ノートルダム大学の研究者が、iPad用の脳震盪早期検出アプリを開発

iPadの医療関連利用の例です。

アメリカではコンタクトスポーツ(ボクシング、レスリング、アメリカンフットボール、など)での高校、大学、および、プロフェッショナルレベルでの脳震盪の早期検出が問題になっております。
スポーツで何度も脳震盪を受けた選手の、その後の身体や生活に対する影響がわかってくるにつれて、脳震盪を受けたことを試合中に早期に検出し、症状が悪くならないように試合への出場を中止したり、早期に治療を受ける必要性が、最近、明らかになってきています。
しかし、ゲームに熱が入っている中で、試合に勝つために多少の怪我でも選手が試合を続けることが多く、脳震盪の90%は脳震盪と判断されず、そのまま試合を続けることが多いと言われています。

脳に対する打撲などのショックの生涯的な影響を研究するために、昨年、アメリカのプロ・フットボール・リーグNFLは3000万ドルをThe Foundation for The National Institutes of Healthに寄付しています。

ノートルダム大学の研究者たちはこのほど、試合の現場(フィールド)で、選手が脳震盪を受けたかどうかを判断することができるようなiPad用アプリを開発しました。
Notre Dame Researchers Develop iPad-Based Concussion Diagnostic Tool – 2013年4月2日

選手はこのアプリを使って、試合前と試合後(または、脳震盪を受けたことが疑われている場合にはその直後)にアセスメント・テストを行います。テストは、
● iPadの水平バランスを取るテスト
● 画面の任意の場所にランダムに表示される文字を目で追って、発音するテスト
● 画面の任意の場所にランダムに表示される円を目で追って、指でそれにタッチするテスト
● iPadに向かって文章を読むテスト
などから構成されています。

脳震盪を受けた場合には、反応や判断が鈍くなったり、母音が正しく発音できなかったり、スピーチがしどろもどろになったりすることから、試合前と試合後(怪我後)とのこのアセスメント・テストの結果を比較して、自動的に「脳震盪を受けた可能性」をこのアプリは判断してくれるものです。

「脳震盪を受けた可能性、有り」と結果が出た場合には、試合への出場を中止し、更に精密検査を受けることになります。

最大のメリットは、特殊な医療機器を試合場に持ち運ばなくとも、iPadでフィールドの横や控え室でこのアセスメントが出来ることです。
 
 

● iPadの水平バランスを取るテスト

 


 

● 画面の任意の場所にランダムに表示される文字を目で追って、発音するテスト

 

● 画面の任意の場所にランダムに表示される円を目で追って、指でそれにタッチするテスト

 

● iPadに向かって文章を読むテスト

 



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