AT&Tの新ブランドのプリペイド携帯サービス、AIO(エイオー)が、公式開始。


- Old Counter



先週「噂」としてお伝えしたAT&Tの新ブランドのプリペイド携帯サービス
【噂】AT&Tが2013年6月15日から新プリペイド携帯ブランドを提供開始? – 2013年5月4日
が、今日2013年5月9日から正式に始まりました。

新ブランド名は aio wireless (「エイオー・ワイヤレス」と発音するらしいです。「aio」は、「All In One」の略。)で、最初はヒューストン、タンパ、オーランドの3ヵ所のAT&Tショップでのみ販売されますが、徐々に全米に拡大されて行きます。

AIOのホームページでも、初期リリース3ヵ所以外のZIPコード(郵便番号)を入力すると「あなたの地域ではまだサービスされていません。」という旨のメッセージが表示されます。
AIO Wireless ホームページ

通信料金はプリペイド月極めのみで、
● フィーチャーフォン:
 - 月$40で通話・テキスト使い放題、データ通信250MBまで3G/HSPA+(最高速度4Mbps)、その後は2Gに速度制限
● スマートフォン:
 - 月$55で通話・テキスト使い放題、データ使用2GBまで3G/HSPA+(最高速度4Mbps)、その後は2Gに速度制限
 - 月$70で通話・テキスト使い放題、データ使用7GBまで3G/HSPA+(最高速度4Mbps)、その後は2Gに速度制限
● タブレット:
 - 月$15で250MBまで

● 高速データ(3G/HSPA+ 最高速度4Mbps)通信追加オプション:
 - 1GBごとに$10

※ 2013年6月20日追記:AioはLTE接続を許可します。ただし、LTE速度はダウンロード速度最大8Mbpsに制限されます。

● 国際電話オプション:
 - 月$10で、日本(を含む35ヵ国)の固定電話へ国際電話し放題 + 日本(を含む35ヵ国)の携帯へSMSし放題

LTE通信へは接続できません。そして、3G/HSPA+接続速度は、最高ダウンロード速度4Mbpsに制限されます。

● SIMカードのコストは$9.99で、標準(ノーマル)SIM、マイクロSIM、ナノSIMが購入できます。

AIOではアンドロイド携帯、Windows携帯(Lumia 620)、iPhone 4/4s/5を提供するほか、AT&T周波数に互換のAT&T携帯/SIMフリー携帯を持ち込めば、SIMだけ発行もします。iPhone 4 16GB(整備品)は$349.99、iPhone 4S 16GB(整備品)は$499.99、iPhone 5 16GB(新品)は$649.99と、定価(割引無し)で販売されます。

AT&Tの新ブランド・プリペイドサービスは、3月末に発表されたT-Mobileの契約期間束縛無しポストペイド契約や、急激に増えている複数のMVNOによる「月極め通話・テキスト使い放題 + データ通信」プリペイド契約に対抗するためのものです。

また、従来のAT&Tのプリペイド携帯ブランドのGoPhoneではiPhoneの使用が2009年6月11日より公式に認められていなかったのに対して、AIOではiPhone 4/4s/5の使用を公式に認めているところが注目されるところです。これも、T-Mobileの1900MHz 3G/HSPA+の電波利用目的改編により、iPhoneのプリペイド利用がT-Mobileに流れていくことを阻止したいAT&Tの意向が伺われます。

AIO Wireless プレスリリース



――<●>――
関連すると思われる記事: