カリフォルニア州では運転者が運転中に片手に持ったスマホの地図を見るのも、違反!


- Old Counter



アメリカでは十代のドライバーが運転中に携帯でテキストメッセージを見たり、送信するのが増え、携帯に気を取られて車線を越え、追突事故になることが近年増えており、各州がこれを交通法規で禁止し、運転中の携帯電話使用の取締りを強化する動きが起こっています。州や市によっては運転中の運転手の携帯テキスト利用を明示的に禁止したり、ハンズ・フリー装置を使わない運転手の運転中の携帯利用をすべて禁止している州もあります。

カリフォルニア州のSTEVEN R. SPRIGGS氏は2012年1月5日に「車の運転中に、携帯電話の地図アプリを使いながら運転していた。」という理由で交通違反で違反チケットを渡されましたが、この件で一審で有罪判決を受け、控訴していました。このたび2013年3月21日、カリフォルニア州フレスノの州控訴審最高裁判所では、この有罪判決を支持する法廷意見を発表しました。
IN THE APPELLATE DIVISION SUPERIOR COURT STATE OF CALIFORNIA, COUNTY OF FRESNO CENTRAL DIVISION : PEOPLE OF THE STATE OF CALIFORNIA vs STEVEN R. SPRIGGS – 2013年3月21日

被告で控訴側のSTEVEN R. SPRIGGS氏は2012年4月26日に行われた第一審で「運転中に手に携帯を握り、その携帯の画面の地図を見ていた。」という理由で自動車運転法違反で有罪判決を受けましたが、「自分は運転中に携帯電話の地図を使っていたもので、有罪判決の判断の基になった法律の意図する『携帯電話を通話(や、テキスト)のため』には使っていなかったので、この州自動車運転法規の適用は根拠が無く、したがって自分は無罪である。」と主張していました。
更に、もし彼が仮に携帯の画面の地図ではなく、紙の地図を片手に掴んで運転中に見ていれば、警察官も違反チケットは発行できなかったでしょう。

裁判所の法廷意見によれば、以下のカリフォルニア州自動車運転法規(Vehicle Code)第23123節:
A person shall not drive a motor vehicle while using a wireless telephone unless that telephone is specifically designed and configured to allow hands-free listening and talking, and is used in that manner while driving.
「運転者は、運転中に携帯電話がハンズ・フリーで通話したり相手の声を聞いたりすることが出来るように作られているか、または、そのように設置されている場合を除いて、携帯電話を使用しながら運転をしてはいけない。」

は、『たとえ運転者が携帯(スマートフォン)を通話やテキストの通信の目的に使っていなかったとしても、携帯を手で持ってカーナビや目覚まし時計などの機能を使えば、運転行為が注意散漫になることは同じであり、この法律が適用できる。携帯利用が通話や通信(テキスト、Eメール)の目的でなかったとしても、頻繁にハンドルから手が離れるような行為を行っていれば、通話やテキスト行為と同じ位の運転妨害になる。

携帯電話や電子機器の使用のみを法律では禁止しているが、他の『もの』(例:紙の地図)でも運転中に使うことによって運転の邪魔になったり、危険なものは沢山ある。なのに、それらの使用を法律で禁止していない反面、携帯電話と電子通信機器の使用のみを法律で禁止しているのは、これらの装置が不公平に扱われていることは認める。

しかし、裁判所は立法機関ではないので、それらを法律によって禁止するかどうかは裁判所の役割ではない。

裁判所は現行の法律を解釈し、それを適用するのが役割であり、この件に関しては法律の目的が「運転中に(ハンズ・フリー以外の)携帯電話を使用して、運転の邪魔になるような行為をすることを禁止する。」ことなので、その解釈に関しては、第一審の有罪判決は正しい。』

・・・ということでした。

参考資料:
California judge rules anti-texting laws also ban using a phone’s map while driving – 2013年4月6日

なお、カリフォルニア州とミネソタ州は、自動車のフロントガラスには右下隅と左下隅以外には何もガラスには付けてはいけない法律があります。
つまり、せいぜいフロントガラスにくっつけられるのは大学や会社・役所などの駐車許可シール。
カーナビや携帯電話ハンズフリー固定装置(カーホルダー)も、フロントガラスに吸盤で固定する方法は、カリフォルニア州では違法です。
以下のような「『おもし』として砂の入った、小さな座布団」のようなものをダッシュボードの上におき、その真ん中のプラスチック部分にカーホルダーの吸盤をくっつけて、カーナビやスマホを固定してください。

 


 

カリフォルニアに出張するたびに、この重い座布団を荷物に入れて持っていかないといけないのは、辛いです。

 











――<●>――
関連すると思われる記事: