
1.初期のSprint回線を使用したスマートフォンデータ通信サービスが、ユーザーの期待に応えられなかった(Sprintの当時の3Gデータ通信速度が遅かった)こと。(のちに、Tracfoneはスマートフォン回線をVerizonに変更しています。)
2.あまりにも格安「3Gデータ通信使い放題」プランが急激にポピュラーとなって加入者が増え、回線キャリアとのトラブルが発生し、Net10/StraightTalkの「データ通信使い放題」が、最近になって「使用データバイト数制限/速度制限」が付いたこと。
3.トラブル時のカスタマーサービス対応への不満が多かったこと。
というTracfoneグループそのものに起因する要因以外に、
4.昨年下旬から今年に入って、キャリア(特にAT&T、T-Mobile)のプリペイドプランが安くなってきて、格安MVNOのプラン料金に接近してきたこと。
5.キャリアのプリペイドプラン(特にAT&TとT-Mobile。地域によってはSprintのプリペイド子会社であるVirgin Mobile USAとBoost Mobile)が、LTE対応になったこと。
という外部からの競争要因によって、プリペイド加入者がTracfoneグループなどのMVNOから、キャリアのプリペイドプランに移っている傾向を反映していると、筆者は推測します。

ただし、TracfoneグループのARPU(1加入回線あたりの平均売り上げ)は、1ヶ月$18(2012年第3四半期)から$20(2013年第3四半期)に増えています。

データ通信を含む携帯プランの売り上げは増えており、前年比50%増。総売上のうちデータ通信売上は42.5%と、半分近くに増えています。
(Tracfoneは、モバイルデータ通信専用プランや端末は、現在のところ販売していません。)

今後、Tracfoneグループがどのようにキャリアのプリペイドユーザーを引き込んで行くのか、動きが注目されます。











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