SprintがCapTel(電話の会話をリアルタイムで文字で見られるキャプションサービス)のiPhone用アプリをリリース


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Sprintは、難聴者向けに音声をリアルタイムで文字に変換する電話キャプションサービス、CapTelのiOS(iPhone、iPad)版アプリを最近、AppStoreからリリースしました。
Sprint’s Wireless CapTel app brings caption calling to iPhones and iPads – 2013年7月23日

 

アンドロイド版は2011年秋からリリースされています。

Sprintは以前から専用固定電話で難聴者向けCapTelサービスを行っており、

 

2008年からは自動音声認識システムを使ってテキストをPCのウェブ(ブラウザー)で見られるWebCapTelサービス(電話機は、普通の電話機を使える)を提供しています。

 

また、2010年からは留守録(Voice Mail)をテキスト化して表示してくれるサービス Voicemail-2-Textを、難聴者に限らず一般向けに毎月有料(月$1.99)で提供しています。このサービスを利用すると、留守録(Voice Mail)の音声がテキストメッセージに変換されて携帯に送られてきたり、Eメールで送信されたりします。会議中に自分の携帯にVoice Mailが残され、それをこっそり(?)テキストで読むのには、便利です。(ただし、テキスト化できるのは英語だけです。)

アンドロイド版、および、今回のiOS版アプリのリリースで、難聴者は自分の所有するスマートフォンを使って、CapTelアプリを使って、相手の会話は文字で見ながら、自分はスマートフォンに向かって音声で話すことができます。

 


 

キャプション(テキスト化)サービスは無料ですが、CapTelアプリはVoIPサービスのため、データ通信を使用します。(相手側は、普通の固定・携帯電話に接続することが可能です。)

最近、Googleもリアルタイム翻訳アプリを開発中だというニュースが流れていますが、このアプリはディクテーション(音声のテキスト化)にも活用できることは、報告されています。
Google Babel project is a real-time translation service – 2013年7月29日

このような音声のリアルタイムでのテキスト化技術が進むと、法廷口述記録者、通訳者、会議の記録、その他、いろいろな分野で働く人に役に立つツールが可能になりますね。



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