アメリカ:ポストペイド携帯料金の支払い方


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アメリカのプリペイド携帯料金の支払い方(一般論)を
アメリカ:プリペイド携帯料金の支払い方 – 2013年7月22日
で書いたついでに・・・

アメリカのポストペイド携帯料金の支払い方法を書きます。現地に住んでいる人は問題は無いはずですが、留学生などで2年以上アメリカに居る予定で、到着早々、携帯やポケットWiFiをポストペイド契約をしたものの、「翌月以降の支払い方がわからない」という質問を時々見かけるので、そういう人はこちらを読んでください。

まず、ポストペイド契約の場合には、原則的に契約書が郵便で、契約時の登録住所に送られてきます。
ただし、最近では「Paperless」とか「eBill」とかが流行っており、契約後にオンライン・ログイン・アカウントを作成すると、郵便で送って来ないで、Eメールで「今月の請求書が出来ました。オンラインで請求書明細をアクセスしてください。」という案内だけ送ってくるように指定できます。この場合には、忘れずにオンラインでアカウントにログインし、PDFの請求書を確認してください。

また、最初の月の請求書は特に金額が多いことが考えられます。その説明も後半でします。

■ アメリカのポストペイド携帯料金の支払い締め切り日

請求書を貰ったら、通常、2-3週間以内にその金額を支払う必要があります。支払い締め切り日は、請求書に「Due Date」と書かれています。その日までに支払ってください。

プリペイド携帯と違って、「Due Date」までに支払わなくとも電話が止まることはありませんが、翌月の請求書に「支払い遅延ペナルティー」として数ドル~10ドル余分に課金されます。

支払い遅延の頻度が多いと、その携帯会社社内でのクレジットヒストリーで「ブラックリスト」に載ってしまい、回線増設や機種変更、または、一旦解約した後の数ヶ月・数年以内に再度契約する場合には、保証金(デポジット)を要求されることがあります。

また、数ヶ月(3-6ヶ月)未払いすると、強制的に解約されます。この場合は、当然、電話や通信が止まります。
未払い分は利息が付いて、コレクション(債権回収)業者に回されることがあります。そして、与信履歴(クレジットヒストリー)に未払い記録が残ります。特にソーシャルセキュリティー番号を持っている人は、クレジットヒストリーがソーシャルセキュリティー番号で管理されているので、悪い与信履歴の影響はその後7~10年間、出てきます。クレジットヒストリーに悪い与信履歴が残ると、その携帯会社との契約だけでなく、他の携帯会社との契約、車のローン、クレジットカード新規加入審査、既存のクレジットカードの利率、住宅ローン、その他の「支払い義務の発生する」ファイナンシャルな審査に問題が出てきます。

また、最近ではアパートや借家の契約や、雇用審査にもクレジットヒストリーを使うところが増えていますので、そういう場合にも問題になります。

■ アメリカのポストペイド携帯料金の支払い方法

請求書を貰ったら、「Due Date」「Due By」までに届くように、以下の方法で携帯料金を支払いします。

●●1.郵送されてきた請求書に入っている封筒を使い、請求書の最初のページの一番下の部分の点線以下を切り取り、アメリカの銀行小切手(Check)に請求額と相手の会社名を書いて、同封し、切手を貼って、郵送します。小切手(Check)の支払先(Payee)の相手先は、請求ページに「Make Checks Payable to xxxx」と書いてあるので、その「xxxx」を小切手の「Payee」欄に書きます。
郵送だと日数が掛かるので、「Due Date」の数日前までには投函します。

●●2.オンラインアカウントを作成済の場合には、そのログイン名とパスワードを使ってオンラインで自分のアカウントにログインし、そのサイトの中の「Pay」「Payment」または「Pay Bill」などの項目をクリックして、支払います。
オンラインの場合には、「Due Date」当日の午前中、または、夕方までに支払えば、当日払いの処理になり、「支払い遅延ペナルティー」が課金されません。

支払い手段は、
● アメリカ金融機関発行のクレジットカード、デビットカード
● アメリカ・ドル建てのVISA/MasterCard/Amexギフトカード(残高が充分にカバーできるだけあること。)
● アメリカ国内のChecking Account銀行口座情報(銀行のRouting Numberと、自分のAccount Number)
のどれかが使用できます。日本のクレジットカードは、この方法では多分(「多分」です)無理です。

●●3.携帯ショップの店舗へ請求書を持って行って、店舗でその月の料金を支払うことができます。
支払い手段は、
● アメリカ金融機関発行のクレジットカード、デビットカード
● アメリカ・ドル建てのVISA/MasterCard/Amexギフトカード(残高が充分にカバーできるだけあること。)
● アメリカ国内銀行の銀行小切手(Check)
● 日本のクレジットカード、デビットカード
● 現金
のどれかが使用できます。

●●4.クレジットカード/デビットカードまたはアメリカ銀行口座(Checking Account)からの自動支払い
オンラインアカウントを作成済の場合には、そのログイン名とパスワードを使ってオンラインで自分のアカウントにログインし、そのサイのト中で、クレジットカード/デビットカード番号、または、アメリカ銀行口座(Checking Account)番号を登録し、毎月、締め切り日(Due Date)に自動的に請求額を支払う方法があります。
支払い手段(登録できる支払い方法)は、
● アメリカ金融機関発行のクレジットカード、デビットカード
● アメリカ国内のChecking Account銀行口座情報(銀行のRouting Numberと、自分のAccount Number)
です。
この場合には、請求金額が確定してから(つまり、郵送の場合には請求書が届いてから)、自動支払い日まで2-3週間の猶予期間があるので、Checking Accountの残高が足りない場合にはデポジットして追加しておくとか、「Due Date」までにオンラインで自動支払いを解約することも可能です。
また、自動支払い日に残高が足りない場合には、その日は支払いが完了せずに、1週間後に再度自動支払いが実行されることもありますし、会社によってはその月の自動支払いはスキップされ、翌月の自動支払日に2か月分が課金されることがあります。

■ アメリカのポストペイド携帯料金の締め日
「締め日」は、「Closing Date」「Bill Cycle Date」「Billing Cycle Date」と言います。この締め日までに使用した料金が、請求されます。(ただし、基本料金に関しては、前払いです。 ⇒ 次のセクション参照。)
通常は、毎月25日~4日頃が請求締め日で、支払い締め切り日はその後2~3週間、つまり、毎月20~25日ごろです。

■ アメリカのポストペイド携帯料金の請求書に含まれるもの
アメリカのポストペイド携帯料金の請求書に含まれる料金は、以下のようになります。

● 毎月の基本料金の前払い。
たとえば、締め日が7月25日で、請求書が8月3日に届いた場合、その請求書には、まだ使用していない8月分の基本料金(7月26日~8月25日分)が前払いで請求されます。

● 直前の締め日までの基本料金以外の料金。
締め日までに使用した、基本料金以外のオプション利用の料金。たとえば、国際電話、データ通信超過分、などです。

もし、前月までの請求書が未払いの場合には、それ以外に
● 前月の請求書の未払い分、+、支払い遅延ペナルティー
が含まれます。

■ 最初の月の請求書に含まれるもの
さて、前節の内容を踏まえると、契約最初の月の料金には以下の料金が含まれることになります。

● 請求月の基本料金の前払い
● 前月(契約当日から、最初の締め日まで)の基本料金の日割り計算分
● 契約から締め日までに使った、基本料金以外の料金(国際電話、データ通信超過分など。)
特に、データ通信バイト制限数も、契約当日から最初の締め日までが、日割り計算で計算されることがあります。そうすると、月5GB契約していたはずなのに、契約日によっては最初の月は2GBを越えると、それ以降は超過料金を課金されることがあります。

これ以外に、契約当日に課金される
● アクティベーション手数料(回線開設料)・・・キャリアによって、1回線当たり$35~$36。特別プロモーション期間中は免除されることがある。
● 端末代(端末代を契約した時に支払っていない場合)
が課金されます。

つまり、契約した日が締め日の直後の場合、最初の月の請求書には
▲ 最大2か月分の通信料金 + アクティベーション手数料
が請求されます。最初の月の請求書を貰って、「毎月こんな金額が請求されるのか?」とびっくりしないでください。



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