iPhone 5のLTE日米両刀使い、整理。


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さて、実際にiPhone 5が発売され、iPhone 5でのLTE回線使用(ドコモ Xi SIMでの使用不可)報告が実際に出てきて、全容がもう少しクリアに見えてきましたね。

ここで一度、iPhone 5で日米両方の国でLTEが使用出来る可能性があるのかどうか、整理しましょう。

前提条件としては、iPhone 5がSIMフリー(SIMロック解除されている)であること、

● Model A1428 (GSM model) - AT&T/カナダ モデル
 LTE Band 4 (AWS)、 Band 17 (700b MHz)
 GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) 
 UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1900, 2100 MHz)

▲ このモデルではLTE対応周波数が日本(2100MHz)対応になっていないため、、どんなにがんばっても日本ではLTEで通信できません。

▲ アメリカでは、AT&Tのポストペイド携帯契約のみLTEが使用できます。
来年2013年にAT&TプリペイドGoPhoneでもLTE接続が出来るようになるという噂があります。
その他のAT&TのMVNOは、GoPhoneがLTE接続サービスを提供してから数ヵ月後、という推測です。

今後検証を必要とする未解決の課題:
1.AT&TのプリペイドiPad契約SIMで、LTEデータ通信だけ使えるか?
2.AT&TのプリペイドDataConnect契約SIMで、LTEデータ通信だけ使えるか?
 
 

● Model A1429 (GSM model) - 北米外(アジア/オセアニア/欧州) モデル
 LTE Band 1 (2100 MHz)、Band 3 (1800 MHz)、Band 5 (850 MHz)
 GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz)
 UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1900, 2100 MHz)

このモデルは、
▲ 日本ではソフトバンクの黒(?)SIM(ポストペイドiPhone契約)でのみ、LTEが使用できます。
ただし、ソフトバンクは自社販売以外のiPhoneを持ち込んでの契約は受付けないので、黒SIM契約するには「ソフトバンクのiPhone」を別途用意する必要がありますね。

auの場合は、このモデルはLTE周波数には対応していますが、LTEデータ通信だけでは通話が出来ないし、CDMA通信モードの無いA1429 (GSM)ではau SIMで通話できないので、ポストペイド携帯契約が出来ません。

ドコモ/日本通信はアップルの公認キャリアではないので、LTEへの接続が出来ないでしょう。

▲ アメリカではどのキャリアのLTE周波数にも対応していないので、LTE使用ができません。
 
 

● Model A1429 (CDMA model) - Verizon/Sprint/KDDI(au) モデル
 LTE Band 1 (2100 MHz)、Band 3 (1800 MHz)、Band 5 (850 MHz)、Band 13 (700c MHz)、Band 25 (1900 MHz)
 CDMA EV-DO Rev. A and Rev. B (800, 1900, 2100 MHz)
 GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) 
 UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1900, 2100 MHz)

このモデルは、
▲ 日本ではソフトバンクの黒(?)SIM(ポストペイドiPhone契約)で、LTEが使用できるはずです。
ただし、ソフトバンクは自社販売以外のiPhoneを持ち込んでの契約は受付けないので、黒SIM契約するには「ソフトバンクのiPhone」を別途用意する必要がありますね。

auは現状、iPhoneのSIMロック解除を提供していませんので、ここではSIMフリーが確認されているVerizon版をau SIMで使うことを考察してみます。
auの場合も、ハードウェア仕様的には通話/LTEデータ通信が、ポストペイド携帯契約SIMで使用出来るはずです。
ただし、一般的にCDMAキャリアと契約する際には、通信機器本体のシリアル番号(MEID番号、ESN番号)をキャリアに登録し、キャリアの回線にアクセスできるように事前に設定します。そして、キャリアは自社販路で販売した通信機器のみを登録できるように制限するのが普通です。(つまり、登録可能なシリアル番号のデータベースを別に持っていて、新しい通信機器のシリアル番号を登録しようとすると、そのデータベースにあるかどうかで、登録可能かどうかを判断している、と推測されます。)
よって、CDMA通信モードにおいて、ハード仕様的にCDMA接続が可能でも、au SIMの場合はシリアル番号で回線接続をブロックされる可能性があります。
LTE回線接続でどのような処理をしているのか、筆者には知識がありません。
しかし、現状ではLTEでは通話が出来ませんので、LTEだけ接続してもCDMAが接続できなければ、携帯電話(通話)としての機能は使えません。

ドコモ/日本通信はアップルの公認キャリアではないので、LTEへの接続が出来ないでしょう。

▲ アメリカではVerizon版を買えばVerizonのポストペイド携帯契約SIMで、Sprint版ならSprintのポストペイド携帯契約SIMで、使用できます。
筆者の知る限り、Verizonでは、LTE回線にアクセスできるプリペイド携帯契約はまだ提供していないはずです。
Sprint系列のMVNOでは、プリペイドSIMのみの提供はしていません。

つまり、A1429 (CDMA)モデルの場合は、日米どちらも現地のキャリアのポストペイド携帯契約SIMがあった場合には、両方でLTE通信が使えます。 金銭的にこれが出来る人は、少ないのではないでしょうか?

また、今年(2012年)3月のの新iPad Verizon LTE版発売後に、「VerizonのLTE SIMは、LTE対応機種間で相互入替えして使用出来る」ことが確認されているので、VerizonのプリペイドLTEポケットWiFi用のSIMをこのモデルに挿入すれば、データ通信だけは使える可能性は高いです。
・・・でも、その場合はきっとVerizonのLTEポケットWiFiも持っているはずなので、「何故に無理してナノSIMサイズにまでカットして、iPhone 5に挿入したいのか?LTEポケットWiFiで同じ目的は達成できるし、それ以上(5台または10台までの端末がLTE回線に接続できる)のことが出来るだろう!?」とは思うんですが。

今後検証を必要とする最終検証の必要な課題:
1.ソフトバンクのiPhone契約SIMで、通話とLTEデータ通信が使用出来るか?
2.VerizonのプリペイドLTEポケットWiFi契約SIMで、LTEデータ通信だけ使えるか?
3.Verizon/SprintのポストペイドLTEポケットWiFi契約SIMで、LTEデータ通信だけ使えるか?

今後検証を必要とする未解決な課題:
4,auのポストペイド携帯契約SIMで、Verizon SIMフリー A1429 CDMAモデルで、日本で通信できるか?(シリアル番号での回線ブロックがされていないか?)

 
 

結論を書くと、どちらかの国に「生活」していて、もう一方の国に短期で訪問するときに、iPhone 5だけで両方の国でLTEデータ通信と通話をすることは、ほぼ不可能。よって、LTEはどちらか一方に割り切ったほうが良いよ・・・と言うことです。

数日前のブログにも書きましたが、LTE通信はまだ陽が昇りかけたばかり。LTE国際間ローミングも確立されているキャリアの組み合わせはまだ少ないし、iPhone 5が対応していない欧州やその他の国のLTE周波数もまだあるようです。プリペイド携帯SIMでLTEなんて、まだ先のこと。
旅行先の国でのLTE接続には、あと暫くはポケットWiFiが便利でしょう。
 
 

しかし、こういうことって、キャリアの担当者は皆んな知っていて、我々はその人たちに踊らされてるんじゃあないか・・・て気もしてきた。











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